台北3日目

5月2日(月)曇り一時雨

 薬のない影響で何度か目が覚めるが、起床は6時半。この日もホテルのバイキングで朝食。今日もバスに乗る。それも1時間あまり。なのであまり食べ過ぎないように注意。
 8時半前にロビーに降りて今日のガイドさん待ち。なかなか来なくて心配になる。ようやく到着したガイドさんの誘導を受けてマイクロバスに。途中台湾一有名な圓山ホテルを経由し、高速道路で東の方向へ向かう。朝食事を食べに行った時には降っていた雨が止んでいた。良かった
九分の入口  向かった先は九分。ここはかつてゴールドラッシュで栄え、映画のロケ地として再び脚光を浴び、日本では「千と千尋の神隠し」でモデルになった事でも有名になったスポットである。ここは母から注文のあった訪れたい場所として上がっていたので来た。
 50分ほどで到着。寝ていてたらあっという間だった。想像していた以上に小さい街。もっと大きな観光地だと思っていたのでそのギャップで少したじろぐ。そして何故マイクロバスなのかも理解できた。大型バスではここまで来る道を走るのも、すれ違いも大変そうである。
 バスから降りて九分の街中を歩く。というか中は商店ばかりなのだが。アーケードの場所もあったり、食べ物を売っている店、民芸品を扱っている店、お茶が飲める店など小さい店がいっぱいあって見ているだけでも楽しい。懐かしい風景にも感じるのは何でだろう。温かい雰囲気のある街である。ゆっくり歩いても1時間もいらないくらいで探索可能だ。
 一通りガイドさんの案内でまわった後に自由行動に。私たちはもう一度スタート地点まで戻って直す。途中でドラ焼きを売っている店があって、購入。普通にドラ焼きで美味しい。しかもガワは店で焼いているのだから出来立てホカホカ。余計に美味しい。
 海の方が展望できる場所に。天気が良ければ山から美しい海岸などが見られたはずなのだが・・・雨が降っていないだけ良かったとしよう。それとここからの風景は次に来た時のお楽しみに。
 山の中腹にあるこの街は坂や階段が多い。結構急な階段も多いので足が疲れる。膝が笑いそうである。
 まだ集合時間まで時間があるのでお茶屋さんでお茶を楽しもう、ということで阿妹茶楼へ。実はこの店は「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の屋敷のモデルになっている所。私はこの映画を見たことは無いのだが、CMのスポット映像で見たことはある。この店がそうなのか・・・でも思っていたより小さい。もっとでっかい建物かと思ったけど、こじんまりとした茶楼である。九分の中にある阿妹茶楼
 中に入りお茶の入れ方の紹介をしてもらう。もちろん日本語で。台湾は飲むだけでなく匂いも楽しむ利き茶もする。作法を教えてもらいながら、お茶の香りを楽しむ。まろやかな香りに身体まで休まる。お茶の他にもお茶請けのお菓子もあり、これも美味しい。ここでのお茶はがぶ飲みするのではなく、ゆっくりと味わいながら飲むスタイル。我が家の人たちには少し馴染まないスタイルでもあるのだが・・・。
 お店の中は狭いけど、時が止まったような静かな空間である。いいなぁこういう場所は。これで天気が良かったら本当に良かったのだろうな、と思いながら外を眺める。でも映画のモデルにもなった場所でのお茶はなかなか出来ない体験。それだけでも良しとしないと。
 集合時間になったのでガイドさんを外で待つ。12時に九分を出発
。  行きのバスでは寝ていたが、帰りは目が冴えているので車窓から見える風景を楽しむ。坂を下りる道を見ながら、九分が山の上の方にあるのだな、と再確認。そして山を降りてから走る風景はどう見ても日本の田舎町にしか見えない。車が右と左を逆に走っているだけで、見えるのは日本とそっくりである。懐かしい感じを味わいながらバスは台北へ向かう。
 13時前に台北に到着。ここで免税店に寄ってからホテルへ、ということになっていたのだが、この着いた免税店が私たちが午後に行きたかった場所のすぐそば。台北到着後は離脱可能だったのでガイドさんにここで私たちは離脱します、と伝える。トイザらス
 離脱してまず目指すのはトイザらス。ここに台北限定のプラレールがあるはずだから見たいという私の要望から。店内を見ていたら・・・ありました、台湾新幹線のプラレール。これは貴重なものですよ! だからこれを妹の息子へのお土産にしよう、と母に話すがわかってもらえない。これからは国際化なんだから、甥っ子も海外の電車も知らないといけないのに・・・。
