香港3日目

4月6日(火)くもり

 8時に目覚める。空の色が灰色がかっていて、ブルーに。グダグダしていると時計はホテルの真正面に場外馬券売場9時に。朝御飯をしよう。何にしようか? 香港風朝食や粥、飲茶ではないのがいい。でも何が良いかわからず、外でお散歩。一昨日行ったパン屋の前で立ち止まる。パンを買ってホテルで食べるのもいいな。適当に見繕ってホテルへ戻る。エッグタルトを含めた3品。エッグタルト以外はアンコの入ったパン。美味である。名も知れないパン屋でこの味。香港パンの実力は高い。テレビを見ながら頬ばる。
 今日の出発時間は12時20分。それまではフリータイム。空港の食事は割高なので、昼ご飯も済ませてしまおう。10時半頃また街に繰り出す。食べたい物はチョイスしてある。たださっきのパンがまだお腹に残っているし、店もまだ見回っていない方向にあるので、そっちの探索を兼ねてのんびり歩き回ってからの食事に。大通りを通り抜けた先のビルの看板に「吉野屋」の文字が。少し食指気味に。フラリと街中を歩き、そしてお目当ての店に到着。山西刀削麺を食するのだ。
 山西刀削麺は漫画の美味しんぼでしか見た事のない幻の麺。いったいどんなのだろうか。ワクワクして待つ。チャーシューと鶏の手羽先が上に乗った刀削麺。よくある細長い麺ではなく、名前通り削って出来上がったもの。麺自体に味はないがモチモチした弾力がある。うどんを分厚く、長さを細かく切った様な感じ。麺の感覚とは違う。すするのではなく、咬む麺である。なかなかいけるのだが、パンを食べた後なので結構お腹に響く。でもまた食べて街で見かけたこんな看板みたい味である。
 食後の散歩を楽しんでいたら、時間は11時50分。やばい、ホテルのチェックアウトは12時。急いでホテルへ戻り、チェックアウトを済ませる。空港への送迎バスもやってきて帰国の時が来る。いつもならバスの窓から映る風景を悲しい気分で見ていたが、今回はそんな気分にならなかった。なにせ前回とはわずか4ヶ月の間しか開いていない。また来ようと思えばいつでも来られるのを改めて実感したのだから。
 空港到着後、出国手続きをし出発ロビーへ。搭乗までまだ時間はたっぷりある。待ち時間を有効利用するために、今回は空港で足裏マッサージ。しっかりと足裏を痛めつけられる。いつもの所のように、どこが悪いとかは教えてくれないのが残念。30分270香港ドルは多少割高かな? その後マッサージチェアで10分間体をマッサージ。ゆったりと体をほぐしてから、機内へ。香港国際空港のマッサージ屋のチラシ
 飛行機は定刻通り飛び立つ。せっかく窓側を選んだのに、翼が陣取り窓の外が見えない。だから香港を上空から見られない。まぁ次回へのお楽しみか。機内食は野菜カレーを注文。食べ終わると一気に眠気が。目覚めたら明るかった空は漆黒の闇になっていて、飛行機も日本上空に達していた。何ともお早い事。今回の旅行を象徴しているようだ。
 19時50分、成田空港着陸。サテライトビルに着いたので連絡電車に乗って第2ターミナルへ。入国・税関審査は無事通過。駅へと向かう。京成線の特急で帰ろうと思ったが、ホームが混んでいたのでスカイライナーへ急遽変更。しかしスカイライナーの後は西馬込行きの特急。ほぼ一本で帰れるだけでなく、都営地下鉄・京急線の運賃の方がスカイライナーの指定券を買うより安い。早まった行動に落ち込むが、確実に座れるのだからいいじゃん。
 日暮里駅で下車し、大井町駅へ。家に着いたら22時30分。楽しい時間はあっという間に終わった気がした。留守中に録画したビデオを見ながら寝てしまう。

 今回の旅は短かったけど、得る物がとても多かった。
 新界の底知れない魅力。湾だけでなくまだ他にも街はある。そんな街を探索もしてみたい。繁華街ばかりが香港ではない。ディープな場所に行ってみたい。
 そして伊藤壇選手との出会い。彼のサッカーにかける気持ちや何事にもポジティブにぶつかっていく精神、日本を背負って戦っている姿に刺激された。日本人が持ち合わせていないスピリットを胸にしている伊藤選手の言葉に奮い立った。
 また香港へと旅立つ事があるだろう。その時はどんな出来事が待っているのか。それを考えるだけで、沸々と香港への思いが熱くなる。
 さて今度は何をしに行こうか?

終わり

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