台北2日目

5月1日(日)曇り一時雨

 6時半起床。正確に言うと睡眠薬を持ってこなかったので数回深夜に目覚めていたのだが。20分後には一応の着替えも済んで1階へ。このホテルは朝食サービスもしている。なので3人で朝食バイキング。和洋中が並んでいる。また日本人客が多いせいもあるにしても日本食、しかも味噌汁があるとは・・・恐るべし、アンバサダーホテル。それにしても日本人が多い。このバンケットは日本語しか聞こえない。ここは本当に台北なのか?
故宮博物館  基本的にこの時間には起きていない私には食事はやっぱり難しい。なのでお粥で優しくいたわる。
 食べ終わって部屋に戻って一服。そんな中妹から携帯にメールが。海外でもいつも使っている携帯が繋がるっていいね。お金の事を考えなければ更に良いのだけど。
 8時40分にロビーへ降りてツアーバスを待つ。バスが到着して乗り込んで向かうは故宮博物院。国民党の蒋介石が中国から持ち込んだ中国の歴史を感じる美術品が並ぶ博物院。一度は来てみたいと思っていたが、私一人ではまず来ない場所。今回は母たちがいるのでベタな場所という事で選択。
 バスで進む事30分で到着。30分くらいだが、結構台北の中心街から離れたいう感じで周りは静かである。建物の前にバスが止まって降りる。中に入り今回のバスツアーのガイドさんがイヤホンを手渡してくれる。これでガイドさんの解説が直に入ってくるのだが・・・そんなのが必要なの?と思う。が中に入ったら納得。とにかくツアー客を始めとする多くの人で溢れかえっている。本当に人ばかり。そしてガイドさんもたくさん。ガイドさんから離れないようにするためには、別のガイドさんの声が紛れ込まないにはこれが役立つ。fatimaidの看板
 館内は中国の古い時代からの遺産の数々で、見ていてと中国4000年の歴史って凄いな、と感心してしまう。こんな物を作れる技術は素晴らしい。でこの博物院で一番有名なヒスイの白菜(翠玉白菜)がいいタイミングでしっかりと見る事が出来た。思ったより小さいのだが、細かい技術。これには子孫繁栄と純潔の意味があるそうで、結婚道具に持たせたのだとか。なるほどね。
 全部の展示物を見れなかったが(もっとも今展示しているのはホンの一部分で、所蔵されているのを全部見るには少なくとも8年かかるとか)、中国の文化の歴史をしっかりと感じた。  博物院の中のお土産コーナーで翠玉白菜のストラップを購入。縁起物ですからね。
 11時10分に故宮博物院を離れて台北の中心部へ。松山空港の近くにあるエバーリッチ免税店でお買い物。結構広い売り場。ここでお土産用のパイナップルケーキなどを購入。それにしても私は免税店の匂いが嫌いだ。化粧品と空調が相まって独特の匂いになっていて。気分が悪くなるのだが、やっぱりここでもそうだった。30分ほどの滞在。バスに戻りいくつかのホテルなどを回ってアンバサダーホテルに戻ったのは12時半ごろ。少し休んでから私は母たちと離れて一人メイド喫茶巡りを。
 地下鉄に乗って台北駅へ。ここから台北地下街を歩く。この地下街はいくつかのブロックに別れていて、食事・玩具・服飾などがある。ここもここで結構なオタクな場所でもある。玩具などにはゲーム店もあるし、日本の玩具を普通に売っているお店もある。ここを見ているだけでも十分面白いエリアである。Maiden Dinerの入口
 少し探索をしてからY13の出口を探す。ここから外へ出るのだが・・・。発見! エスカレータを上がって右に曲がると外に出る。その目の前にある建物の2階に台北のメイド喫茶としては歴史がある「Fatimaid」がある。以前私が訪れた時は台北地下街にあったのだが、今はこちらに。ビルの前にはあの頃にもあった秋葉原駅6番線の総武線のホームにある駅板が飾られている。懐かしい看板。本物はよく秋葉原駅で見るが。
 ドアを開けて階段を上がるとそこはメイドさん天国。以前来た時ももてなしが良かったのだが、今回は更に上回っていた。席を用意してから案内をしてくれる。そしてメニューを出してくれる。当たり前のようだけど、当たり前が出来ているのが素晴らしい。また私が入った時には日本語を喋れる人がいたが、片言の人も出来るだけのもてなしをしてくれる。嬉しいね。
 お店はあまり広くないが、結構のお客さんの入り。それも地元のばかり。この店が長く続く営業を続けている理由もわかる。メニューは以前は日本人向けに日本語だけのメニューもあったが、今は日本語と中国語が混ざったメニュー。わかりやすく写真もある。そして食べ物の値段でセットメニューを選択できるシステムもいいじゃん。ガッツリといきたかったのでトンカツサンドウィッチとホットコーヒー、フライドポテトのセットを注文。これで200台湾ドルは安いんじゃないのレベルである。トンカツサンドウィッチは本格的にぶ厚い。結構食べるのに苦労する。手が少し汚れたかな、とハンカチを出していたら、メイドさんがナプキンを用意してくれた。ちょっと、このもてなしは何ですか?こんなに気を遣ってくれるの?偉いですよ。
 料理はしっかりしているし、メイドさんはしっかりメイドさんの役割をしているし。「Fatimaid」は本当に外れていない。日本の全てのメイド喫茶のメイドさんに一度は訪れてみなさい、と言いたい。