 トイザラスを離れて、このショッピングモール内にあるWellcomeというスーパーマーケットへ。このスーパーは香港にもあるスーパーだから超お馴染み。勝手知ったるお店の中を歩き回る。母はTパックのお茶、私は中国語の書かれたお菓子を大量に、日本のビールメーカーが作っている台湾限定のビールもカゴに入れる。いい買い物をしたよ
。  Wellcomeで買い物後にフードコーナーで昼食。こじんまりとした地元民で賑わいそうなフードコーナー。ここで酸辛湯麺をいただく。少し辛めで汗を湧き出しながら食べる。普通に美味しい一品で納得。
 私はこれから行きたい場所があるので、ホテルに戻る道を母たちに教える。そして一人離れて台北市内を歩く。地図上からは2キロほどと見ていたので約30分ほど歩くのかと覚悟しながら歩く。
 道は一本で間違えようはないのだが、なかなか到着しないので心配になる。本当に着くのか、と。結局30分を超える時間歩き到着したのが兄弟大飯店(ブラザーホテル)。兄弟大飯店は兄弟という企業グループが経営をしているのだが、この会社は兄弟エレファンツという野球チームも所有している。今回の旅行では野球観戦は出来ないのでせめて野球グッズだけでも買えたら、と検索をしていたらここにたどり着いた。じゃあこの兄弟エレファンツのグッズを買おうとここに来たのだ。
 でホテル内に入り探すと・・・見つかりました。野球グッズだけでなく台湾お土産も売っていたのだが、野球グッズしか目に入っていなかったので覚えていないのは残念なのだが。で野球グッズは結構充実していた。帽子やレプリカユニフォームを始め、サインボールやTシャツ、ジャンバー、カバンなども揃っていてスタジアムに来ないでも十分用が済むくらい。どれも欲しい商品であったのだが、残念なことに私の財布には限度がある。なので帽子とユニフォームを購入。この黄色のユニフォームはいつ着るのだろうか、と思いながら。兄弟大飯店
 ここから泊まっているホテルまで歩くと40分から50分くらいか・・・正直辛い。なので地下鉄を使って戻ることに。南京東路駅から忠孝復興駅経由そして台北駅で再び乗り換えて中山駅へ。中山駅からは台北駅から隻連駅まで続いている中山地下街を歩く。書籍を扱う店が多く並んでいて本や雑誌を眺めながら隻連駅まで歩いてホテルへ。15時40分、ようやくの到着。さすがに疲れた。
 部屋に戻ってから一息付けてからウエルカムドリンクを飲みに1階へ。ここは無料の無線LANの電波が飛んでいるのを確認済み。ここでパソコンを立ち上げてコーヒーを飲みながらネットを見る。1時間ほどノンビリしてから部屋に戻る。
 17時半にタクシーを拾って今日の夕食を食べる場所へ。そこは世界一有名な小龍包のお店として名が挙がる鼎泰豊(ディンタイフォン)。その美味しい小龍包を食べよう、しかも本店で食べようと。ちなみにタクシーの運転手にガイドブックを見せた所すぐにわかってくれて、向かってくれた。やっぱり有名なんだな、と認識。
 でお店に着くのだが・・・多くの人が店前にいる。確かに夕食の時間なのだが、こんなに人がいるとは。係りの人曰く、30分待つという。まぁ問題は無いのだけど。でその間にメニューが配られて注文するのかを決めて係りの人に渡しておくらしい。その方が回転が良いのだろうし、席に座って料理が来るのならいいじゃん。そんなわけで店前でメニューとにらめっこ。その途中で鼎泰豊本店の隣が本屋だという事に気が付く。探していたあの雑誌があるかな、と中に入ってみる。4階建ての本屋で下から上まで探してみるが見つからない・・・でも諦めきれずに1階を見ていたら・・・ありました「Dream 創夢」が。実は1号前のだったのだが、それでもこの雑誌を買えた事が大事であって、最新号でなくても問題は全く無い。その嬉しさ余ってファミ通台湾版も一緒に購入。1つ目的クリア。鼎泰豊本店
 で鼎泰豊に戻ってしばらくすると席が用意出来たという事で中に入る。4階建てのビルで1階部分が調理をするところで、それを見ながら3階の席に案内される。席に座ってまもなく料理が到着。どれも美味しく、大満足。目玉の料理である小龍包は本当に美味しい。皮から中身、そしてその温度までどれも完璧すぎる。これはまた食べたい料理。小龍包の真髄を味わえて嬉しい時間だった。ちなみにここの女性スタッフの制服はカッコよかった。
