香港3日目

12月12日(日)晴れ

 8時起床。部屋の窓から見える壁の上を見ると青空が。湾仔駅近夜は夜総会の看板が煌めく街・湾仔くにあるコーヒーが美味しいと言われる檀島珈琲餅店でモーニング。ハム入りのビーフンとパン付きの目玉焼き、そしてコーヒー。競馬の最終予想をしながら朝食をいただく。
 ホテルへ戻りパスポートをセーフティボックスから取り出して部屋へ戻り、競馬へ行く準備を整える。10時50分いざ競馬場へ。昨日と同じ行程で九広東線東尖沙咀駅へ。ホームに止まっている馬場駅を通る電車に乗る。大圍駅にはもうすぐ開業予定の線路と駅舎が見える。今度はこれに乗って東へ向かいたい。
 11時半頃競馬場到新パドックは屋根付きです着。メンバー入場口へ向かう。今シーズンからか50香港ドルで入れたメンバーゾーンが150香港ドルに値上がりしていた。ビックリさせられた。お金を払うと国際レースの記念品のペンとメンバーゾーンパスをいただく。競馬場敷地に入ってまず向かったのは新パドック。阪神競馬場のパドックをモチーフとしているのか、屋根のあるステージ型のパドックだった。お金をかけたね、香港競馬会様。
 レーシングプログラムを探すが、もう売り切れだと言われる。そのかわり場内で買ったサウスチャイナが作った新聞型のレーシングポストが良い出来で、レーシングプログラムより有意義に使えた。精英大師にゾッコン!
 場内をフラフラしていたら香港馬の勝負服を体にスプレーするサービスが。私も参加し、サイレントウィットネスの勝負服をチョイス。これで身も心も魂も精英大師に捧げたぞ。馬場方面に向かうと、空港外でお会いしたAさんが友人さんと一緒にいるところを発見。挨拶をする。
 そんなこんなしている間に1Rが始まる時間。パドックではどこら辺が写真ポイントかを探る。一番前で立っていても文句は言われないようなのでここで写真を撮ろうと決める。
 1Rはワイドで的中、2Rはハズレ。そして国際レース第1弾の3R香港ヴァース。去年優勝したヴァリアンシャンテ(鞍上はオリビエ・ペリエ)から馬連でフェニックスリーチのご帰還去年2着のポリッシュサマー、それとスイートストリームとフランス馬で勝負。がイギリス代表のジャパンカップ6着のフェニックスリーチが勝つ。ヴァリアンシャンテは3着、スイートストリームは4着と馬券は惨敗。思えばここからペリエマジックに翻弄されるのであった。
 4Rは1800mの1クラス戦。ここには天敵ビルズアイが出走している。過去2回こいつには痛い目に遭わされている。ここはこいつの単勝馬券を買って負かしてやろう。結果ビルズアイは負け単勝馬券も外れた。とりあえず過去の恨みは晴らしたので満足。ただ普通に勝負していた馬券も外れていたけど。
 5Rはお待ちかね、香港スプリント。香港に着いてからオッズを見て、カルストンライトオが2番人気になるの? とビックリしていたのだが。パドックに馬が回無敵艦隊、サイレントウィットネスり、騎手が続々とパドック内に現れる。大西がやってきた。日本人から「大西頼むぞ!」との声が。応えるように拳を握っていた。やるぞ! との気合いを感じた。がカルストンライトオはスタートから付いていけない。2番枠でちゃんとラチ沿いに走りながらなのにまったくダメだ。気がつくとズルズルと後退。先頭のサイレントウィットネスはスタートからスピードが衰える事なく加速を続け圧勝。強すぎである。2着には同じ香港馬ケープオブグッドホープ。ペリエがいなかったせいか、美味しい馬券をいただきました。
 6Rは買わずに次のレースに全神経を集中させる。
