香港2日目

12月10日(土)晴れ

 8時半頃起床。シャワーを浴びた後ベッドで大の字。9時半過ぎにF氏の両替と朝食を食べに外へ出る。銀行を探すが、向かった方向にはなかなかない(実は向かった反対の方向にたくさんの銀行があった)。ようやく見つけた銀行で両替。両替後ドラッグストアでのF氏の買い物に付き合う。日本の製品が結構あるのですね。特に正露丸には大笑い。香港の人たちもお腹を下した時は飲むのかな?
 来た道を戻り、ホテル近くの店で朝食。ナッツと豚肉入りの粥とスクランブルエッグ。結構美味しい。粥を食べると香港で朝を向かえているのだな、と実感する。今回の国際レースデーの看板
 ホテルへ戻り、テレビを見ながら一服。11時半くらいに再びホテルを出る。トラムに乗って競馬博物館へ。博物館では前回9月でも見た香港競馬のパス・バッチ展がやっていた。このパスを持って競馬場を歩けたら、と正直思う。せめて取材パスでも。30分くらい館内を見回って外に出る。
 博物館の外にある香港国際レースデーの広告を発見。広告にはサイレントウィットネスがデカデカと載っている。今回の主役だったのだな、と改めてその存在感に驚くとともに、主役不在を寂しく思う。彼の走る姿を見たかった。
 銅鑼湾から歩いて湾仔へ。行きたい料理屋があったのだが、どこだったか迷う。この辺じゃなかったかな、と店に入ってみたら目的の店と違う店にいた。でも時間がないのでここで昼食。メニューを見て、この店がステーキ屋という事を知る。私は鶏のステーキ(ブラックペッパー味)を注文。しばらくすると大きな肉の塊が鉄板に乗っているのを見る。まさか、と思ったら私の注文した物だった。2・3人前くらいの焼かれた鶏肉が目の前に。ブラックペッパーで頼んだのだが、ソースもかかっている。これはこれで美味しいのだが、香辛料が口の中で踊りまくっている。時間がないのもあったのだが、多少急ぎ気味で食べる。食べ終わったら満腹に。もう少しゆっくり食べても良かったかな。でも時間がないから…。
 食べ終わった後地下鉄に乗って太子駅へ。ここでHPの掲示板に書き込みをした人と待ち合わせ。時間ちょうどに到着。がここで一つ問題が発生。書き込みをした人の情報をよく知らない。知っているのは電話番号のみ。相手には私の服装などは教えているが、それだけでわかるだろうか。電話をしてみる。するとあと2分位したら到着する、と言われる。そうかまだ来ていなかったのか。目の前にいる人に声をかけないで良かった。しばらくすると書き込みをした人が到着。若い男の子だ。お互い自己紹介をする。相手の香港の人の名前はデニス君。会えて良かった。多分デニス君も会えてホッとしていたかも。
 傑志サポーターが陣取った席デニス君を含めて3人で旺角スタジアムへ。その道中では競馬の話。まずシックスセンスは強いのかどうか、という話に。その中でディープインパクトの2着になった事があるのだから強いのではと聞かれる。まだ若いし、勝負は難しいよなどと片言の英語で話す。まさかディープインパクトが話題になるとは。ディープインパクトは香港の人も知っているのだね。驚いた。スタジアムで席に座ってからも競馬の話で盛り上がる。香港マイルに出走するアサクサデンエンとハットトリックの事、香港スプリントに出るアドマイヤマックスはついてなど、日本人目線で日本馬の話をする。デニス君も香港馬の選択などを話し、明日の国際レースについて熱く語る。
 そんな話をしているうちに、ピッチ上には選手が入ってきた。今日はカップ戦の決勝戦。傑志(キッチー)対愉園(ハッピーバレー)である。いい試合を期待したのだが…。試合は一方的な愉園ペースだった。がフリーでのゴールチャンスを逃す事2回、得点を逃す。すると防戦一方だった傑志がチャンスを作るとシュートを決めてまさかの先制点。その後も守勢の傑志が何故か立て続けに2点取り3−0となって前半が終わる。もう今日はこのまま終わるだろう。そんな予感がした。だからハーフタイムが終わってもデニス君と競馬の話をし続けていた。
