10時過ぎにF氏と朝食を食べに行き、その帰りに明日の競馬の出走馬の書いてある雑誌を買う。ホテルへ戻り雑誌を見ながら雑談をする。
12時、ハッピーバレーに向けてホテルを出る。太子駅より地下鉄で海を渡り中環駅へ。地上へ上がりトラムに乗りハッピーバレー競馬場にある競馬博物館に行く。建物の2階にある博物館はこぢんまりとしている。馬の歴史や年度代表馬のコーナーなどがあり、その中に映像コーナーもある。15分くらいの映像だがなかなかの出来。見る価値はある。窓の外はハッピーバレー競馬場。きれいな建物が見える。芝生もきれいだ。次はここの開催の時に来たいものだ。
湾仔へ戻りF氏推薦の店で飲茶をいただく。2人で8皿。どれも美味しく、豊富な種類に飲茶の奥の深さを知る。
地下鉄に乗り再び九龍半島へ。今回私が行きたい所としてリストアップした場所、旺角大球場へ。ここはサッカー場である。香港リーグが開催されていて、シーズン最終戦がこの日行われるという情報を得ていたのだ。太子駅からホテルとは反対の方向へ向かい途中道を迷いながら何とかスタジアムへたどり着く。競馬博物館と飲茶で時間を多く割いてしまいスタジアムには試合開始20分後の15時50分ごろ着く。80香港ドルを支払い中に入る。
中に入りびっくりしたのは観客の数。サッカー自体の人気はあるものの、香港の国内(地域?)サッカーに関してはあんまり人気がないという情報もあったのでどんなものかと関心があったが、本当に人気がないのだなと感じた。この日の試合というのが試合前の段階で1位と2位の対決。1位のチームが引き分け以上なら優勝。2位のチームは勝たないと優勝できないというシチュエーションから言ったらとても面白いカードのはず。なのに・・・。見た感じ2000人足らず。後日調べてみたら2200人ほどだった。これが今シーズンでもベスト5に入る観客数というのだから他の試合は、というと。
でこの日の対戦カードは愉園対晨曦。試合前の段階で愉園が1位、晨曦が2位であった。我々がスタジアムに入る前にワァーという歓声があったのだがどうもそれが愉園のゴールであったらしい。だからスタジアムに入った段階では1−0と愉園がリードしていた。が前半20分あまりでもうこの1点を守りに入ろうとする愉園。が、守りがとても雑でひどい。試合内容もだんだん悪くなってくる。これが優勝争いの試合かと思わず頭を抱える。愉園が守りに徹するので当然のごとく晨曦は攻め込む。この攻めも単調で守りを崩すところまでいけない。前半のロスタイムに晨曦がコーナーキックからのボールを頭で合わせて同点に追いつく。
後半は愉園は反則覚悟で守りにでる。そしてイエローカード2枚目で退場者を出す。これで晨曦が攻勢にでる、のだが攻め方がお粗末なので点が入る気がしない。しかしまたもコーナーキックから愉園のGKの下手くそなプレーから晨曦の選手にゴールを決められ1−2と逆転される。ようやく愉園も攻撃を開始するも時すでに遅し。またこっちも攻撃の仕方に問題がありで点が入る気もしない。お互いにひどいサッカーをするものだ。結局1−2で晨曦の逆転勝ち、そして今シーズンの香港リーグの覇者は晨曦となったわけだ。試合が終わり、こういうシチュエーションでありながらあまりの内容のない試合に香港サッカーの未来があるのか真剣に悩んだ。ちなみに同行してくれたF氏も同じ意見だった。
試合終了後、優勝をした晨曦のセレモニーがあって優勝をした喜びを体全体で表していた。そしてスタジアムをウイニングラン。ユニフォームを観客席へ投げるなどしていた。
スタジアムをあとにし、我々はホテルへ戻り、少し休む。
19時頃女人街を通り旺角にあるサッカーショップへ。ここで今日見た晨曦のユニフォーム(多分アウェー用)を購入。ちなみに香港のチームのユニフォームを売っている店が1軒しかない。よそでは海外のチームのユニフォームが売られているのに。ここにも香港サッカー事情が出ているようだ。
油麻地まで歩き、近くの料理屋で夕食。焼きそば・エビチリなど計5皿注文。どれも美味しい。中華料理万歳!食べ終わった後地下鉄に乗り尖沙咀へ。また香港島へ行くのだが、今回はスターフェリーに乗って海を渡ることに。フェリー乗り場のある桟橋から香港島を眺める。夜景がきれいだ。男2人でみる景色ではない。次ここに来るときは女性と来たい、そんな日が来ればいいけど・・・。フェリーに5分ほど乗ると香港島へ到着。2階建てのオープントップバスでビクトリアピークへ向かうピークトラム駅へ。
切符を買いピークトラムへ乗り込む、が何か変だ。何だろ?
うだ角度が変だ。急角度で山頂へ向かうのでとんでもない角度のまま上へ向かう。トラムから降りてもしばらく地面と体との感覚が合わない。エスカレーターを上がり展望台へ到着。ここから見る夜景、今まで生きてきた中で一番きれいな夜景だ。お世辞でも何でもなく、これなら百万ドルの夜景と言っても過言ではない。この素晴らしい夜景、やっぱり男2人では寂しい。この夜景を見ながらしばし雑談。1時間ほどいた後急角度のピークトラムを席が空いていなかったので立ったまま下る。さすがに怖かった。
バスで中環まで戻り、地下鉄で太子駅まで戻る。部屋へ帰ってきてなんやかんやしているうちに夜中の3時。そろそろ寝る。