 7R香港マイル。デュランダル、パドックを回りますデュランダルの激走を期待して香港に来たので一番楽しみのレース。パドックに現れたデュランダル、落ち着きがない感じ。テレグノシス、気合い乗りは良さそう。人気の香港代表グランドズールーには何も感じない。パドックを見ている内サイレントウィットネスの帽子をかぶった人が馬を引いているを発見。見てみるとクルーズ厩舎のパーフェクトパートナーで鞍上はコーズィー。クルーズとコーズィー、これはスプリントとマイルを勝った去年と同じパターンではないか。デュランダル流しの馬連の他にパーフェクトパートナーのワイドも購入。レースは香港馬に乗ったペリエが単騎でスローペースの逃げ。追い込み馬デュランダルには厳しい流れだ。直線に入ってもペリエのシンティレーションが先頭。逃げ切るのでは、と思わせる。一方大本命デュランダルデットーリ様のファイアブレイクは大外に持ち出すがいつものような切れ味がない。いや前残りの展開で末脚を活かせない。するとスルスルとデットーリのファイアブレイクが先頭に立つ。そして地元馬パーフェクトパートナーも一緒に上がってくる。デュランダルはやっと外から伸びてはいるがもう遅い。ファイアブレイクが今年のマイルの勝ち馬に。デュランダルは5着に、このペースで持ち味を消されてしまった。レース後、某騎手が馬場を散水する香港競馬に文句を言っていたようだが、スローで逃げられたらさすがに勝ち負けは難しい。ペリエに巧く乗られたのだ、悔しいけど。ちなみにパーフェクトパートナー馬券も外れていた。
 8Rはメインの香港カップ。マイルの方に力を注いでいたので、パドックで写真を断念。仕方がない。それにダンスインザムードにはあまり期待していなかったし。レースはダンスインザ香港カップ覇者・アレキサンダーゴールドランムードが引っ掛かって前へ行ってしまう。ペリエよ、どうして前のレースのような、なだめる走りをさせられないのか。マイルチャンピオンシップでも引っ掛かったラクティも掛かり気味だ。去年2着馬よ、お前もか! 直線に入りダンスインザムードが下がる中、同じ3歳牝馬のフランス代表アレキサンダーゴールドランが先頭に立ちゴール。そして2着はまた香港代表でコーズィー騎乗のブリッシュラック。アレキサンダーゴールドランはあり得ると思っていたが、まさかここでもコーズィーか。おまけに3着のフランス代表タッチオブランドには手も出していない。予想大ハズレだった。
 最終9Rはグループ1の短距離戦。近況は負けっ放しだけどファイアブレイクに期待をするが、ここでも期待を裏切られてしまう。結果馬券は7戦2勝で終わった。まぁ全敗だったときもあったし、負けも200香港ドル程度ならまぁ上等でしょ。
 レース後の国際デーを締めくくるセレモニーと花火、去年も見たけどやっぱり感動する。この場面を見るために今ここにいるのだな、と感慨に耽る。華やかな今年の国際レースの数々が画面で紹介されたあと、音楽に合わせて色とりどりの花火が冬の夜空を舞う。10分近く飛び続けた花火が終わり、国際デーも終演。また来年合いましょう、と心の中で叫んだ。
 競馬場内で記念撮影をしていたら馬場駅のシャッターが1つしか開いていなかった。電車で馬場駅を出発。今度はいつ来られるのだろうか。別れを惜しむように競馬場を見る。九広東線旺角駅で降り、女人街を散歩。その後は油麻地駅近くの行きつけの料理屋で酸辣麺を注文。疲れている時にはこれが良く効く。この店は旨いし量があって安い。普通なんだけどこの普通感がたまらない。美味しく食べさせていただきました。
 地下鉄に乗ってホテルへ戻り今日の荷物整理。テレビを付けるともののけ姫がやっている。中国語と英語が字幕で語りは日本語、なので普通に見られる。途中からだったので最初から見たいな、と思いテレビを消してベットの上で休む。ゴロゴロしていると時間は24時近くに。競馬番組が始まる。慌ててテレビを付けるが、テレビを付けたまま睡眠してしまう。

 

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