台北1日目

7月11日(火)晴れ


 暇になった。どこかに行きたい気分。さぁどうしよう・・・。台湾に行ってみたいな。ふとそんな事を思った。
 台湾は1回だけトランジットで触った程度。でも空の上から見た風景はどこか懐かしい感じだし、好きな香港と同じ中華系。屋台の料理を食べてみたいし、台湾野球も見てみたい。行ってみるか…。
 そんな軽い気分で今年4回目となる海外旅行が決まった。
 決まれば即行動。品川のHISへ。中に入り行き先と日程を伝え、安い航空券を探してもらう。一番ではないが中華航空の朝早い便で帰りは自由という航空券があった。これなら台北に早く着くし、遊ぶ時間も多く作れる。いいじゃん、それ。ホテルも一緒にも予約する。どちらも出発まで1週間を切っているのに、よく取れたものだ。

 朝5時過ぎには家を出ないといけない。寝坊は出来ない。なので徹夜。これは朝早い出発の日の恒例行事。もっとも寝ようと思っても寝られないのだからしょうがないが。
 5時20分に家を出る。品川駅6時1分発のエアポート成田に乗って空港を目指す。7時35分頃中華航空の機内食・行きに空港第2ビル駅に到着。持ち金をシティバンクのATMに入金、HISのカウンターで航空券を、そして予約しておいた海外用携帯電話を受け取る。ここまでは順調だった。が飛行機のチェックインで大きく待たされる。全然列が動かない。イライラが募る。7列くらいあるが全てスムーズに動いていない。アホか! 手際が悪いにもほどがある。結局20分以上待たされてようやくチェックイン。それまでのイライラもあり、ぶっきらぼうな対応をする。大人げない話だけど。
 時計を見ると8時10分を回っている。早めに出国手続きなどをしないと。手荷物検査を受けて、出国審査。ここでも長蛇の
列。でもここでは別に怒りモードには入らなかった。ここの行列は普通だし。搭乗時間まで時間がないので急ぎ足でサテライトビルへ。そして93ゲートに到着。イスに座り、朝食を取る。食べているとアナウンスが入る。搭乗時間が30分遅れると言う。何だと、中華航空! もう怒るのも疲れてきた。いい加減にしてくれよ、本当に。朝からどうして心を落ち着かせてくれないのかなぁ。
 9時25分に搭乗開始。10時に飛行機が動き出し、20分後にようやく飛び立つ。やっと飛んだよ。飛んでから30分後に機内食がやってきた。メニュー表はないのか、中華航空。魚飯とパスタと言われて、魚を頼む。来たのはウナギ。う〜んウナギは魚か。付き合わせを含めまぁまぁの味。食べたら眠くなったので寝る。さすがに徹夜明けだし。起きてから時計を台湾時間に合わせる(ちなみに日本との時差は1時間)。12時ごろ着陸。すぐにゲートに着く。早い。他の空港ならゲートに着くまで長い旅が待っているのに。
 着いたのは第2ターミナル。台湾中正国際空港到着ロビー以前トランジットで着いた時には薄暗い第1ターミナルだったので、こんな綺麗なターミナルもあったのだ、と驚く。綺麗だけど静か、そして狭い。入国審査の場所も小さく、並ばずに審査を受ける。税関を通り、いよいよ台湾上陸…でも一番最初に感じたのは空港が小さすぎる事。台湾の玄関口の割に静かだし、コンパクトな作り。何より人がいない。日本の地方空港のような感じだ。これで国際空港なのかとビックリ。
 ATMでお金を下ろし、バスターミナルへ。泊まるホテルの近くを通る長栄バスのカウンターでチケットを買ってイスに座って待っているとバスが到着。バスにはかなりの人が乗っている。降りる場所がよくわかっていないから、運転席に近い所で腰かける。
 バスは高速を走り、40分ほどで高速を降りて台北市内に入る。市内はバイクがいっぱい走っている。バイク天国と聞いていたが、こんなにバイクが走っているとは。それも2人乗りは当たり前みたいだし。ここでようやく異国の地に着いた気持ちになった。2つ目のバス停で降り、ホテルを目指す。が道に迷い、あたふたする。5分くらいで着く所を20分以上かけてホテルにたどり着いた。カウンターでチェックインし部屋に。狭い。狭いけど、それなりに落ち着けそうな感じだからいいか。
 荷物整理を済ませたらすぐに外へ。段差のある歩道を歩き、地下鉄の民権西路駅へ。台北駅で乗り換えて西門駅で下車。ここに来た目的は、台北で日本や台湾のアイドル物をゲットしよう、というもの。台湾は親日の国で日本のアイドルも人気がある。そして西門町は哈日族と呼ばれる日本大好き子が集う町らしい。またここにはアイドル物を売っている店が多いらしい。なので香港の信和中心みたいにアイドル物が買えるのでは、とワクワクして街へ降り立つ。万年百貨ビルまずは台北のオタクビルとして有名な万年百貨を目指す。がここでも道に迷う。でも何とか万年百貨を発見。ビルに入ってみる。香港の信和中心よりゴチャゴチャしていない。そこが香港と台湾の違いでもあるのかな。ファッション系やおもちゃ、フィギュアなどの店がいっぱいある。がアイドル物は見つからない。ビルの上に行くに従って日本の物が多くなる。ある店では日本で売られているTVガイドやアイドル写真集はまだしも、週刊プロレスまで置いてあった。何でこれまで…と絶句。全部の店を見てみたが、アイドル物はなし。日本のゲームやおもちゃなどオタク物を扱う店も多くあるので見てみる価値はあるかな。5階部分はゲームセンターになっていて、日本発のゲームを楽しんでいる人たちでいっぱい。香港でも見かけたギターフリークもやっている人がいた。日本語で曲名が書かれているが、それでも選択してプレーする姿は感動する。
