韓国2日目

3月12日(水)曇りのち雨

 なかなか寝付けずようやく寝られた感じの朝。そのため8時半に起床もすぐには起きられず。9時に着替えをして外へ。街をブラブラしながら朝食の場所を探す。迷いながらビビンバを食べたいなと思い、食べられそうな食堂へ。スープやキムチ付きでコチュジャンを自分で加減して入れていいタイプ。いっぱい入れて混ぜて美味しくいただく。韓国に来たな、と改めて感じる。泊まったゲストハウス
 部屋に戻って買ってきたジュースを飲みながらボケっとする。次に行く場所までまだ時間があるし、今日はこれから強行軍にもなるからしっかり休む。11時20分にチェックアウト。またこのゲストハウスで泊まりたい。
 で次に行くのはここから近い場所にある。今回のこのゲストハウスを選んだ理由もそこに行きたいから近い所で、と選んだのもある。
 駅のコインロッカーに荷物を預け、多少カバンを軽くなる。地上に上がって通りに向かって歩き、向こう側に水色の壁の建物が見えてきたから信号を渡って細い路地を進む。坂を登るともう人が並んでいる。早いな、と驚く。
 着いた先は立ち食いの焼肉屋「ソソムンヌン カルビッチ」というお店。ドラム缶で肉を焼くスタイルはここだけ。開店は12時からなのだが店内はそんなに広くなく、また値段も安いので行列必死のお店である。日本でも話題になったこともあり、一度は来たい気持ちがあった。平日なのに列が出来ているのは凄いな。立ち食いの焼肉屋
 開店時間前に店内に入れた。おぉドラム缶の上に網が。これは話に聞いていた通りだ。焼肉を付けるタレと青唐辛子・コチュジャンセットがやってきて、続いて骨つきカルビの塊(二人前)が網に置かれる。そうここは骨付きカルビ専門店。それ以外は飲み物のみ。なのでお客さんが白米やキムチを持参しても問題ないらしい。
 お肉が焼きてきたらお店の人がハサミでバッサバッサとお肉を切っていく。あとは食べ頃のタイミングを見計らって食べるのみ。いい感じのに焼き上がったのでいただく。美味しい。専用のタレをつけて食べるともっと美味しい。また網の上に置かれたニンニク入りのタレの中で温めてから食べてもいい。これは、いい。
 問題といえば火の加減を調節出来ないこと。二人前を一気に焼くので焼きすぎてしまうお肉が出てしまう。なので網の場所を考えながら焼かないといけない。でもそれを差し引いてもこのドラム缶で焼く立ち食い焼肉は美味しすぎる。
 焼いていたり食べていたりしている間に店内は満席になり、店の外にも列が出来ている。時間はお昼であるから当然なのだが、人気店なのがよくわかる。また立ち食いなので回転は早いだろうからそこまで待つこともなさそう。
 あと先にも書いたとおり日本でも話題になったこともあって日本人のお客さんが多かった。ドラム缶で焼きます
 お腹もいっぱいになり、気分も満たされた。また来ないといけないな。いいお店すぎる。ただお肉がなくなったらその日の営業は終了してしまうそうで、早い時間に来ないといけないようだ。
 それでは、と地下鉄に乗ってソウル駅へ。KTXウルサン駅までのチケットを買う。時間まで少し時間があったので駅を歩く。ホームに行くともうKTXは入線していた。16号車と前の方だったので一番前まで向かって先頭車両を写真撮影。その後KORAILの汽車が隣のホームに止まっていたので写真撮影。カラーリングは一緒なのだね。テンション上がるのは電車好きの血が騒ぐからか。
 16号車に乗り込み席に座る。席は進行方向に向かって座る場所だったので良かった。もっとも切符の値段がそっちだったのでわかっていたが。窓側なのがいい。ただ隣に人がいるのが。
 13時15分に出発、車内は無線LANの電波が飛んでいるのでネットチェックをしたり、ゲームをしたりしながらウルサンへ向かう。途中外を見ると道路が濡れている。雨が降っているのか。そういえば雨が降るって言っていたな。折り畳み傘を持ってきているが、雨は嫌だ。その思いとは裏腹に雨はしっかり降ってきている。車内でコンタクトレンズを装着。2時間15分ほどの乗車でウルサン駅に到着。KTX用に作られた駅で、国鉄の駅や市内の中心街からは遠く離れている。なので何らかの交通手段を使わないといけない。ソウル駅のKTX
