香港4日目

12月13日(月)晴れ

 8時に起床する。飲茶が食べたい気分だったので地下鉄に乗って油麻地の倫敦大酒楼でモーニング飲茶。店に入る前に買った新聞片手にのんびりと店で飲茶を楽しもう。プーアル茶を頼んでワゴンで回ってくる飲茶を眺め、新聞で昨日の競馬の結果を見る。海老餃子など5品ほどいただく。以前食べ過ぎて動けなかった教訓を活かして品数は控えめに抑えた。旧駅舎の名残り、時計台
 食べ終わり外へ。新聞の入ったビニール袋片手にペニンシュラブティックに入る勇気と度胸はないので、一旦ホテルに戻り、もう一回九龍半島へ戻る。ペニンシュラブティックで土産用のチョコレートを購入。ここは相変わらず高級な雰囲気。私には向かない場所だ。
 スターフェリーで香港島へ戻るためフェリーターミナルへ。晴れ晴れとした空の下でみる香港島のビル群も綺麗で、やっぱり香港っていいなと実感する。フェリーターミナル側にある時計塔を眺める。モダンな時計塔は夜のイルミネーションも素敵だけど飾りのない昼間も見とれてしまう。
 湾仔行きのフェリーに乗ってホテルへ戻る。時間は12時を回っている。これからやらなくてはいけない事があるので準備、再び外へ出る。
 地下鉄に乗って柴湾方面へ。北角を超えると、乗っている人も少なくなってくる。筲箕湾駅で降りる。すべき事、それは香港西のトラム出発地より島を走るトラムでぶらり途中下車の旅。香港へ出かける2週間前にテレビ番組でやっており、真似ではないがやってみたい企画の一つだったので私も挑戦するのだ。
 13時30分、地下鉄筲箕湾駅からトラムストップへ向かう。円形の所にトラムがいくつも止まっている。どうやらトラム待合所らしい。ということはここがスタートなんだな。ちなみにこの街は住宅街らしく、市場が充実している。新鮮な野菜などが所狭しと並び、住民が買い物をしている。地元の人たちが生活をしている場所を見ていると何故か楽しくなる。
 出発地点にいるトラムに乗ってツアースタート。西の方向へ向かって進む。右側は海や商業ビルが見えて、左側は坂と高層ビル。とにかく背の高いビル群である。ビルを階段で上がるのは大変だろうな北角を走るトラム、きっと。その前に坂を上るのも一苦労か。
 トラムは北角へ。ここで降りる。トラム本線はキングスロードを走るのだが、北角止まりのトラムは商店街を走る。これが見たく北角で降りたのだ。北角は海に近い場所なので海産物がいっぱい売られている。旬の最後にあたる上海蟹が10香港ドルから売られている。原産地を限定しなければ安いのだね。他にも活きのいい魚もいっぱいいて、今まで見た香港とは違う顔を見ているようだ。庶民的な活気がある商店街の中を走るトラム。街と融合している。
 北角からまた西へ。炮台山を通過した後、右手側で催し物を発見。銅鑼湾手前で下車。この場所はビクトリアパーク。いったい何をしているのだろう。10香港ドルを支払い中へ。混み合った中では工工展會ですか…展會なる香港ブランドと生産物のイベントらしい。全体を回ってみる。人が多い上に意外と広いので全体一周が難しく、何とか20分近くかかり全体を回りきる。工展會、要はデッカイ香港物産展。まぁ買いたい物はなかったし、先を急ぎたかったので外へ出る。
 出口から右手に進むと噴水が。ここからがビクトリアパークの本質。緑があふれる公園で、銅鑼湾の賑わいから一歩離れるとこんなに静かな場所があるのかと感心。またこの公園にはラジコンボード専用の池がある。自慢のボートを操る人たちを見ているのも面白い。時間は15時近く。もっと公園内を探索もしたかったが、トラムツアーに戻る。
 ハッピーバレー競馬場行きのトラムに乗る。銅鑼湾で本線から離れ、支線を走る。時代広場(タイムズスクエア)横を通過し、競馬場を右手にしながら進む。競馬場を外周し、終点のハッピーバレートラム駅へ到着。ハッピーバレー界隈を探索しよう。がこの辺は住宅街で一本大通りを離れると静かで何もない場所。なので大通りであ散水中のハッピーバレー競馬場る成和道を往復。戻り道の途中で足裏マッサージの看板を発見。疲れているので足をマッサージしてもらおう。店に入り50分コースを選択しマッサージをしてもらう。
 まず桶の中に薬剤入りのお湯で足を温めて、水分をふき取ってからクリームで足裏全体を丁寧に塗る。以前行った店は悪い箇所を探すような感じで強くツボを刺激していたが、ここは違う。優しくツボを刺激しながらマッサージ。痛みを感じないのでいい気持ちになり眠ってしまう。しっかりと足をマッサージをしてもらい、お湯を飲んで終了。足も軽くなりました。気分上々で店を出る。
 トラム駅方面へ戻り、競馬場の外周にある公園で競馬場を見る。馬場は散水していて、こんなに水を撒いていいのかと考えてしまう。撒かれている水が時折公園の方にもやってくる。写真を撮ろうとしたら、上から水が。助けて〜。
