バンコク2日目

5月24日(水)晴れ

 7時に目覚ましを鳴らすも、結局起きたのは9時。少々寝すぎだ。シャワーを浴びてから買っておいたパンでバンコクの伊勢丹朝食にする。10時15分に外へ。この時間でも蒸し暑い。この調子だとお昼過ぎはもっと厳しくなるだろうな。
 ホテルを離れてしばらくするとワールドトレードセンターに到着。この中には伊勢丹も入っているのは昨日確認済み。日系のデパートはどんな感じなのだろうかと気になっていたので入ってみる。中は、そんなに日本のデパートと変わりがないように思える。というかいたって普通の造りだ。また日系デパートいうこともあり紀伊国屋書店もある。どんな品揃えをしているのか気になるので入店。タイ語の本の他にも英語や日本語の本も揃っている(後に違う紀伊国屋書店にも行ってみたのだが、ここも同じような揃えだった)。個人的に気になったのは日本の漫画コーナー。日本語ではなくタイ語のが結構な数で並んでいた。逆にタイ原産の漫画がない。そういうものなのかな、漫画というのは。面白かったのは、日本とは逆のページ作りになっているのと本が薄いこと。紙質が日本と違っている。日本のもこれだけ薄ければ置き場に困らないのにな、と考えてしまったりも。
 伊勢丹を離れる。といっても同じビル内にいるのだが。このビルは伊勢丹の他にもいくつか店が入っていて、その中にトイザラスも。当然興味があるので行ってみる。感想、品揃えが香港とほぼ同じ。ローカル色がほとんどない。唯一タイっぽいなと思ったのはタイ語のモノポリーくらいか。ちょっと残念。
 ビル内のサイアムパラゴンのフードコーナーショッピングモールを回ったりしてから外へ。スカイトレインを横手に見ながら昨日も通った道を歩き、昨日も来たサイアムパラゴンへ。中を歩いているとパラゴンデパートというビル内デパートに入り込んだ。面白そうなので中を見て歩くと興味が引かれる物ばかり。おもちゃ売り場に本屋。おもちゃ売り場はトイザラスよりはローカル色は強いが、個人的に心を動かされる物がない。本屋は漫画がいっぱいあった。でもケロロ軍曹がない。どうしたことだ! ビル内を歩き回り、13時過ぎに昨日も来た地下のフードコーナーへ。入り口でお金と現金カードを交換。バンコクのフードコーナーは現金ではなく、前払いカードで精算をするシステム。いいシステムである。ここには万国の料理屋が並んでいる。見ているだけで楽しい気分に。その中で、「やっぱりタイ料理でしょ」とトムヤムクン麺を注文。辛酸っぱいスープはやはりタイの味。これが本場のトムヤムクンかと一人感動。麺も美味しく、ここに来た価値があった。
 サイアムパラゴンを離れて道路を横断。対面にあるサイアムスクエアへ。サイアムスクエアはこの辺の地区の総称で、たくさんのショップが並ぶ。女の子向きの店も多いが、ファーストフードの店などもあり目移りしてしまう場所である。ここに来た目的は1つ。それはバンコク初のメイド喫茶であるAKIBAという店に行くことである。一応紹介文とかは見ていたのである程度の情報は仕入れているが、やはりこの目で見ないことには。どこにあるか、と歩き回る。が見つからない。どこを歩いてもそれらしき店は見当たらない。何故だ? 同じ箇所を何度も通る。色んな人に聞きまくる。が誰もわからなかったり、曖昧な答えしかしてくれない。一体どこなの?
 そんなに大きくないエリアなのに1時間以上歩き回っている。でも見つからない。そうこうしていると大雨、メイド喫茶「AKIBA」スコールである。歩きながら目に入ったインターネット喫茶(というかネットスポットか)に入り込む。ここで例の店の住所を調べて店員に質問をしてみれば良いか。しばらく雨宿りをし、メイド喫茶の検索をして店員に場所を聞く。すると外に出てまっすぐを指差す。何とすぐそばだった。何度も素通りしていたミルクショップという店があるのだが、その店の横に階段と看板が。こんな所にあったのか。見逃していた。こんな小さな入口では見つからないよ。こいつはやられた。
 そんなわけでようやくメイド喫茶のAKIBAに到着。どんな感じなのだろう。入ってみてビックリ。メイド喫茶というよりオタク系ショップ。漫画屋に喫茶スペースが併設されている感じ。おまけ程度だ。しかもメイドさんは1人しかいない。残念である。喫茶としては残念だったが漫画の方は充実している。日本の漫画、アニメDVDの品揃えが素晴らしい。驚くものばかり。そして何よりケロロ軍曹のタイ語版があったのが収穫。1巻を買えなかったのは残念だが、それでも1冊買えたので十分満足。買ってから喫茶スペースへ。緑茶缶を飲んで一息つける。というか何故に緑茶缶なんだ。ここは日本か。バンコク初のメイド喫茶はガッカリ系だったがそれなりに収穫もあったので良しとする。
