ソウル1日目

6月20日(土)曇り


 話は前日19日から始まる。23時30分、京急線立会川駅まで歩き、切符を購入してホームへ。23時55分に羽田空港での搭乗口電車に乗り込む。京急蒲田駅で乗り換えて羽田空港駅へ。
 時計が20日になり、第2ターミナルに到着。ここから国際線ターミナルまではバスか徒歩での移動しかない。ただツアーの集合時間は3時15分。まだ時間はある。また警備員さん情報で国際線ターミナルは混んでいてベンチにも座れない状態らしい。ここは第2ターミナルで時間を潰してから国際線ターミナルまで行けばいいと判断。というわけで第2ターミナルのベンチで時間を潰す。
 2時50分、国際線ターミナルへ行くバスに乗る。同じようにベンチで時間を潰していた人たちも乗り込み、バスは真夜中なのに混みあっていた。国際線ターミナルに到着。人であふれ返っていた。やっぱり第2 ターミナルで留まっていて良かった。団体カウンターに長い行列が出来ていた。私も列に加わる。3時15分に列が動き出し、カウンターで航空券をもらう。今度は搭乗手続きの列に。何事にも列に並ぶのだねぇ。大韓航空のカウンターで窓側の席のチケット受け取る。
 4時15分から出国手続きが始まると団体カウンターで言われたが、時計はもうその時間。タイミングが良いのかな。手荷物検査を受けてから出国審査。早朝のソウル行きのチャーター便は2本。でもこの時間は大韓航空の時間帯。なのでほとんど並ばずに進める。途中で羽田空港の今後の国際化のポスターを見る。2010年にはこの掘っ立て小屋からまともなターミナルビルへ移動するそうだ。羽田の国際化が進むのだな、と思うと嬉しくなる。早く来ないかな、2010年。
 階段を上がり仁川国際空港出発ロビーへ。ベンチに座るとちょうど飛行機から降りて来た人たちがぞろぞろやってきた。この人たちも弾丸ツアーなのかな、と勝手に想像していた(実際にそうらしい)。コイン式インターネット閲覧機でネットを見たり、本屋で地球の歩き方ソウル版を購入して読んだりしながらまた時間を潰す。
 4時45分ようやく搭乗開始。長い通路を歩いて飛行機へ・・・狭い。ジャンボ機じゃないのか。まぁチャーター便だからね。最新のスポーツ新聞を読むが川崎の箕輪選手が札幌移籍だの、寺田選手が腰を痛めて代表から離脱だのちょっと落ち込むネタばかりで少し暗い気持ちに。5時5分頃に動き出し、10分ぐらい動き続けたか。ようやく飛び立つ。飛び立つともう眠くなる。そりゃそうだ、今まで寝ていないのだから。寝る。当然深い眠りは取れなかったが、一応寝たので良しとする。
 到着30分前に起きて、韓国の入国カードを記入したりしているともう仁川国際空港に。早いものだ。7時20分に着陸すると、比較的早くゲートに到着し外に出られる。ゲートからは歩いたがスムーズに入国審査も済み、預けた荷物もないのですぐに外へ出る。約1年ぶりの韓国だ。でもここではっと気がつく。どこにJTBの係員がいるのだろう。状況を考える。どうやら係員のいる所とは別の出口から出てしまったようだ。なので係員がいるであろう出口へ行ってみたらいました。セーフ。まだ全員が揃っていないのでATMへ行き必要であろうお金を引き出す。そしてコンビニに。何故だか空港内にはミニストップが充実している。ハングル語での表記になっている爽健美茶を発見。勢いで買ってしまう。朝のせいかまだ空港に活気がなかった。それと間延びしている空港だな、という印象を受けた。実際横長設計になっていて、広々としているのでそう感じたのだろう。
 8時ごろに係りの人が動き出したので一緒について行く。到着ロビーから出発ロビーへ移動、そこでようやく外にビビンパブが美味しい全州中央会館出てバスに乗る。バス内でツアーの簡単な紹介をしていると今日最初のイベントである空港近くの朝食のお店へ。ここは観光ツアー客のための店か、所々に日本語が。ここで韓国式の朝食をいただく。野菜中心のおかずはおいしく、ご飯にぴったり。本当に美味しくてご飯のお代わりが欲しかったくらいだ。体に優しい朝食でした。9時にバスは再び動き出し、一路ソウルへ。仁川からソウルまでは専用の高速道路だそうだ。混んでいないし、いい感じでソウルへ向かう。
