香港3日目

4月3日(日)晴れ

 8時に起床。粥を食べに出る。注文するもなかなか来ないので多少苛立つ。ようやく来たのはイカ・牛肉・豚皮の入った粥。競馬新聞を読みながら食する。帰りにパン屋を探し、エッグタルトを買って戻る。映画の道らしく
 11時前にホテルを出発、いざ競馬場へ。トラムで中環まで行き、スターフェリーに乗って、という予定であったがいきなりトラムが来ないで待たされ、ようやく来るも乗り過ごし2つ先のトラムストップまで行ってしまう。次はフェリー乗り場への道を誤る。なので予定より30分以上かかってフェリーに乗る事に。ビクトリア湾を渡り尖沙咀到着。今回来て見たかったビクトリア湾沿いに出来た映画の殿堂っぽく作られたアベニューオブスターズへ。映画撮影の像があったり、足元には映画スターの手形などが敷き詰められている。ここでの人気はやっぱりジャッキーチェンだった。海沿いの映画の道を歩き、広九鉄道東線東尖沙咀駅へ。ここまでの道のり、かなり時間がかかってしまい余裕を持って出たはずなのに、競馬場到着は1レース発走間近になりそう。多少慌てる。
 馬場駅経由の電車に乗り込み、1レース前に到着。走って改札を出て入場口へ。メンバーズ入り口の所でパスポート見せ、お金を払う。前回来た時は150香港ドルだったのが、今回は100ドル。国際デーのみ高く設定しているのか。
 今回は馬券で儲けよう、がテーマ。何となく香港競馬の馬券攻略がわかりかけてきたので、それを実践すべく立ち向かった。それとは別に裏テーマとして、コーツィー騎手・クルーズ調教師コンビで転がしでどこまで行けるか、も設定していた。1レースからこのコンビの出走があったので焦ったのもそのためだ。馬券を買ってレーススタート。がコーツィー騎乗の馬があっさりと負ける。裏テーマ、1レースで終了。しかもこのレースと次のレースで1番人気がともに2着に来たのでその後の予想が狂う。サイレントウィットネスグッズの一例
 1レース後ギフトショップへ。サイレントウィットネスグッズを見たいがためだ。サイレントウィットネスグッズ発売のポスターを見ながら、このヌイグルミは欲しいな、と思うが売っていないのでギフトショップを探す。が売っていない。もう品切れか? ふとポスターを見直すとそこには順次発売のような事が書いてある。今日はTシャツと帽子、以降マグカップやヌイグルミなどを発売するようだ。なので今日は売っていない。悔しいなぁ。Tシャツ、帽子とバックを購入。
 お腹が空いていたので昼食に。注文したのは牛肉と牛モツ、ご飯の丼物。一応これも牛丼だよな。美味しい。
 再び馬券モードに入る。3レース、前2レースで1番人気が連対している。買うつもりはなかったのに1番人気を買う。がここに来てコケる。馬券も当然外れ。
 4レースは香港で初めて見るダート競馬。貴重なレースでもある。出走馬の中にもダートでの実戦経験がない馬が多く馬券検討も難しい。とりあえず買ってみるが外れ。このレースでコーツィーが今日初勝利。ここからコーツィーショーが始まるとは思わなかった。5レース、そろそろ当てないとと焦りが。最初は1番から買うつもりだったが、急遽9番からのワイドで勝負に出る。これがズバリ的中。少しはマイナスを取り戻す。ここでも人気薄のコーツィーが2着に入る。香港ダービー2着馬ラシアンパール
 6レースはオープン特別。レッドペッパーや、ボウマンズクロッシング、エレガントファッション、スーパーキッドなど重賞級の馬達が集まっていて、個人的には興奮気味。そんな中圧倒的1番人気になっているのはラシアンパール。しかも鞍上はコーツィー。でも勝てるとは、と思っていなかった。がラシアンパールは何事もなく勝ってしまった。よくよく調べてみると、前走が香港ダービーだったことが発覚。しかも2着。前走G1というのはわかっていたけど、まさか香港ダービーだったとは。そりゃ強いよ。連軸としていたエレガントファッションは馬群に沈んでいた。もう引退も近いのかな。
 いよいよお待ちかね、今回の旅行の大一番、チェアマンズスプリント、サイレントウィットネス様の登場である。パドックで待つ。やって来た王様はいつものようにチャカついていた。暴れっぷりのおかげで写真がまともに撮れない。有力馬のケープオブグッドホープは落ち着いているようだ。他の有力馬、伝説的名馬でもあるエレクトロニックユニコーンはパドックになかなか姿を現さない。いつ来るのかと待っているうちに騎乗命令がかかる。王様・サイレントウィットネス様そのときようやくやってきた。まわり順がサイレントウィットネスの次なので写真に収める事はほぼ不可能である。伝説にようやく会えたのに残念。パドック写真を取り終え馬場へ。馬券的には勝負は避けるべきと判断するが、2・3着のワイド馬券を買うのもありなのでは、と思い直しエレクトロニックユニコーン・ケープオブグッドホープ・シンティレーションのボックスを安く買う。