台北2日目

7月12日(水)晴れのち雨

 8時半起床。9時過ぎに散歩と朝食を食べに外へ出る。が開いている店がない。粥とかを食べたかったが、そのような店はホテルの周りにはない。諦めて地下鉄駅の近くにあるパン屋でパンを買ってホテルの部屋で食べる。
 11時過ぎホテルを出る。ここ台湾は温泉がいくつもある事でも有名。今日行く北投温泉は新北投温泉にある公共露天風呂台北から日帰りできる温泉。台湾の温泉を味わうのもなかなかおつである。期待をして向かう。淡水線で北投駅へ行き、新北投支線で新北投駅に12時過ぎに着く。
 公園を見るように歩き、レンガ造りの洋館を発見する。ここは北投温泉博物館。昔は北投温泉公共浴場で、昭和天皇が皇太子時代に訪れた事もあるという。そこを修復して博物館になったそうだ。靴を脱ぎ中に入る。中には北投温泉の歴史紹介や昔の休息所がそのまま残っている。中の造りが日本の温泉に近いので親しみを感じた。もっともこの地に初めて温泉旅館を造ったのは日本人なのだし、日本が統治していたのだから当然か。
 博物館をあとにし、次に向かうは温泉。公共の露天風呂である親水公園露天温泉浴池。40台湾ドル支払い中へ。ここは露天ということもあり、また混浴であるので水着着用である。水着に着替えいざお風呂へ、と思ったら係員のオッチャンが何か言っている。水着に問題があるらしい。その係員のところへ行くと、問題は解決された。履いていた水着が普通のズボンのように見え、チャックがあるのではと思ったようだ。水着なので当然チャックはない。まったく、面倒な話だ。その後もこの係員のオッチャンがいちいちうるさかった。もう少し楽しく温泉に入らせてくれよ。
 温泉は5種類あって、2つは水風呂、他は温度の違う温泉。一番上にある温泉が一番温度が高い。でここにしか屋根がなく、ここに人がたむろっている。私もここに座って湯に浸かったりする。でも温度が高いのでほとんどカラスの行水のようになっているのだが。そろそろつまらなくなってきたから帰ろうかな、と思うが他の人たちはなかなか帰らない。ここは時間制で、今の時間帯は14時半くらいまで入っていて良い。なので誰もなかなか帰らないみたいだ。本当はいつ帰っても良いのだろうが、私には出る勇気がなかった。もう出たかったのだが誰も帰らないので誰かが帰る用意をするまでは残っていようと決める。湯に浸かる→熱くて出る →身体の水分がはじかれる→湯に浸かるを繰り返し、13時50分に1組が帰る準備をしだしたので私も着替える。ようやくここから解放される。
 14時過ぎに温泉を離れ、共同浴場・滝乃湯地獄谷と呼ばれる温泉池を見る。街は硫黄臭いのだが、臭いの基はここだったのか。昔はここで温泉卵を売っていたらしいが、今は池に卵を入れてはいけない。残念だ。
 その後滝乃湯というこれまた共同浴場へ。ここは男女別々で水着は着なくてよいとの事。男用の方に入るとすぐに浴場。着替え場と浴場が一緒になっているのだ。パッと着替えてお湯に浸かるが熱い。熱くて長時間入っては入られない。出たり入ったりを繰り返す。風呂場の雰囲気は湯治場のような感じがし、また中は薄暗くてちょっと怖い。でもここに入ってようやく温泉に浸かった気分になれた。露天では何か物足りなかったから、余計にそう感じた。
 外を出るとスコール。滝乃湯の庭にある休憩所で雨宿り。しばらくすると雨が小振りになったので外へ出る。親北投温泉は結構楽しめた。温泉のみ利用できるホテルもあるので、今度はそういった温泉を楽しむのもいいかな。いつかは温泉旅館で1泊も面白そうだ。
 地下鉄(ここでは地上を走っているのだが)に乗ってこの地を離れる。地下鉄芝山駅で降りる。ここからシャトルバスに乗るのだ。でどこにバスは来るのだろうか。迷っているとバスが道路の向こう側に来た。急いで歩道橋を渡ってバス乗り場へ。乗って5分程度で大葉高島屋へ到着。次なる目的である眼鏡を作るのだ。
