香港3日目

12月9日(日)晴れ

 9時に目覚ましを鳴らすが、起きたのは10時。あいかわらずグダグダだ。競馬場へ行く荷物を整えてから、黒酢サクサクバーガー?ランガムプレイスへ。金曜日に4階にあったモスバーガーに日本では見られないメニューを発見。それはそれで良いのだが、ポスターに書かれているのは日本語。黒酢サクサクチキンバーガーと書かれている。香港の人たちに意味がわかるのだろうかという謎のまま2人して黒酢サクサクを食べる。確かに黒酢は効いているな、というのはわかったが・・・。美味しかったから余計に謎は深まる。
 11時半に九龍塘駅経由で競馬場へ向かう。車内は混んでおり、さすが競馬場へ向かう電車であると実感する。駅に着いたのは12時10分頃。1レースの馬券の締め切りが近い。急ぐ。このレースにはOneWorldという馬が出走する。OneWorldといえば香港国際レースのスポンサーであるキャセイパシフィックが所属する航空会社グループ。これは何かのサインであると踏んで馬券購入。がそう簡単に当たるはずはなく沈没。まぁそんなものである。
 3レース前にロイ君とロイ君の友達と合流。ロイ君たちはメンバーエリアには入れない。だからメンバーエリアに近い一般席にて一緒に観戦する事に。
 4レースのパドックの時間が近づいたので向かい階段を下りると、古くからの友人が。まさかこんな所で会うとは。ただ向こうは私がここにいるのをわかっていたようで、「やっぱりここにいた」と言われる。そんな風に見られているのか私は・・・。パドックで写真を撮ってからロイ君たちとの待ち合わせ場所へ。
 4レースはパドックのSACREDKINGDOM香港スプリント。人気は当然SacredKingdom。ガチガチの本命。それもそのはず、現在の香港のスプリント王として君臨しているのだから。人気オッズでは大きく離されているMissAndrettiはオーストラリアからの参戦で、オーストラリアでのスプリント界を牽引している存在の牝馬。この2頭のマッチレースになるかと思われた。ちなみに昨年の優勝馬であるAbsoluteChampionは大きく離された3番人気。これは素直に SacredKingdomの方が強いよと香港人が教えてくれているようなものだ。
 レースは逃げるRoyalDelightを直線に入り2頭が追いかける。1頭は SacredKingdom。力強く直線を駆け抜けるとあっという間にRoyalDelight を抜き去る。問題は2着争い。残ったかという所にもう1頭追いかけてきたAbsoluteChampionが。交わして半馬身抜け出した所がゴール。結果1着がSacredKingdom、2着にAbsoluteChampionと香港スプリント界を牽引する2騎が上位を独占した。それにしてもSacredKindomは強い馬だ。
 続く5レースは香港ヴァース。急いでパドックに戻って写真撮り。そして本馬場に行ってレースを見る。このレースの最大の関心は凱旋門賞勝ち馬DylanThomasである。香港でも凱旋門賞の馬券は発売されているので香港人もよく知っている。ここでは負けないだろうと1番人気に押される。決してネームバリューだけではないと信じて。がDylanThomasは後方から伸びず7着に沈む。直線先頭に立ったドイツのBussoniが抜け出すが、外からフランス代表馬のDoctorDinoが抜け出す。鞍上のペリエは本当に上手い騎乗だ。そして一緒に伸びてきたドイツのQuijanoが2着に。DoctorDinoは今シーズンG1勝ちは1つだが、引き上げてくるDOCTORDINO負けても3着を外さない堅実ぶりがこのレースに発揮された。2着のQuijanoはドイツのバーデン大賞を勝っている。この香港ヴァースは外国馬の天下なのだが、それでもドイツ馬の躍進が目立つ。シャティンの馬場が合うのだろうか。今後は気を付けておかないと。
 6レースは地元馬のレース。特に見所が無かったはずなのだが、 FirstBabyの馬主はエイシンの方。なので田中勝春が騎乗。これは面白いと応援をしてみたのだが・・・結果は10着と大敗していた。