 ソウル市内に入るもホテルにはまだ行けない。チェックインの時間に達していないからだ。まずは大統領官邸のある青瓦台とその周辺をバスの中から観覧。青瓦台の警備員の数はとんでもない。制服もいれば私服もいるし、インラインスケートの警備までいる。ぱっと見では普通の人と見間違えてしまう。怖い怖い。その後南山公園で休憩時間が取られ、次にシーラ免税店に。免税店はまったく用事がないのだが、とりあえず暇なので一回り見学はしておいた。結構大きい免税店だった。それはそれとして疲れが出てきた。飛行機だけでなくバスも乗っていて、乗り物疲れが出てきたようだ。
 で免税店を出たらホテルに行くという。よかった。12時20分念願のホテルへ到着。今回泊まるのはホテルPJという以前は豊田ホテルの名前で営業していたところ。ガイドさんがチェックインをしてくれて部屋のルームカードを受け取る。そして部屋へ。ようやく落ち着いた。がホテルに着いたことで次の指令が頭に浮かんできた。昼ご飯を食べよう。そして野球を見に行こう、と。色々と考えるが結局以前食べに行った明洞の全州中央会館のビビンパブが食べたかったので行く。ホテルに設置されているパソコンでネットチェックをした後の13時30分に明洞に向けて歩き出す。
 歩くこと龍山駅からコンピュータ街を見る15分くらいか、明洞に到着。記憶をたどりながら全州中央会館に着いた。ユッケ入り石焼ビビンパブとウーロン茶を注文。ビビンパブは辛くて熱いが美味い。またユッケも美味しい。かき混ぜながら味わっていただく。美味しいご飯でした。
 食べ終わり外へ。全州中央会館の近くにあるユニクロや衣服関係のお店や屋台を見て歩きながら行って見たかった場所であるロッテデパートに。電化製品やおもちゃ、スポーツ用品を見たかったのだ。電化製品は量は多くはないが質が良いのが揃っている。スポーツ物も同じく。ただおもちゃ売り場を見忘れたのが残念。またここに来た裏テーマもあって、ここにロッテジャイアンツのグッズがあるのかという物。が見つからず。インフォメーションで確認したところここでは売っていない、と。とりあえず結論がわかったことで納得。でも何でロッテデパートでロッテジャイアンツのグッズを売っていないの?
 野球場に行きたいがまだ時間がある。行こうかどうか迷った挙句龍山に向かう。ここはパソコンとかのグッズなどが多く取り揃えられている店が多いとのことだったので気になっていた。安くて性能の高い、液晶モニタがあったら買おうかと思っていたのだが、モニタのみではなかなか売っていない。ようやく見つけた一帯はクレジットカードが使えるかどうか微妙だったので(多分使えただろうが)断念。これなら秋葉原の方が断然上である。またニンテンドーDS物も見てみたが、まともすぎてダメ。香港を知っているだけにハードルが高くなっているのだろうか。
 龍山で時間を多く使ってしまったため、本来の目的である野球の開始時間に間に合わない。まぁ今日は野球場に着ければ木洞野球場良しだから気にしない方向で。地下鉄に乗って梧木橋駅へ。ここから歩くこと10分近くで木洞(モクトン)野球場がある。実際に看板に載っているのだから間違いない。道路に沿って歩けば着くようなので歩く。球場の照明灯が見えているので近いと感じるが、一向に近くならない。おまけに野球場に向かう人がいない。大丈夫か? もっとも試合開始しているからこんなもんなのかも。
 約7分程度か、早歩きでようやく球場に到着。そんなに大きく感じられない。また球場の外装は蚕室と同じように感じる。似たような設計をしているのだろうか。
 入場券を購入していざ場内へ。入ってビックリ、あまりの球場の狭さに。球場自体は小さすぎるサイズ。観客席の数が少ない。これはプロ野球で使うにはダメなんじゃないの? 外野席は存在せず、バックネット真裏の一部分だけ指定で、あとは自由席。でも入場料は6000ウオン(約600円)なのには驚き。球場の大きさなどから考えれば妥当なのかもしれないが、こんなに安く見られるとは。日本はもっと高いからね。
 余談だが、韓国の野球の入場料は総じて安い。ほぼ自由席なので日本円で1000円を出さないでもかなりの良い席で見ることが可能。日本のシステムを知っている人間にはカルチャーショック。