 万年百貨を離れ、アイドル物を売っている店を探す。売っている店の地図を持って歩くがなかなか見つからない。地図を手放し、西門町をぶら歩く事に目的を切りかえる。パッと入った本屋で日本のアイドルの写真集を発見したり、日本の漫画の中国語版を見てみたり、本物かどうか怪しいアニメイトの看板を掲げたアニメグッズ屋を見つけたり。そのうちアイドル物を売っている店をいくつも発見。見てみるが、台湾男性アイドル物が多かった。女性アイドル物を探していたのに。また違法的なDVDを売っている店はなかったし、日本のテレビ放送をDVD化して販売している店もなかった。香港とは違うのだね。期待していたので少し残念。
 西門町に都合3時間ほど滞在したが、日本の物が多く見られた。特にアニメグッズなどの品数の多さにはビックリ。ちゃんと日本から仕入れているのだろうが、需要があるだろうね。街は想像していたのとは違っていたけど、さすが日本大好き子が集う街だというのがわかっただけでも十分楽しめた。
 疲れたので近くのかき氷屋で一服。台湾のかき氷はトッピングが凄いと聞いていたので食したかった。店でメニューを見る。どれも果物が乗っている。果物苦手な私。が果物が乗っていない宇治金時みたいな物を発見。注文する。大きな器にかき氷が入る。その上にお茶シロップを入れて、小豆と小倉アイスを乗せる。確かに宇治金時だな。暑いので溶けるのも早いが、急がず味わう。
 18時過ぎに西門町を離れ、地下鉄に乗る。光華商場と呼ばれるコンピュータ関連のショップがある街へ向かう。もともとは高架下に軒を連ねていたが、今光華商場ビルというのが建てられていて、現在は仮店舗で商売をしているという。その現場を見ておきたかったし、どんな物が売られているのかも知りたかったので向かった。
 地上に上がり、少し歩くとすぐにパソコンショップを発見。中に入る。ノートパソコンばかりだ。値段は日本と変わらないか多少安いかな程度にしか見えなかった。他にもあちこちに店があるが、品揃えはそれほど変化なし。デスクトップパソコンはほとんど見なかった。台湾のパソコン事情を少し垣間見られた。ただ電脳街と聞いていたが、パソコン関係ばかりで想像とは違っていた。ゲーム類とかもあるかと思っていたけど。
 1時間以上滞在の後、士林夜市の飲食コーナー夕食を食べにまた地下鉄に乗る。今度行くのは剣潭駅。ここにある士林観光夜市の屋台で食事をするのだ。台湾の屋台で食事、は私が今回の旅行の目的に上げた物の1つ。どんな物があるのか楽しみであった。
 剣潭駅で地下鉄を降り、駅前にある飲食屋台街に到着。入口付近にはデザート物があり、更に進むと的当てや輪投げなどのゲームコーナーがいっぱいある。まるでお祭りの縁日みたいだ。それらを見ながら屋根の下にある飲食コーナーへ。麺類や鉄板焼きなどなど色んな料理がある。見ているだけでよだれが出そう。美味しそうな料理を見つけ、そこで夕食。麻辛涼麺という冷やし中華を辛くしたようなさっぱり麺と、どこの店でも見かけた臭豆腐を注文。話には聞いていたが、臭豆腐は名前通り臭かった。臭豆腐の味はまぁまぁかな。その後屋台の中で唯一の粥店で粥を食べる。鍋物の最後のおじやみたいな味だった。出汁が利いているし、具材も豊富。台湾では粥はこういうスタイルなのか。同じ中華系でも香港と台湾では違うのだな、と実感する。
 飲食屋台をぶら歩いた後、観光夜市の方に向かう。こっちは服飾系がメインらしく、服やアクセサリー関係の店がいっぱいあった。あとはガチャポンが置いてある店が目立った。青空市場を想像していたのだがちゃんとした店舗で商売をしていたのが驚きだった。また人の数も半端なく多かったのがビックリ。さすがは台北で一番の規模の夜市である。他にもストライクアウトや的当て、海老釣りなどのゲームコーナーもあって、何でもありの夜市だった。ただ服飾系はあまり興味が無いし、食べ物屋もないので私には向いていないかな。何人かで一緒に来ていれば、ゲームコーナーなどで楽しめるだろう。
 あちこち見て、22時に駅へ。22時半にホテル到着。シャワーを浴び一休み。昼間から歩きっぱなしで疲れたかな。早めに寝ようと0時に寝る。

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