 7レースは個人的にお待ちかね、香港マイルである。日本の KongoRikishiO(コンゴウリキシオー)に大きな期待を寄せていた。逃げ切りのレースもあるのでは、と期待を膨らませていた。がシャティン競馬場はなかなか逃げ切りが出来ないコース。どうなるかハラハラして見ていた。直線に入るまでは KongoRikishiOは先頭を走っていた。がやはり直線に入ると失速。あれよあれよという間に後方に。後方から同じような脚色で伸びてくる馬が。期待の香港馬GoodBaBaとドバイの殿下の持ち馬Creachadoir。互いに譲らないが、最後は頭だけGoodBaBaが先着。地元香港馬の優勝ということもあって場内はパドックのコンゴウリキシオー大きく湧き上がる。安田記念では負けていたが、前走のトライアルを勝っての参戦。やはり地元では力が発揮できるということか。見事1番人気に応えた。3着はフランスのDarjina。2着のCreachadoir同様3歳馬でのこの結果は素晴らしいものであった。
 8レースはお待ちかねの香港カップ。国際レースデーでも最大のイベントレース。頭数は少ないものの、精鋭が揃った。香港人の期待は VivaPatacaのみ。それが1.3倍という人気にも出ている。個人的には VengeanceOfRainの方が、と思っていたのだが、香港人は人気を付けない。何故だろう。仮にも今年のドバイシーマクラシックの勝ち馬だぞ、と思いながらVengeanceOfRainを中心に馬券を買う。他にもイギリスのエリザベス2世カップを制しているRamonti、日本からは今年のシンガポール国際レース勝ち馬のShadowGate(シャドウゲイト)も参戦。7頭立てだが面白いレースが期待できそうだ。
 レースはRoyalPrinceが逃げ、ShadowGateが追う展開。直線に入りShadowGateが一瞬先頭に立つがそこまで。Ramontiが満を持して伸びてくる。それを追いかけるVivaPataca。が差は詰まらずにパドックのRAMONTIゴール。 Ramontiが香港カップを優勝した。少し気まずい空気になるも、鞍上のデットーリの笑顔とフライングディスマウントに観客はお手上げ。やっぱりデットーリ様には叶わないですね。
 VivaPatacaは本当に良い競馬をしたのだが・・・。もう1頭の香港の期待であるVengeanceOfRainは4着。レース後まだ本調子ではなかったとのコメントが。だから香港人は買わなかったのか。こういう時は格とかではなく、香港人が付けるオッズを信じようと固く誓ったのであった。
 あと2つレースは残っていたが私は馬券を買わずに観戦。F氏はいつものように馬券を買っていた(結果は・・・知らない)。
 レース後にはロイ君たちと一緒に香港国際レースウイークセレモニー。本当に気持ちよい花火が心でも踊る。よし、また来年もここでこの花火を見るぞ!  レース後、ロイ君たちは火炭駅へ向かうというので競馬場でお別れ。また会いましょうと行って私たちは馬場駅へ。馬場駅からの電車はうまくいかないとかなり電車内で待たされるのだが、やっぱり待たされた。支線の駅だから仕方ない。
 東鉄の終点駅尖東駅足裏マッサージ店の看板に行き、そこから歩いて重慶マンション内のタージマハルというインド料理店へ。最後の日の夕食はここにしたかったという私のたっての願いから。私が香港でお勧めしたい店の1つだったからだ。もちろんカレー(正確にはココナツミルク入りのマドラス)を堪能する。やはりここのカレーは美味しい。F氏はそれなりに満足していただいたようで一安心。
 食べ終わってからヴィクトリア湾が見えるプロムナードへ。12月の香港といえば香港島のビル群のデコレーション。今年も華やかで見ていると心が洗われる。そしてこの風景を見ていると、また来年もクリスマスのシーズンにここに来たいな、と思う。この景色は何事にも変えられないものだから。
 佐敦の裕華国貨で茶葉を購入、そしまた信和中心へ。このあと足裏マッサージへ、ということだったのだが、F氏は疲れて早くホテルへ戻りたいというので私一人で足裏マッサージへ向かう。旺角と太子の中間点くらいにある海足沐というマッサージ店へ。ここは足裏と全身マッサージも出来るというお店。なので足裏・全身100分コースを注文する。がこれが実は大失敗。身体全体を心地よくマッサージをしてもらったのは良かった。が競馬番組のことを忘れていた。時間を考えていなかったので、マッサージが終わってからホテルに戻ると0時40分。競馬番組も終盤戦だった。あぁやってもうた。でも少しだけ見られて良かったとしよう。
 1時半に寝る。

 

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