 でもその前に大葉高島屋の目の前にある天母棒球場が目に入る。ここは昔福岡ダイエーホークス(当時)がプロ野球公式戦を行った場所。ここがあの野球場か。嬉しさがこみ上がる。早速見学。古い建物で、そんなに大きくない。周りを歩いていると、何故か柵の中の球場コンコース内で遊んでいる親子がいる。入れるのか、と思って見てみると一部のドアが開いたので私も勝手に入った(良い子は真似しないでね)。そしてスタンド席まで行ってみる。そんなに大きい野球場ではないのだね。神宮第2球場を少し大きくしたような感じかな。調べによると1万人は入らないそうだから、やっぱりでかくはない。ここで野球をやるのか、と想像するとワクワクした気持ちに。今度は野球をやっている時に訪れたいな。
 天母棒球場を離れ、大葉高島屋へ。エスカレータに乗って4階へ行く。台湾は眼鏡が安く作れるらしい、天母棒球場という話を聞いていたので眼鏡を作りに来た。大葉高島屋にある日系の眼鏡屋には日本人の店員がいるそうなので言葉の問題はない。日系のデパート内の店だから多少は割高だろうが、そこは無視するとする。
 眼鏡屋店内を見てみる。やっぱりメーカー物は値が張る。でも日本で買うよりは少しは安いかな。格安コーナーで眼鏡を見る。見ていると日本人店員が色々と紹介してくれる。でこれなら、と思えるのが見つかり作る事に。視力測定。レンズを少し薄くするので値段が上がるが、それでもまだ安いかも。作りながら色々と台湾の眼鏡事情を聞く。日本より値段が安いのは、日本が異常に高すぎるのと台湾は中国から安いフレームが入ってくるからなのだそうだ。ここでこの値段なら、街中の眼鏡屋ならもう少し安いのかも。
 レンズの在庫がないとの事で明日再び来る事に。シャトルバスで地下鉄駅まで行き、ホテル最寄り駅の民権西路駅へ。空の色が怪しくなってきているので、セブンイレブンで折りたたみ傘を購入。これが的中。ホテルに帰ると雨が強く降りだしてきた。テレビによると台風が台湾に向かって来ているという。明日の天気は大雨。しかも明日の夜には上陸の恐れも。マジですか?  明日は野球も中止かもしれない。軽く落ち込む。
 チャンネルを変えているとNHK-BSが映る。Jリーグのガンバ大阪対磐田の試合が行われていたので見入ってしまう。試合が終わってから傘を持って外へ。地下鉄に乗って六張犁駅到着。臨江街観光夜市を目指して歩く。が方向がわからず道を間違えながら、雨の中10分で着く場所に倍以上の時間かけて歩く。でも無事臨江街観光夜市に着く。
 お腹が空いていたので早速晩ご飯に。夜市の入った所にある粥のお店で海鮮粥を注文。その横の小さな屋台の台南仔麺も頼んで粥店の席で待つ。最初に来たのは麺。平べたく細い麺と具材に魚をベースにしたスープをかけた物。なかなか美味。次に海鮮粥が来る。大きな器に海老や牡蛎などの海産物が乗った粥。やっぱり味は雑炊。でも旨い。2つの料理をしっかりと味わう。食べ終わってから夜市を歩く。昨日行った士林よりは規模が小さい。また雨のせいか人の数もまばら。ゆっくりと店などを見て歩ける。臨江街観光夜市果物を使ったデザート物の店が多い。そしてここでも服飾系の店を多く見る。それも女性物ばかり。台北の女性はおしゃれな服を着ているけど、その理由がわかったような気がした。夜市の外れにある水餃子の店で酸辛湯餃子を食べるがこれまた美味しい。すっぱ辛いスープに餃子が合っている。スープも美味しいし、餃子も旨い。これはいい。また食べたい味である。
 お腹も満腹になったし、夜市も見たしホテルへ戻る事に。でもその前にマッサージ屋を探してみようと中山駅付近から北上しながら探してみる。がなかなか見つからない。がそのかわりネットカフェを発見。今日はマッサージはやめてネットで情報収集をするか。地下への階段を降り、フロントで1時間使用料を支払いパソコンの席まで案内してもらう。周りを見るとネットゲームで楽しむ若者がいっぱい。台湾はネットゲームが流行っているとは聞いていたが、かなり熱いようだ。席に着き、昨日今日の日本の情報を調べる。特に変わった様子はない。台湾のネットカフェ事情もわかったし、十分満足である。
 地下鉄で2駅分歩いてホテルに到着したのは0時20分。テレビで台風情報を見て少しヘコむ。1時半頃寝る。

 

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