 食べ終わって地下鉄の中正記念堂駅まで歩く。途中中正記念堂の大きさに圧倒され、今度はここに来てみたいなと思う。でその後に鼎泰豊に食べに行く・・・その日程を作りたい。
 地下鉄に乗って台北駅で母たちと別れ、私一人で台北地下街に向かう。昨日も歩いた台北地下街を再び進み、向かうのはやっぱりメイド喫茶。でも今日のメイド喫茶は昨日の店ではなく、「Maiden School」という同系列のお店。学校がコンセプトらしく、メイド服ではなく学校の制服・・・なんだけどアニメに出てきそうな派手な制服で。鼎泰豊のマスコット
 「Maiden ・・・」と見て、あれっ? と思った人も多いかも。ここは昨日行った「Maiden Dinner」の姉妹店。で昨日疑問に思っていた「Maiden Dinner」の食事はこっちの店で調理をしているみたいだ。。確かに目の前だけど・・・。
 ちなみにこの「Maiden School」のお店は以前「Fatimaid」があった所。メイド喫茶繋がりである。
 で中に入ると私が日本人とわかると片言の日本語で対応してくれるメイドさん。とても可愛い。席に座り、メニューを見る。メニューに日本語は無かったのはちょっと残念。系列店ではあったのに。ただ写真つきのメニューだったので指差しでOKだから問題は無いのか。先ほどご飯を食べているのでデザート程度で良し、とアメリカンコーヒーとアイスクリームを注文。
 で注文をして一息ついていると、メイドさんから「ゲームをしましょう!」と。ほほう、こっちはこういうシステムのメイド喫茶なのか。いくつか台北のメイド喫茶に行ったけど、この手のは初めて。では楽しみましょう、とゲームを。
 ゲームは簡単に負けてしまった。で罰ゲームで被り物を被る。いくつかの被り物の中からパイレーツオブカリビアンのを選んで、店を出るまで頭の上に乗っけていた。
 店の中は学校という事で黒板や教壇があったりして、雰囲気は本当に学校そのもの。何となく学園祭っぽさもあるけど、逆にそれがいい。
 20時半から歌のイベントが始まる。この日はそういうイベントの日だったらしい。メイドさんが日本の歌をカラオケで歌うのだが・・・片言なのであまり上手くない。でも一生懸命歌っているし、その姿が可愛いので問題なし。3人が歌うようなのだが、3人目のメガネの子の歌があまりにも上手すぎてビックリ。「蒼穹のファフナー」のShangri Laをしっかりと歌い上げる。その後日本の歌をいくつも歌うのだが、これもまた上手い。このメガネっ子、やるなぁ! でも彼女、日本語が喋れない・・・なんでやねん!。Maiden School
 歌のイベントが終わった後に店全体でゲーム大会。またも簡単に負けてしまうのだが、他の台湾人のお客さんが私が日本人だとわかって、彼に景品を渡してくださいと言ったらしく、私の手元に景品が。ありがとうございます! 景品はチェキ、サイン、ポストカードで、私がいただいたのはポストカード。それもメイドさんが巫女姿になったもの。これは貴重すぎる。ありがとうございます!これは日本に戻り家でしっかりと飾られたとか。
 21時に閉店になったので店を出る。また来たいな。で帰り道に今度オープンする執事喫茶の前を通る。ここも台北地下街の中にあるので、台北に来た際には来ないと。
 昨日台北地下街を歩いていた時に見たバックを売っている店へ。気になるバックが2つあり、悩む。値段的には2つ買っても問題はないのだが、同じタイプのバックなので2つ入らない・・・で結局1つ購入。これは日本には多分ないぞ、どーも君のショルダーバックは。
 台北駅を少し見学。台湾新幹線の開通によって駅も少し様変わりしていた。もっと時間のある時にしっかりと見たい場所である。
 地下鉄で隻連駅へ。ホテルに戻る前にマッサージを受けようと目星を付けていた近くのマッサージ店に。全身マッサージを60分受ける。しっかりと揉まれて疲れた身体に効いた。スッキリした。がこれが裏目に出る。
 ホテルに戻ってしばらくすると揉み返しが。揉み返しで気分が悪くなる。そこまで強く揉まれたわけでもないのに。横になってみるがあまり変わらない。まいったなぁ。でもせっかくスーパーで買ったビール、ビールを飲みたい。とビールを結局飲む。本当はオススメされない行動なんだろうけど。
 明日は朝早い。早く寝ようと24時に就寝。

 

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