レースはサイレントウィットネスの独壇場、あっさり3番手にとりつくと直線ではステッキを入れる事もなく先頭に立ち、後は楽走。典型的な横綱相撲。デビューから16連勝を決めるゴールを走り抜ける時には競馬場全体から大きな拍手が起こっていた。ヒーローなんだな、と改めて感じた。英雄のゴール後の注目は2着争い。狙いのケープオブグッドホープが伸びない。先行したタイバーが粘って2着、ケープオブグッドホープは何とか3着に滑り込んだ。タイバーは休み明けがあったので外していたが、去年の香港ダービー2着馬。G1も勝った経験もある。でも今回は6ヶ月の休み明け。買える要素が少なすぎたけど、これも前のレースのラシアンパール同様実力のある馬なんだと認識した。
 力を使い果たし、8レースはお休み。のこり2レースの最終検討をする。9レース、ここまで3勝のコーツィーにお任せも着外。そして最終レース、コーツィーの馬が1番人気だが、波に乗っているコーツィーに逆らうのはやめようとコーツィーからの馬券と昨日から狙っていた馬のワイドの2本立てで勝負。で結果は両方の馬券が的中。1番人気の勝利ということもあって、今日のマイナス分がプラスにはならなかったが。シンフォニーライツの一場面
 全レースが終わったのは18時頃。ノンビリと帰ることにする。旺角駅で降りて旺角付近の街見学。広九鉄道東線の旺角駅の線路を挟んで街の雰囲気が違う。暗くなってきているのもあるが、賑やかな地下鉄側とは全く異なる。このギャップも面白い。
 そんなこんなしている内に時計は19時過ぎ。20時から始まるビクトリア湾のシンフォニーライツを見たいので、地下鉄で尖沙咀へ行き、昼間通ったアベニューオブスターズへ。昼間の景色も良かったが、夜もまた綺麗だ。ここから見る夜景は初めてだったので見とれてしまう。
 海沿いに人が座っている。一緒になって海っぺりに座って待つ。20時になって香港島のビルの屋上からレーザービームが飛び出した。ショーの開始だ。リズミカルにビルの照明とレーザービームが動き、なんとも幻想的な風景を見入ってしまう。こんな凄いショーを見られるとは。見に来た甲斐があった。シンフォニーライツは15分ほどで終了。でも香港島のビル群は綺麗なまま。
 この後のスケジュールは決まっているのだが、その前に食事をしないと。さてどこにしようか。迷っていると目の前に吉野屋が。そうだな、軽く食べる感じならここでも良いか。店に入り、照り焼き丼を注文。牛丼でも良かったのだけど、ここは香港限定の方がいいんじゃない、と。味はまぁまぁ。吉野屋の照り焼き丼IN香港
 ホテルへ戻り、競馬場で買った荷物など鞄に整理。でもどう考えても荷物が多すぎて。いくつかの物は手持ちで帰国する事にする。
 時計は22時を回ったので出かける。ハッピーバレー方面へ向かうトラムに乗り込む。右手に暗い競馬場を見ながら終点のストップに到着。この辺はもう物静かになっている。静かな街を歩き、一軒の店前に立つ。ここは前回にも来た足裏マッサージ店。寝る前に足裏マッサージをしたかったので、あえてこの時間に訪れた。
 マッサージは75分コースを選択。桶の中に足を入れて薬浴し、マッサージ開始。柔らかく気持ちよくほぐしてくれるので良い気分。韓国ドラマを見ながら(話している内容は不明だけど)、足の裏を丁寧にマッサージ。歩き疲れてもいるので、マッサージはますます足を軽くしてくれる。足裏が終わった後、肩のマッサージをしてくれた。実は肩・腰のマッサージもしたかったので嬉しかった。が肩のマッサージは足裏とは違って力の加減がもの凄く強い。痛い痛いと言いながら受ける。ショック療法なのか終わった後痛さの他にほぐれた感も。
 北角方面のトラムに乗りたかったが、ハッピーバレー発のは終わっているようだ。なので競馬博物館前のトラムストップで降りてホテルへ向かう。24時を回っているので店は軒並み閉まっている。帰りに寄りたかった牛乳プリンの店も。ガックリ。
 スーパーでビールを買ってからホテルへ戻り、電気を付けながら何気なくあるボタンを押してみる。すると今まで聞かれなかった音が。何だろう、とシャワーの所を見てみると機械がお湯を涌かしている。シャワーのお湯はボタンを押して涌かさないと出ないのか。何で今頃わかるのだろう、疲れがどっと出た。お湯が沸いたようなのでシャワーを浴びる。
 体を拭いてから帰国の準備。明日は朝早い。時計は25時を回って競馬番組を終わっている。ビールも飲んだし寝るとするか・・・が寝た後に急にお腹の調子が悪くなる。梅酒を飲めば一発で直りそうなのだが、ここは香港。梅酒なんて売っていない。調子の悪いまま寝付けずに朝を迎える。

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