 私がこれから向かうウルサン文殊スタジアムへの直行バスはないが近くに止まるバスがある。そこまで乗ることに。多分ソウル駅を15分前に出たKTXに乗っていた人たちが待っていたのか、車内は混んでいた。
 乗って30分ほどでウルサン大学に到着。ここからウルサン文殊スタジアムまでは15分ほどだが歩く。ただ思っているよりは道や街が開けているので明るいし、夜歩いても問題はなさそうだ。
 で話によると何処かのコンビニの横を曲がって団地を通ってから地下道を通るとスタジアムに着くというのだが・・・どのコンビニかわからず曲がることが出来ない。その結果遠回りをすることに。ただそれでもスタジアムが見えてきたので良かったのだが、雨の中の移動なので疲れが。
 スタジアムを右手に進みながら地下道が見えてきた。道路の向こうにスタジアムなのだが、車の往き来が激しいので道路を横切るのは危ない。地下道を通りウルサン文殊スタジアム正面に到着。雨が強くなってきている。この雨さえなければ、と本当に残念な限り。
 傘を差しながらスタジアムの周りを歩く。バックスタンドの方から見える綺麗な野球場、あれが今年からロッテジャイアンツが準本拠地にする野球場。本来ならその場まで歩いて行くが・・・雨が降っているので断念。何せ階段を降りて湖の横を歩いていかない場所にある。雨の中でそこまで歩く気力がない。遠くから眺めるだけで終わらす。スタジアムは4万人規模ながらサッカー専用なのでこじんまりとしている。なので簡単に1周出来た。ウルサン文殊スタジアム
 開門までの時間はまだある。ただ雨なので休める場所がない。メインスタンドにはワールドカップが行われたことを記念したミュージアムがあるのだが、それを見ただけではまだ時間が余っている。本当に困る。
 17時半、ようやく開門。チケットショップでメインスタンドのチケットを購入。メインスタンドが10000ウォン、バックスタンドとサイドスタンドが8000ウォンならメインスタンドを選んでしまう。そして入場すると・・・さすがサッカー専用スタジアム、ピッチが近い。ここまで近いのか。またベンチもすぐそばでこの臨場感もいい。ただ残念なのは屋根があまりない。1階席だと真ん中より前は雨で濡れてしまう。本当に雨が憎らしい。
 ようやく座れて一息付けた。荷物を席に置いてカメラを片手にバックスタンド方面へ散歩。どこからでも見やすそうなスタジアム。ただ食べ物に関しては・・・何もない。ここまで何もないと驚くことも忘れてしまう。韓国では珍しくはないが、ただその場合でもスタジアムの外に屋台があったりするが、今日は平日夜の試合だから集客も悪いだろうから来ていなかった。
 バックスタンドにあるグッズショップへ。今日の試合の記念グッズがあったので購入。あとユニフォームもあれば買いたかったが、売っていないとのこと。あぁ残念。でこのグッズショップにはどう考えても日本人しかいないような。気のせいか?スタジアム内
 平日夜の試合であるし、ACLとリーグ戦でもないからか、試合開始1時間前になってもお客さんが増えそうな気配がない。そういうもんだよな、過去の韓国でのACLの試合は。席に座りながら川崎サポーターの横断幕の設置を見ていたりしてノンビリする。
 そんなこんなをしているうちに試合開始まで1時間を切った。しばらくしていると選手がピッチに入ってきた。練習開始。雨が時折細かいながらも強く降る中、選手はアップを始める。写真を撮るも、雨の粒が写真に入るくらいの雨。流石にピッチには水たまりは出来ないが、スリッピーな状態だとわかる。この雨の中の試合か、と思うと本当に頭が下がる。
 19時25分に選手入場。整列から写真撮影し、19時30分に川崎のキックオフで試合が始まる。
 ウルサンのGKやDFからのロングボールに長身FWキム・シンウクがポストプレーでボールを散らす。これが効果的に決まっている。そこから攻撃を仕掛けてチャンスを広げる。川崎はキム・シンウクをなかなか捕まえきれずに苦労する。川崎も攻めていてシュートを打つが、決定機は作れないもどかしい展開。どちらもゴールを決めることが出来ず前半終了。