 16時に店を離れる。この後に予定を入れていたのでホテルへ戻りたかったが、行きたい店が増えたのでそっちへ。ネット検索をしていたら偶然見つけたバンコクの違うメイド喫茶。そこにも行ってみたい。スカイぴなふぉあバンコク支店トレインに乗ってアサークという駅へ。タイムズスクエアというビルへ向かう。ここに日本に本店がある「ぴなふぉあ」という有名なメイド喫茶のバンコク店があるという。こっちはどんな感じなのだろうか。期待をしながら進む。するとすぐに発見。メイドさんが店の前にいる。これは本物だ。ワクワクして行くと、「お帰りなさいませ、ご主人様」とタイ人のメイドさんに日本語で言われる。スゲー、直輸入だ、これは。ちょっとテレながら中へ。メイドさんは当たり前だが、全員タイ人。しかも可愛い。可愛いすぎるぞ、オイ。でも日本名を付けているのがちょっと残念だったが。ここで夕食にする。日本食のメニューもあったが、タイカレー味スパゲティとコーラを注文。スパゲティは普通に美味しかった。マイルドな辛さが美味さを引き立てていて。なかなかですよ。
 メイドさんは日本語で話しかけてきてくれたりとフレンドリーさがまたいい。ただ平日の夕方前ということもあるだろうが、人が入っていない。それは残念。ここは日本と同じようにメイドさんとゲームができたり、写真も撮れるので面白い。がこの店は誰をターゲットにしているのかが謎だった。タイ人なのか日本人なのか。日本人でも駐在の人か旅行者か。どこら辺の人間のための店なのか考えてしまった。
 メイドさんを見て微笑みながら40分ほど滞在。スカイトレインに乗ってホテルへ戻る。部屋でノンビリしていたら時計は19時近くまで近づいていた。次の用事が待っている。ムエタイ急いでタクシーを捕まえて目的地へ向かう。がこの時間も市内の道路の渋滞は本当にひどい。10分で着くであろうところに倍近くの時間がかかってしまった。
 向かった先はラチャダムヌーンスタジアム。ルンピニーと並ぶムエタイの2大聖地の1つである。ここで今日試合があるというので格闘観戦の血が騒ぎ来てしまった。すでに試合は始まっているが、この日は10試合以上あるのであまり気にしない方向で。リングサイドにしてももよかったがここは1階席にしてみようとチケット購入(1500バーツ)。入ってみると客の数はあまり多くない。2階席は人がいっぱい入っているが、1階席は1/3程度。またリングサイドは外国人の観光客が多かった。2階の客はほぼタイ人で賭けをしている。彼らのその姿を見ていると指捌きは株の取引に似ているような感じで、その迫力は別の意味ですさまじかった。さて試合は、というと、どの試合も1〜3ラウンドまでは様子を伺い、4・5ラウンドはちょっとスパートをかけて終わりという流れ。KO勝ちなどまったくなかった。もっと血と骨を削る試合をするのかと思っていたのでかなり拍子抜けをした。でも迫力があったことは付記しておく。今度はルンピニーでの試合を見てみたい。あと試合前の儀式のワイクーはカッコいいものだった。
 22時ごろにメインの試合が終わった。この後まだ2試合残っていたのだが、ホテルへ戻ることに。その前に売店でお買い物。色んなムエタイグッズを見る。
 でここからの交通手段というのが実は乏しい。電車も走っていないし。タクシーで帰ろうかと思ったが、タクシーの数が少ない。トゥクトゥクというオート三輪のようなのもあったが、近くのスカイトレインの駅までモーターサイ(バイクタクシーというべきかな)で届けてもらうことに。1人のバイクのおっちゃんを捕まえて近くの駅まで乗せてもらうよう交渉、後ろに乗って走り出す。道が混んでいるときは反対車線に入り込んで走るなどビックリ運転の数々。海外に何度か来ているが、初めて旅行保険に入っていて良かったと実感する。
 事故もなく無事にラチャテーウィ駅まで届けてもらい、ここからはスカイトレイン。そしてホテルに到着。シャワーを浴びてからセブンイレブンで買ってきたビールを飲んで0時半に就寝。

 

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