香港3日目

12月14日(日)晴れ

 起きたのは7時半。ホテル近くの店でモーニング。ホテルで競馬へ行く準備をし、お出口は入り口の第一歩?約束の足裏マッサージへ。
 ベットでうつ伏せになり、肩から始める。全体をほぐしてから肩へ。イスに座り、足裏。いつもの様に紙とペンを持ちながらマッサージが始まる。今回も内蔵系がアウト。痛いのですよ、ツボが。もちろんあの箇所も。だが今回最大の悲鳴を上げた場所は・・・歩き疲れて筋肉痛になったふくらはぎであった。
 マッサージ終了後は競馬場へ直行。馬場駅に着くと、競馬場入口は大混雑。メンバー入口も長い列。50香港ドルを払い、メンバーカードと景品を受け取り、いよいよ競馬場内へ。多分仕込みだと思う
 1Rまで1時間以上あるのに、競馬場は人で溢れ返っている。また日本人が多くいるように感じる。スタンドを見ると、香港応援隊スペースが。場内探索をしているうちに、パドックがないことに気づく。確かここにあったはずなのに、と向かっても、ない。場内の看板でパドックの行き先を見つける。でもどう考えても馬場方面。まさか・・・馬場と建物の間にパドックが。ついでにウィナーズサークルもここに。さすがに無理があるだろう、ここをパドックにするのは。ちなみに前のパドックは工事中。競馬場探索時にレーシングプログラムを落としたので新しいのを買おうとするが、1R前にすでに売り切れ。早すヴァース1番人気のワールサンぎません?
 さてパドックなのだが、香港は右回り。馬が向かってくる先には太陽で、思いっきり逆行。しかも一般席の一段下に関係者席があり、馬の前に人の頭が入る。全くいい写真が撮れない。それでもチャレンジを続ける。
 1Rから1番人気が敗れ、中波乱。2Rの平場オープン戦も一番人気が負ける。ただこのレースは勝ったのがヘレンヴァイタリティで2着がチアーズホンコン。どちらも香港ヴァースに出ていてもおかしくない馬。近況が悪く人気を落としていたが、実力通りの結果だった。
 3Rは4大G1第1弾、香港ヴァース。去年優勝のアンジュガブリエルが回避し地元の期待・サイレントウィットネス、メンバーも小粒になったが、フェアミックスにインディアンサマーなどが揃い、カッコがついた。英国ワールサンが1番人気、続いて地元香港のリバーダンサーが続いた。レースは直線で先頭に立ったポリッシュサマーが抜け出すかと思いきや、外からヴァリーアンシャンテが一気に差し切りゴール。去年に続いて法国馬の優勝となった。レース後、8Rまでの馬券を一気に買う。
 4R、直前で1番人気が変わる。2番人気になったサンロゼンゾが1番人気を交わしてゴール。私はここで初めて馬券が当たる(単勝)。
 5Rは香港スプリント。香港代表のサイ香港名は幸運馬主ってまんまじゃん!レントウィットネス。今年の代表馬の中で一番勝利に近い存在。否が応でも人気も過熱。単勝1番人気に指示される。レースは先頭を走る南ア代表・ナショナルカレンシーをサイレントウィットネスが豪快に抜き去り、8戦目も1着でゴール。香港人の歓喜を浴びていた。今世界のスプリント界でも5本の指に入るだろう。ちなみに去年の勝ち馬オールスリルストゥーは良いところなく終わっていた。
 6Rは箸休めの条件レース。
 7Rはお待ちかね、香港マイル。一番高いレーティングを誇るローエングリンが1番人気。続いてトライアルを勝っている地元ラッキーオーナーズ、アドマイヤマックス。レカップの口取り式の光景ースは先手を奪えないローエングリンが直線で外に振られながら先頭に。内にいたアドマイヤマックスがスペースを突き抜け出し、日本馬1・2フィニッシュが頭に浮かんだ。が残り200mからスパートをかけたラッキーオーナーズが2頭の間を割って先頭に立ち、大外から、同じ香港馬ボウマンズクロッシング(サラファン回避の繰り上がり出走馬)が日本馬2頭を交わし2番手浮上。ラッキーオーナーズが1着でゴール。去年に続き香港馬の優勝。しかもスプリントで勝利を収めた騎手コーツィーと調教師クルーズのコンビ。スプリントで今日の仕事が終わったと思っていたが、またも大仕事をやってのけた。去年の勝ち馬オリンピックエキスプレスは競争中止。ゴール前までは来たが、歩いてのゴール。沙田競馬場名物「横になが〜いビジョン」心配になる。
 8Rは4大G1最後を飾る香港カップ。私を香港へ誘ってくれたエイシンプレストンのラストをしかと見届ける。ファルブラブ・ラクティ・エレガントファッションの後にエイシンプレストンが続く人気。ファルブラブは抜けているが、奇跡を起こしてくれ! がレースはマグナーテンが前へ行けず、平均ペースに。緩い展開でエイシンプレストンは後方から。直線で大外を回り追い込みをかけるが、馬場の内側から力強く抜け出したファルブラブが世界の力を見せつけるように走り、フィニッシュ。ラクティ・エレガントファッションと続いてゴール。エイシンプレストンは7着と見せ場もなく終今回の景品は時計ですわり、残念な結果であった。ファルブラブに乗っていたデットーリのジャンプ2回と後検量で子供のように喜ぶ姿を見て、心も晴れる。
 国際レースが終わり、観客も減り始める。ようやく御飯を食べる事に。売店で牛モツ入り麺を注文。麺は香港麺で、香港を味わっているのを実感。
 9Rの馬券が当たり(ワイドだが)最終Rへ。勢いに乗って購入。ところが外れる。それだけならあきらめはつく。問題は勝ち馬だ。ビルズアイ。去年唯一行われたハッピーバレーでの重賞の勝ち馬で、そのレースを生で見ている数少ない日本人の一人の私。またもこいつにやられたのか! ちなみに単勝70倍。ショックは大きい。
 全レース終了後のフィナーレに涙を流し感動。BOND「viva!」に合わせて花火が飛ぶ。リズムに乗った花火が、音の余韻を残しながら黒いキャンバスに舞う。写真なんか取っていられない。この目に焼き付けよう。香港へ来て良かった、と心から神牛乳プリンの入っているボウル(新品)に感謝した。
 フィナーレ終了後は電車に乗り、佐敦の裕華百貨で買い物。茶器とお茶を購入。荷物を持って尖沙咀へ。昨日電源切れで撮れなかったペニンシュラホテルの「WE LOVE HK」の撮影。終わったら油麻地へ戻り、デザートタイム。一度食べてみたかった牛乳プリンを味わうために義順牛奶公司に入る。お目当ての一品は、なめらかで美味しい。甘さ加減も絶妙で、クセになる味である。もし日本に支店が出来たら、毎日でも通いたいくらいだ。おかわりを頼み、帰りにプリンを入れるボウルも購入(隠しメニュー)。荷物をホテルに置いた後、男人街を散歩。帰りに10香港ドルワンタン麺を食べてホテルへ。
 シャワーを浴びたら0時過ぎ。競馬番組を見ながら寝る。明日はもう帰国の日。もの寂しいが身体を包む。

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