 ウルサンには元鹿島の増田誓志がプレーをしていて、今日もスタメンで出場していたのだが、前半の途中で交代。ボランチで悪い動きはしていなかったように見えたが。ただこの監督はポジションチェンジを頻繁にするのか、ボランチ同士の交代ではなくピッチ上の選手の役割を変えていた。相手チームの状況を見て試合中にパッと動く監督なんだな。試合前の撮影
 ハーフタイムが終わって後半へ。50分ウルサンは決定的チャンスを掴みラフィーニャがシュートへ。これはバー直撃で川崎は難を逃れる。その後もウルサンにチャンスが多く川崎は苦しい展開が続く。それでも粘り強く守ると少しずつ流れが向いてくる。またウルサンの選手の足が止まってきている。64分、66分と大久保がフリーでシュートもGK正面。ここで点が入っていれば・・・であった。
 攻める川崎だったが、一瞬のスキが出来てしまう。途中交代の武岡が左サイドを上がる、左サイドハーフのレナトとの息が合わずボールをカットされる。そこからカウンター、ウルサンが右サイドを崩してクロス、ファーでボールを受けた途中交代でピッチに入ったユ・ジュンスがヘディングシュート。これがネットを揺らしてウルサンが苦しい時間、そして84分と試合終了間際のゴール。
 川崎は苦しくなった。レナトを下げて森島を投入し局面打開を図る。ロスタイムに大久保が決定機、ミドルシュートを打つが再三ゴールを守るGKが弾く。逆にバックパスのボールをGKが処理をミスしウルサンの選手にボールを渡してしまうと、ここまでポストプレーでチャンスを演出してきたキム・シンウクにゴールを決められてしまう。0ー2。これで勝負あり。そして試合終了のホイッスル。川崎は失点前までは流れを作っていたが、足が止まりかけていたのも事実。またドローで終わらすのか点を取りに行くのかで選手やベンチに迷いが見えた。そこの意思統一が出来ていれば、である。それが出来ていれば1失点目を防げたのでは。悔しい負けである。試合後の選手たち
 選手がピッチを後にしたので私もスタジアムを後にする。夜のスタジアムの外観もいいな。雨さえ降っていなければ、と改めて思う。いい天気の時にここで試合を見たい。
 この後はバスでソウルに戻る。そのためにはウルサンの高速バスターミナルに行かないと。バス停はスタジアム前の道路にある。ただどっち方面のバスに乗れば良いのか・・・。多分道路の向こう側では、と思って地下道を通って向こうのバス停へ。高速バスターミナルへ向かう番号のバスに乗るも反対側方向のバスと判明。降ろさせてもらう。ここからまた地下道を通ってスタジアム側のバス停まで戻るのは面倒。疲れているし。なので先ほどウルサン駅から乗ったバスの停車場のウルサン大学方面へ。こっちまで来るとタクシーが多く走っているという話を聞いていたので。
 とはいっても夜22時だとなかなかタクシーは走っていないし、捕まりにくい。それでもタクシーを捕まえて高速バスターミナルに向かってもらう。走りながらようやくわかる、位置関係。ここでスタジアムから市内中心部である高速バスターミナルへの道筋がわかる。反対側をずっと進んでいくのだな。
 思ったよりタクシーは走る。タクシーの運賃は安いのだが、それでも回るメーターが怖かった。20分近く走ったか。なかなか着かないので焦ってしまう。ようやく高速バスターミナルに到着。ホッとして中へ。ソウル行きの深夜バスのチケットを買う。本来だったらソウルの高速バスターミナルでの始発待ちのことを考えて0時出発のバスに乗ろうと思っていたが、疲れもあるし、雨でここのバスターミナル近くをブラつくことをしたくない。そんなわけで23時出発の便に乗ることにした。
 今の時間が22時半前でまだ時間はあるのでベンチで荷物整理。そしてビールとおつまみを買ってきてバスに乗る。
 23時出発だが15分前にはホームに入っていたのでバスに乗り込んでビールを飲む。そして23時出発。しばらくは下道を通るが、高速に入ったら電気が消えた。ビールもなくなったので寝る。しっかり眠れないだろうが、少しでも休めれば。

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