韓国3日目

4月12日(木)小雨のちくもり

 4時半頃目覚める。列車の窓から外を見る。まだ辺りは真っ暗だが、道路が濡れている。雨が降っムグンファ号の車体ているのか。
 列車は4時46分に龍山駅に到着。龍山駅はソウル駅の一歩手前で、全てのソウル発着の列車はここから出るというソウル一の巨大ターミナル。駅の構内も綺麗で広く、駅ビルも完備しているデッカイ駅だと見た目でわかる。朝まで時間があるからどこかのサウナで一息付けたい。一応ホームページで店をリストアップしてきてはいるのだが、どこも地下鉄に乗らないと行けない場所。でも地下鉄は30分以上経たないと始発が出ないらしい。
 大きな駅なのだから近くにサウナがあるのではないか、と散歩をしてみると気になる大きな建物が。怪しい、と思ってそちらに進んで行くとドラゴンスパというサウナだった。ラッキー。ではここで休みましょう。入場料を払い建物の中へ入る。ちなみに入場料は8000ウォンだから1000円くらいか。安いものである。ビルの5・6階が男性用スパ。ここにいたおじさんが日本語を少ししゃべれたので館内を案内してもらう。ありがとうございます。更衣室で裸になってお風呂に。体を洗った後5つの種類のお風呂とミストサウナで体をリフレッシュ。ここは韓国だけど、日本と変わらない感じだ。しっかりと温まる。その後館内用の服に着替えて1階へ。ここは男女共有のスペースでチムジルバンという暖かい床のある場所。ここは仮眠をとったり、横に転がったりしてソウル競馬場公園駅もよいマッタリスペースである。売店でドリンクを買った後、少し休もうと枕を持ってきて床にゴロリ。眠くなってきたので寝る。2時間ほど寝ていたか。床の温かさにここから動きたくなくなるが、行きたい場所があるので起きる。5階へ戻り、服に着替えて受付へ。精算を済ませ8時半頃外へ出る。先ほどまで降っていた小雨は止んでいた。
 龍山駅へ戻り、地下鉄に乗る。が乗り間違えをしてしまったり、途中で終点になってしまう電車に乗っていたりと様々な困難(?)があったがようやく、ソウル競馬公園に到着。ここは名の通りソウル競馬場がある所である。ソウル中心部から離れているせいもあるが、駅から競馬場は近い。橋を渡り、直線のアーケードを300mくらい歩けば競馬場入口。立地条件は抜群である。ただ残念な事に今日は開催日ではないので人の気配はほとんどない。まぁとりあえず場所とどんな感じかを見たかったので来てみただけなので気にしない。
 スタンドは見た感じそんなに大きくない競馬場のような建物だ。入口から右側へ行くとコースが覗けたのでそっちへ足を運ぶ。1コーナー沿いから建物の全景とコースがばっちり見えた。フムフムと眺める。建物はそんなに綺麗ではないが高さはある。ガラス張りのスタンドもあり、それなりに観客は入りそう。でも立派かと言われるとそうではない。コースは全てダートコース。ソウル競馬場の敷地内黄土色の強い砂で、日本の砂とは違う感じがした。全体的に大きな競馬場ではなく、こじんまりとした物であるな、という感想を持った。競馬場は馬が走っていなければ面白くはない。だから今度は競馬開催日に来てみたい。ただ韓国の競馬のレベルは高くないからあまり期待してはいけないのだろうが。
 地下鉄に乗ってソウル中心部の明洞を目指す。40分くらい乗ってようやく到着。ソウルは広いな、と改めて感じる。ホテルでもらったガイドブックに載っていたビビンバの食べられる店、全州中央会館というお店を探す。が見つからないので日本語が通じるから、と電話をしてみる。場所を聞いて店へ。席に座りメニューを見る。ビビンバを食べたいので石焼ビビンバと海鮮チヂミを注文する。無料の付きあわせのキムチ類が旨い。昨日入った店も美味しかったが、ここも美味しすぎる。キムチやカクテキの味が良くてそれだけで大満足だった。まず海鮮チヂミがやってきた。下の生地がモチモチで上の生地が卵の黄身でサラサラ。食べると口の中でフワッととろける。これが本場のチヂミなのか。感動する。韓国風お好み焼とかと言われるが、お好み焼とは違う、独立した料理である。ソウル競馬場のスタンドその後きた石焼ビビンバもこれまた旨い。かき混ぜが楽しい。そしてパクっと口に入れると熱さと程よい辛さが口に広がる。ご飯もナムル類も美味しい。旨くて止まらない味だ。これまた本場の味にやられる。このお店は日本人御用達の店らしいが、美味しいので問題なし。また食べに来たい店だ。ここはキムチも販売していたのでお土産用に買う。1.6kgと結構ずっしりとする。ただこの紙袋に入ったキムチがこの後事件を起こすとはこの時は知らなかった。
