9月上旬のある日、JTBの新聞広告を見て驚く。香港行きの航空券が安い。8月あたりにこの日付で行ってみたいね、と思っていた日程がお買い得価格の1万6千円。HISより安い。ちょうど暇だったし、とあるプロジェクトを進める上でハッピーバレー競馬場の見学をしたい。お金がある今のうちに行ってしまいますか。
という事で香港行きが決まった。
8時に起きようと思っていたが目覚まし時計が鳴らず、10時半に起きて時計を見てビックリ。慌てて着替えをする。予定が大きく狂った。とにかく急ぐ。11時には家を出発、急ぎ足で駅へと向かう。いつものように御徒町駅で降りて、金券ショップで京成電鉄の株券2枚購入。少しでも安く成田空港まで行きたいからね。11時40分発の特急電車に乗れてホッと一安心。これで集合時間には間に合う。安心したら眠くなった。寝てしまう。起きてみると成田駅。えっ、もうここまで来ていたのか。どれだけ寝ているんだよ、俺。
12時50分頃に空港第1ターミナル着。今年6月に新装オープンになった南ウイングへの4階の出発階へ。う〜ん、北ウイングとそんなに変わった感じがしない。JTBのカウンターで航空券を受け取る。チェックインも済んでいると言う。席は通路側かよ! 少し残念。予約しておいたレンタル携帯電話を受け取り、シティバンクのATM探し。歩き回りようやく発見、財布の中のお札を全て入金。
この時点で搭乗時間まで2時間くらいある。なので空港内をお散歩。北ウイングとの間にあるエアポートモール見て回る。特に面白い店があるわけではないが、どの店でもほぼ電子マネーのエディが使えるのが凄い。さすがANAの息がかかったターミナルだけはある。本屋で立ち読みなどし、30分くらいここにいた。
14時頃に出国手続きへ。混雑なく、手荷物チェックや出国審査が終わる。南ウイングはつい最近出来たばかりだけあって綺麗だ。そして広い。自慢のショッピングモールであるナカミセがまばゆく輝いている。しかし私には関係のないブランド物の店が多い。チョロっと見てから出発ゲートへ向かう。南ウイングから出発ゲートのある46番ゲートまで遠い。遠くて歩き疲れる。やっと第1ターミナルの端っこにあるゲートに到着。まだ搭乗時間まで時間がある。ここである事に気がついた。今日まだご飯を食べていない事を。昨日買っておいたパンがあったのでそれを食べながら時間をつぶす。
15時過ぎに搭乗開始、15時半に動き出す。飛ぶまで時間がかかるが、飛ぶ。取りあえず何事もなさそうだ。ホッとする。というのも5年前のこの日はアメリカでの同時多発テロのあった日。乗ったのは香港ドラゴン航空とアメリカ系ではないが、やっぱり何かあったら怖いと思っていた。でも何もない。良かったぁ。
17時半に機内食。その前に配られたメニューを見てビックリ、何だカツ丼とは! いくら日本人向けにメニューを作っているとはいえカツ丼はないだろう。でも面白そうだったのでカツ丼を注文。ふたを開けると、ご飯は俵状になっていて、カツが横に置かれていた。これもまぁカツ丼だけどなぁ、と食べる。付けあわせの梅そうめんが本当に梅味だったのが驚き(旨かったけど)。デザートのハーゲンダッツのアイスクリームは抹茶で大当たり。ラッキー! その後は機内にあったナンバーの最新巻を読みながら過ごす。
19時5分に着陸。10分以上回ってようやくゲートに到着。飛行機を出て、入国審査場まで長い事歩かされるのだろうな、と思っていたらすぐに着く。降りたのは何と入国審査場すぐそばのゲートだった。こんな所から出たのは初めて。早く香港に入れるので嬉しいね。ただラッシュな時間帯だったのか入国審査で長い列にハマる。
入国審査は何事もなく終わり、いざ出口へ。まずはATMでお金を引き落とし、オクトパスカードに100香港ドルを入金。そしてバス乗り場へ。いつもはバス→地下鉄かエアポートエキスプレスで空港を出るのだが、今回は市内へ直接行くバスに乗る。初めてなので少しドキドキ。バス乗り場へ行くとちょうどA11香港島方面へ行くバスが来た。乗りこみ2階の席へ。2階から香港の夜景を眺める。バスはライトアップされた青馬大橋を走り、九龍を横目に見ながら、ヴィクトリア湾の夜景が目に入る。トンネルを通過し、香港島へ上陸。上環から先は降りる人が多く、ほぼ各駅停車。銅鑼湾に近づいたのでバスの下車ボタンを押す。バスを降り、見なれた風景を歩き、いつものゲストハウスへ。フロントでチェックイン。今まではフロントのあるビル内の部屋だったのだが、今回は別のビルの部屋だという。まぁいいか、とお金を支払い部屋へと案内してもらう。
21時部屋へ到着。部屋は狭い。それは承知の上だから問題はない。一息付けてからゲストハウスにあるネットスペースで今日の日本のニュースを見る。そういや今日は新聞すら読んでいないわけだから調べる事もいっぱいある。ここで吉永正人師が亡くなった事を知る。私が競馬を見始めたのはミスターシービーが3冠を取った時で、その時の鞍上が吉永さんだった。私にとっては憧れの人。その人がまだ若いのに亡くなるなんて。ショックであった。
小腹が空いていたので吉野屋へ。日本でも9月23日に1日だけ牛丼が復活するが、香港の吉野屋は普通に牛丼がある。久々に吉牛の味を確かめたくて向かった。牛丼とキムチのセットメニューを注文。出てきたのを持って席へ。日本とは違って殺伐感がないのは良いのか悪いのか。吉牛を食べる。日本でもオージービーフで出せばよいのに、と思いながら懐かしい味を堪能する。その後セブンイレブンで水を、スタンドで競馬雑誌を購入。競馬雑誌は昔に比べて雑誌の種類が減っている。23時前に部屋に戻り、シャワーを浴びてから競馬番組を見る。
1時に就寝。