 で球場内に入ってからまずグッズ売り場を探す。がこの球場はちゃんとした売り場がほとんどなく、スタジアムグルメは楽しめない。ここで何かを食べたいと思っても、それは無理な相談みたいだ。で、3塁側のコンコースの一角に即席で作ったような場所ヒーローズのユニフォームでひっそりとグッズを販売していた。当然相手チームのグッズなどは売られていない。ここを本拠地とするウリ・ヒーローズのレプリカユニフォームや帽子、Tシャツなのが売られていた。でも品数は少ない、少なすぎる。ウリ・ヒーローズのユニフォームは日本の楽天イーグルスに非常に似ていて興味はなかったのだが、安かったので記念に購入する(後に高津臣吾が入団したので買っておいて損ではなかった)。
 で更に球場内を歩くが面白いものがない。球場自体の客席数も少なく、屋根もほとんどない。これはどこかで見たことのあるようなスタジアム。そうだ、東京にある大田スタジアムに似ている。外野席もないのも一緒だし、観客席の作りもかなり近い。こっちは外野に投球練習場があるだけの違いにしか見えない。それにあそこも球場内の売店数も少ない。なので勝手にソウルの大田スタジアムと命名。
 で書くのがかなり遅くなったが今日の木洞野球場での試合はウリ・ヒーローズ対ハンファ・イーグルス。ウリは財政的に厳しいチームなので成績はこの時点でブービーと振るわない。対するイーグルスは 4位とプレーオフ進出には問題ないところにいる。現状では結果が見えているような対戦である。
 が先制したのはウリで1回裏と2回裏に1点ずつ取る。イーグルスも3回表に 1点とって点差を縮めた。点の詳細はわからない。何故なら球場に着いた段階で2回裏でウリが2点目を取っていた。球場見学をしていた3回に点が入っていた。なので詳しい点の取った様子を見ていないのだ。ただこのまま終わらないだろうとヒーローズのチアガール思っていた。が試合はこのまま終わってしまった。ウリは投手を継投して逃げ切りを図ろうとする。それに対してイーグルスはなかなかウリ投手陣を打ち崩せない。前日11-10の試合をした対戦とは思えない。打てない打てない。チャンスをなかなか作れない。そして試合は終わってしまった。ちなみにこの日のイーグルスの先発は元ジャイアンツの鄭a哲だったらしい。またヒーローズには元オリックスブルーウエーブのクリフ・ブランボーもいた。
 試合はそんな間単に終わってしまったのだが、試合以上に面白かったのは応援。以前から韓国野球の応援は面白いと聞いていたのだが、席に座って応援を見た瞬間にゾクゾクとしたものを体で感じた。何だ、この楽しさは。楽しすぎる。内野席に応援団が設置したステージに応援団長がマイクを持って応援を煽る。PAという音響機械を使って音楽を流してリズムを作ると、観客はスティックバルーンを持って応援をする。その一体感が素晴らしいのだ。イニングの合間にはチアガール4人が(どこのチームも 4人らしい)ステージ上で踊りを見せる。衣装直しもする。日本にはない野球文化があって気持ち良さも満点であった。
 試合が終わると余韻を感じさせずみな帰宅。私も球場近くを歩いてから人の流れに乗って地下鉄の駅へ。先ほどと違う道を通るので地下鉄の駅に着くかと少しひやひやしていたが、無事到着。地下鉄に乗って乙支路3街駅に到着。ここからホテルに向かうが、道に迷う。後から気がついたのだが、私自身の勘違いで道を勝手に変えていたのだった。勝利に喜ぶヒーローズ結局遠回りをして21時10分にホテルに。ホテル内のパソコンで今日の日本での出来事を知ってから部屋に入る。そして部屋に入って自分のパソコンに向かって今日の出来事を少し打ち込む。
 が疲れたのでベッドに寝転がりながらテレビを見るとNHKで野球をやっていた。ジャイアンツ対ホークス。もう10時近いのにまだ試合をやっているのか。接戦で面白そうだったので見てしまう。ホークスが延長10回にホームランでリードしてこのまま終わるかと思ったらジャイアンツがサヨナラゲームで幕を下ろす。ハラハラドキドキな展開に日本の野球も面白いと再認識。ただテンポが遅いのが気になる。韓国だと3時間程度で試合が終わるが、この試合は4時間以上を超えた試合。どうなのだろうか。で思ったのだが、何故韓国でNHKの巨人戦が見られたのだろうか。NHKプレミアムでも放映していたのかな?