 17時過ぎにハッピーバレーを出発、またも西へ向かう。支線から本線に戻り次なる停車場所は香港公園での一コマ中鐘。パシフィックプレイス(太古広場)の中にあるエスカレータを登ると現れるのは香港公園へ。作られた感が強いが、木々が多くビクトリアパークとは違った都会の静けさを感じられる公園である。公園内に婚姻註册處があるのだが、偶然にも式を挙げたカップルが写真を撮っていた。なんかハッピーな気分に。公園を一周しようと回るが、山の中腹に作られた公園なので坂が多い。おまけに暗くなってきたので断念。ブラブラと公園内を歩いていたらいつの間にかピークトラム駅にいた。
 ピークトラム駅から中環駅近くのトラム駅へ歩き、トラムツアー再開。今度は地下鉄の終着駅である上環駅近くにあるウエスタンマーケット(西港城)で下車。この中にある店で買い物をしたかったのだ。店の名は「80M巴士専門店」。香港の乗り物のマニアの店の匂いプンプン模型・おもちゃがたくさん売られている店。見ているだけで楽しい気分。ここでお土産用のバスと家に飾る用のトラムを購入。今度来る時はもっとたくさん買い物をするぞ。
 外に出ると空はもう真っ暗。家路に向かう人がたくさんいる。そのせいかトラムは満員で何本も乗れないまま。バス乗り場へ移動する人も出ている。ここでトラムツアーを終わりにしても良かったのだが、どうせなら最後までチャレンジをしたい。なので乗れるトラムを待つ事に。するとようやく3人くらいなら乗れそうなトラムが。何とか入り込む事に成功。1階の後部から上環から先の風景を眺める。
 上環のあたりは問屋が多いらしくもう閉まっている店が多い。明かりもなく寂しい。そこから先に進むと開いている店が出始めて、街は明るい感じになってはいるが繁華街の明るさではなく、地方都市の明るさ。上環からの路線は住宅街が多い土地になっているので、その明るさで十分なのだろう。ネイザンロードや銅鑼湾あたりの香港とは違うのだ。
 終点に向かうにしたがってどんどん人は降りていく。終点であるケネディタウン(堅尼地城)がコレが終点なのですか…?近くなっているのだろう。そういえばバスもケネディタウン行きが多かった。結構大きな街なのだろうな、と想像を膨らませる。しばらくするとトラムストップに止まり、2階に誰もいなくなった。気になったので下に降りてみると誰もいない。もしかするとここが終点なのだろうか。2階から見た先にはトラムがいくつも止まっていた。まさか、そうここが終点だったのだ。ちっとも終点ぽくない。終点を告げる物もないし、ただトラムストップの看板があるだけ。ちょっとガッカリ。確かに西の出発地点もさりげない物だったが、こっちもさりげないのか。あっけない終わりではあったが、トラムツアーは終了である。
 時間があれば海が近くにある住宅街と言われるケネディタウンを探索をしたかったが、時計を見れば19時10分。空は真っ暗。知らない街だし危ない事はやめ綺麗なイルミネーションIN香港島ておこう。という事で帰りは2階建てバスに乗ってホテルへ戻る。買った物や必要のない物をホテルに残し、湾仔フェリーターミナルへ。
 香港の夜景を作っているのは香港島で、作られているビルを間近に見たかったのでここへやって来た。ビルに作られる絵を下から直視。ここから見ても綺麗。本当はここから紅磡行きのフェリーに乗ろうと思ったが、もうフェリーの時間が終わっていた。諦めて銅鑼湾へ。
 向かう先は実は昼間に行きたかったのだが時間がなく断念した場所へ。その場所とは「日本拉麺横丁」。日本のラーメンが食べられる場所らしい。本当に日本のラーメンなのか? 不安を持って訪れる。会津ラーメンの旗がたなびくGFからエスカレータを上がり1Fヘ。目の前には九州ラーメンの店、左へ行くと北海道代表として山頭火が。本当の山頭火らしい。とりあえず中に入る。しおラーメンと叉焼ゴハンを注文。ラーメンは時間をしっかりと測っているだけあって麺は本家と同じ固さだ。ただゴハンがいただけない。ヌルイ。温かいゴハンを期待していたのに。店内は香港の人たちで溢れていて、繁盛しているようだ。食べ終わ日本拉麺横丁の看板り外へ出る。すると左側に会津ラーメンの店が。何故に会津なのだろうか。喜多方ではなく会津。日本でも会津ラーメンを食べた事がないのでチャレンジ。まだラーメンの入る隙間はあるので店に突入。この店には日本人がいて、普通に注文が出来た。しょうゆラーメンを頼み、出てきたラーメン。薄目の醤油スープの味は喜多方っぽい。麺は縮れていない太めの麺。なんだか普通のラーメンだ。せっかく日本人の店員がいるので、どうして会津なのかを聞いてみたかったけど、この店も人がひっきりなしに入って来て忙しそうだったので断念。ホテルへの帰りにスーパーで缶入りのスープと中国茶のティーパックを買う。もちろん帰国後のお楽しみとして。
 ホテルへ戻ると23時。そろそろ寝ないと。明日の朝は早いのだから。部屋にある目覚ましをセットするが、起きられなかったらどうしよう、と不安で、テレビを付けっぱなしにして寝る事にする。完璧に睡眠は出来なかったのは当然の話である。

 

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