 時間は12時過ぎ。まだ少し時間はある。韓国へ来たのだから韓国風マッサージも体験したいと、これまたガイドブックに載っていた観光客(というより日本人客)をターゲットにしたマッサージ店へ。ビルの4階へ上がり、店に到着。上半身・足裏マッサージ70分コースを注文。服を着替えてマッサージルームへ。ここは韓国の宮廷の部屋をモチーフにしているというが、基本的にベッドにうつぶせになっているから部屋はほとんど見えず。意味あるのかどうか・・・。うつぶせになって浴衣のような服を上半身だけ脱がされ、じっくりとマッサージ。普段ケアをしていないだけにコリなどもほぐされいい気分に。背中や腰だけでなく、腕もマッサージしてもらい楽になる。その後足マッサージへ。足裏だけでなく膝や腿の辺りまでマッサージでほぐしてもらう。膝の痛みもあったから余計に嬉しかった。結局全身をマッサージしたのかな。マッサージが終わったら気分爽快、体も軽くなった。いいマッサージでした。金浦空港の出国手続き階
 マッサージ店を出て、地下鉄で空港へ向かう。もう帰らないといけないのだ。もっと遊べる時間があれば良かったな、と残念な気持ちを持ちながら。途中席で座っていたら眠くなる。マッサージ効果か。1時間くらいかかってやっと金浦空港駅に到着。ソウル市内に近い空港だが、中心部からは遠い。
 国際線ターミナルへ到着し、出発ロビー階へ。アシアナ航空のカウンターでチェックイン。これで日本に帰れる。お金が余ったので日本円に両替。搭乗時間が1時間以上あるので近くのショッピングモールを回る。電化製品や食べ物関係が多く、お店の人たちがひっきりなしに声を掛けてくる。ただ冷やかしだから見てるだけなのだけど。
 ロッテリアでコーラを飲み一息付けて15時に出国手続きへ。手荷物検査を通る。すると何だか問題があるらしい。紙袋の中身が問題のようだ。これは何か、と言われたのでキムチだと答えると、キムチには液体が入っているので機内へ持ちこめないと言われる。液体類は持ってきていなかったから大丈夫だと思っていいたら、まさかこれが引っかかるとは。恐ろしや、キムチ。航空会社のカウンターで預け物扱いにするように係員に言われる。仕方ないのでカウンターへ戻り、預け物扱いにしてもらう。今飛行機に乗るのは大変だなと体感してしまった。
 再び手荷物検査へ行く。アシアナ航空の機内食今度は問題ないので通過する。出国審査を受けて28番ゲートへ向かう。免税店の数も少なく、狭いが、羽田の国際線に比べたら立派なものである。ゲート前に到着しイスに腰かける。するとゲート前に新聞が置かれたので日本スポーツ新聞を取る。その中には昨日の光陽での全南ドラゴンズ対川崎の試合もしっかり載っていた。改めて勝ったのを実感する。
 15時25分にゲートが開くが、慌てて乗る事もない。列が短くなってから加わって飛行機に乗る。15時55分出発なのだが、その前に飛行機は動き出す。そして約5分後には飛び立っていた。早い!窓からソウルを眺めていたら競馬場が見えた。何か得した気分に。16時半に機内食。メインは海鮮あんかけごはん。サイドメニューにサーモン・エビのマリネとキムチ。なかなかかな。食べ終わってからはずっとゲームをし続ける。ただソウルと羽田の飛行時間は短いので気が付くともう下降準備に入ると言う。近いっていいね。17時55分頃着陸、その10分後には機外へ出ていた。羽田は狭いのですぐに入国審査場に着く。審査も終わり、預け物のキムチを受け取って税関を通り日本帰国。短い旅だったなぁ、と思いながらバスに乗り第1ターミナルへ。東京モノレールに乗って大井競馬場駅で下車。歩いて家に帰る。 家に帰って荷物整理をし、ジムで汗をかいた後夕食。その後ネットチェックをし夜遅くに寝る。

 今回の旅行は満足した部分と不満足な部分が多すぎた。満足したのは韓国サッカーを味わえた事。そして川崎の勝利を見届けた事。他にもソウルのスタジアム関係を見て回れたのも良かったし屋台などで韓国料理を味わえた事。色んな思い出が作れた。がその反面時間がなく、韓国の文化に触れる事が出来なかった。例えば本屋やおもちゃ屋ではどんな物が売られているのか、韓国ゲーム・コンピュータ事情も見たかった。それに東大門市場は付近しか見ていないし、南大門市場は全く見ていない。他にも野球や競馬も見たかった。そう思うとまだまだ韓国というかソウルを楽しめていない。だからまたソウルに行くぞ。すぐとは言わないが、近いうちに野球や競馬・野球を味わう旅をしにソウルへ。まだ未体験の料理もあるだろうからそれも味わないと。
 たくさんの宿題をかかえてしまった。宿題を終わらすために絶対行くぞ、韓国。待ってろ、ソウル。
 最後に。今回の旅で私に親切に関わってくれた全ての韓国の人に感謝。

終わり

 

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