 野球中継が終わったので夕食を食べに、あとどう考えても荷物が持ってきたカバンに入らないので安いカバンを求めるために東大門へ向かう。地下鉄で1駅だから歩いていこうと歩く。が、今日はたくさん歩いているしゆっくり休んでもいない。だから道の途中ですでにバテバテの状態。
 東大門市場に到着。ビルではなく屋台の店で安くて質の良さそうな、それでいて偽ブランドではない物を探して歩く。が洋服や帽子、偽物ブランド商品はいっぱいあるが普通のカバンを売っている店がない。困ったものだ、と歩き続けると東大門市場のランドマークである東大門に到着。ここまで来てしまったか。実は初めて東大門を見た。これが有名な門なのか、と一人うなずく。何ともない門だけど、心に響いた。
 ここから先には屋台はなさそうなので引き返す。今度は道路の反対側を練り歩く。歩き続けていると東大門運動場夜の東大門市場まで戻ってきた。この辺にもいっぱい屋台が並んでいる。探してみようと歩くととある所でアディダスのカバンを発見。値段も30000ウォンと格安。でももう少し回ってみて決めよう、と歩き続けると無ブランドの普通のカバンを発見。肩掛けもできて、手提げでも使えるカバン。これは使い勝手がいい。で値段は・・・10000ウォン。1000円か! これが1000円ならいい。例え日本に帰ってすぐに壊れても文句は言わない。とりあえずの物だから。良い物を買えて満足。
 で次は食事か。やっぱり屋台で食べようかな。いくつか並んでいる食べ物の屋台群から回転の良さそうな店を見つけてイスに座る。何故回転の良さを気にしたか、というと作り置きをしていなさそうな店がいいかな、と。作りおきのある店の食べ物は埃だらけで危ないのかもと思っているので。でこの店でビールとトッポギ、焼きラーメン、ホルモン炒めなどを注文。が1人で食べるには品数が多すぎた。しまった。少し残してしまう。ごめんなさい。でも言い訳をさせてもらうと、店のおばちゃんがあれもこれも言うから思わず頼んでしまったのですよ。悪いのはおばちゃんということで。
 で屋台で食べていて思ったのは衛生面。前回確か食べた屋台のお店ではビニールのカバーで道路からの埃を遮っていたのだが、ここの屋台群はむき出し。だから食べている横を車が走って、排気ガスも当然やってくる。夜の東大門食べてからこういう衛生面が気になってしまった。やっぱりこういう面をもっと注意してご飯を食べないといけない。屋台料理はなかなか美味しいけど、衛生面を考えておかないと。次回からその点を注意しながら、良くない屋台ばかりだったら食べるのを諦めるくらいの気持ちでいないと。食べながら反省をしていた。あと値段についても確認を怠っていた。前回勉強したのに。
 カバンをゲットしおなかも満足。さてホテルに帰りましょう。ホテルへ戻る道中でビールを買って、と思っていたのだが、東大門市場近くのコンビニに入り損ねる。ホテルまでの道にコンビニがないことに気がつく。やばいどこか開いている店はないのか。が時計も0時を回っていて個人商店はやっぱり閉まっている。下手こいた。大通りまで行って地下鉄の駅の周辺を歩き回るもコンビニなし。もう諦めようと思った瞬間、セブンイレブンを発見。ありがとう、セブンイレブン。ビールを買うついでに競馬新聞まで見つける。ダブルラッキー。また歩かされてしまった、と思いながらホテルに。でホテルの横を見ると小さい店が開いていた。しかもここにはビールも売っていた。こっちには目が回っていなかった。失敗したぁ。まぁこれも勉強代として諦める。
 1時前に部屋に到着。シャワーを浴びてからビールを飲みながらパソコンに向かう。限界を感じたので2時前に就寝。

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