 ところが後半傑志のパスミスを愉園の選手が奪って1点取った後、表彰式中に盛り上がっている傑志の選手トップリーグとしてはあり得ないハプニング(傑志GKがボールをピッチに置くと、背後から愉園FWが後ろからさらう。柏の南がやった事があるお笑いミス)で2点目を取る。そして愉園がセットプレーから3点目を取って同点に。これで愉園が逆転ゴールを取るのでは、と思っていた。長い長いロスタイムが続く。5分以上続いているのではないだろうか。いつ終わるのだろう、と思っている時だった。傑志が放ったシュートが愉園DFに当たって方向が変わりゴールネットを揺らす。まさかまさかの傑志ゴール。場内がどよめく。そして長かった後半が終わりを告げ試合終了。とんでもない笑うに笑えない試合だった。これ、お金を取って良いの?
 試合後の表彰式にはピッチ上にサポーターも入り(ゲートを開けていたので不法侵入ではない)、喜んでいた。日本じゃあまり見られない光景だ(当たり前だが)。
 表彰式後、太子駅まで行き、デニス君と明日の約束をし別れる。そして我々は次の目的地へ向かう。金魚街ではおなじみ袋に入った魚たち金魚街と呼ばれる所。この一角は観賞魚を売る店が軒を連ねる。F氏からアジアアロワナが見たいという希望があったので、ここなら見つかるのではと行ってみる。数店目で目的のアロワナを発見。とにかく大きな魚だ。私はその魚の善し悪しは分からないが、立派な魚だというのは十分わかった。F氏はとにかく見とれていた。必死になって見ていた。日本でも見られないことはないらしいが、こんなに束になっているのは珍しいそうだ(私はこの魚の値段に釘付けだったが)。100近い観賞魚店には他にもアロワナが置いてある店がいっぱいある。その店に行くごとにF氏はアロワナに見とれていた。
 その後信和中心へ。日本でも有名はオタクビル。ここのパトロールは欠かせない。F氏は初めての訪問らしい。グランドフロアから1階へ。漫画やキャラクター物、DVDなどが売られている。いつも通りだ。問題はその上、2階以降である。前回9月に来たときはゴーストタウン状態で、空き店舗ばかりだった。どうなっているのか心配しながらエスカレータを登ると、活気が溢れていた。良かった、復活している。3階や4階地区には昔はエロDVD屋はあったが、今は健全な店ばかり。浄化がうまくいったのだな。全部の店が開いているのが一番いいな。
 目的であるモーニング娘。関係の商品を探してみる。以前よく買い物をした店信和中心のビルの中はなくなっていたが、別な店でモーニング娘。のコピーDVDを購入に成功。コンサートのDVDからつい最近発売された物まで5点ほど買う。いい買い物をした。本当にいい買い物をした。その後地下1階にもある店舗も見て回り、1時間半以上に渡るパトロールは終了。やっぱり信和中心は面白い。
 時間も20時近い。一旦荷物をホテルに置いてから夕食にしましょう、とホテルへ戻る。ホテルで一息。そして21時過ぎに夕食へ。昼間に結構な量を食べたので、この時間でもお腹はあんまり空いていない。でも美味しい物は別腹。昼間に行けなかった「湾仔の飲茶の店と呼んでいる店」(正式な名前は幸福樓海鮮酒家というらしい。もちろん飲茶だけの店ではない。)へ突入。F氏によると、以前夜に行ったら混んでいて入れなかったらしいので心配していたが、無事入れた。オススメらしいのを3点注文。ダック系を焼いた物と、白身魚を蒸した物、シャコの香味揚げが来た。どれも美味しくいただいた。飲茶もうまいけど、一品物も結構いける。食べ終わった後、おしゃべりで盛り上がる。
 23時にホテルへ戻る。テレビでは競馬番組が始まる時間だ。2人して競馬雑誌を持ちながら見る。明日の競馬の予想をじっくりとする。
 明日はとりあえず1レースに間に合うように起きれば良いので、早起きはしないでもよい。ゆっくりと寝るとする。

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