 食べ終わってから台湾の雑誌や、何故かメイドさんが差し出してくれた「Fatimaid」が載っている日本の同人誌を読んだりして楽しむ。でここで台湾の雑誌で「Dream 創夢」という台湾同人活動支援雑誌を発見。これは日本に持って帰らないとと決意させる雑誌で、この雑誌を探す旅も始まった。
 帰り際にメイドさんに写真を撮らせてもらう(有料)。3人いて3人とも写真に収めたかったのだが、私に何かを気を遣っていただいたメイドさんに写真をお願いする。本当にありがとうございます。士林観光夜市
 後日談だが、このメイドさんはブログを持っていて、そのブログを見ていたらコスプレが。いくつもの画像を見ていて途中でビックリ。このメイドさん私が買ってきた「Dream 創夢」のコスプレイヤーさん写真にも載っていた。結構レベルの高いコスプレをしている人と思っていたら、この方だったとは。驚きにもほどがある。
 再び台北地下街へ。一番端っこの方向まで歩く。ちょっとしたスペースがあって、ここで若い子達がダンスの練習をしている。どこの街でも若い子達はスペースがあればダンスレッスン、見ていて楽しそうだ。
 端っこまで来たので戻る。戻る途中にあるのが「Maiden Diner」。ピンクを基調とした店構えで、メイドさんの衣装もピンク中心。そので可愛らしいデザインが何ともいい。多分台北一のメイド服かもしれない
。  店の中に入る。中は思ったより小さい。でも穏やかな雰囲気が醸し出されている。ちょうどお店の中にいたメイドさんが少しだけ日本語を喋れたので1人ですが入れますか、と聞く。大丈夫とのことで席に腰掛ける。メニューを見ると日本語が混ざっている。また写真付き。これは安心。先ほどの食事が少し残っているのと、ここではデザートと思っていたので、デザート一択。アイスサンデーとラテを注文。
 お店は小さいのだけど、カウンターも狭い。でもメイドさんが3人いる。こんなに必要なの? と思ってしまうくらい。食事のメニューも豊富だけどキッチンが無いような感じ・・・。どこで作っているのだろう? その答えは翌日に判明した
。  ラテを飲みながら何か雑誌を、とマガジンラックを見ていたら・・・やっぱりありました「Dream 創夢」。お約束的な雑誌なのだな。バックナンバーも何冊か読むが、台湾のコスプレーヤーには頭が下がる。レベル高いよ。本当に凝った手作り衣装で勝負をしている。
 メイドさんがなにやら日記帳を持ってきた。よくある交換日記的なやつですね。ちゃんと書いてきました。
 お店は落ち着いていて静か。そんな中でゆっくりとした時間を過ごせた。ここはいい喫茶店だ。ただ日本のアニメ曲を流すのは・・・まぁありでしょう。
 時間が来たのでホテルへ戻ることにする。でもその前に台北地下街を探索しながら。途中でいいショルダーバックを発見。これはいいかも。値段も手ごろだし。ただ他にも良いのがあり、結論が出ない。なので今日は買うのを諦めて台北駅へ。地下鉄に乗ってホテルへ。今日はちゃんと予定の時刻までに戻れたので良し。士林観光夜市の食堂部
 1時間ほどノンビリしてから夕食を食べに出掛ける。台湾といえばやっぱり屋台。そして観光夜市。そんなわけで夜市へ。ただ外は小雨・・・。直接士林夜市へ行こうと思ったが、その前にホテルから近くの(とは言っても歩いて15分くらいはかかったが)寧夏観光夜市へ。台北市の中心に近いのに何故だかローカル色(?)が強い感じがする。本にもそう書かれていたのだが、実際にそうだった。母たちと歩いて夜市の雰囲気を味わってもらいながら、何か食べたいものがないかを見てもらう。が無かったようだし、雨に濡れてしまいそうな席だったのでここで食べるのを諦める。
 再び歩いて中山駅へ。ここから地下鉄に乗って劍潭駅へ。ホームに降りると目の前に見える士林の美食市場の大きさに驚かされる母たち。が駅から目の前にあるのに少しばかり遠回りをしないと到着できない道路にまたも泣かされる。
 雨は止んでいたのだが、蒸し暑くなってきた。台湾っぽさが出てきたな。で美食市場に行くと・・・まず行列に驚かされる。名物のどデカフライドチキン目当てに並んでいる人は本当に絶えない。列は本当に長いが、並ぶ時間は短い。その列を横目に見ながら歩く
。  中に入ると日曜日ということもあって地元の人から観光客で溢れ返っている。人ごみを掻き分けるのが大変。おまけに空調が利いていないので蒸し暑い。食べる前から汗が・・・。色々と歩き回って座って食べられる所を見つけたのでそこでビーフンや台湾風オムレツ、そしてここ一番有名な粥を買ってきて夕食。美味しかったのだが、母たちは落ち着いて食べられないのがちょっとイヤだった模様。でも台湾の夜市の食事を満喫できたので良かったみたい。ホッとする。
 食べ終わった後には士林夜市のショッピング側の方へ。こっちも人が多い。色んなファッション系の物を見ながら、台湾ぽい夜市を楽しむ。  士林夜市を簡単ながら探索し、地下鉄に乗ってホテルへ戻ったのは20時頃。意外と時間を使った。
 ネットを見てからシャワーを浴びて、ビールを飲んでいたら眠くなってきた。そして身体の疲れも出てきた。マッサージでも行きたいのだけど、でもビールを飲んじゃったし・・・でも行きたいな。と考えていたら結局マッサージに行くには少し遅い時間に。今日のところは諦めよう。明日ホテル近くを探索してマッサージ屋を見つけてみるか
。  そんなわけでこの日も24時と日本にいる時とは比べようにならないほど早く寝てしまう。

 

台北旅行記2 1日目へ台北旅行記2 3日目へ