香港2日目

5月4日(木)曇り一時雨

 7時に起こされる。部屋で朝食。着替えてからホテルのエントランスへ行くと、今日の観光旅行のレパルスベイの海岸から望む廟とビルツアーコンダクターさんが待っていた。急いでミニバスに乗りこむ。他の場所で参加者を乗せてツアー出発。
 ホンハム横のトンネルを通って香港島に入り、金紫荊像の側を通過してからバスは香港島の反対側に向かって走る。バスの中ではツアーコンダクターさんが香港の生活事情や面白い話をしてくれる。この道20年以上の女性だけあって話題が枯れる事がない。香港では共稼ぎが普通でメイドさんを雇うのは当たり前だとか、男性は女性にお金を払わす事はさせないなど香港の情報を豊富に話してくれて、初めて香港に来た人にもリピーターの私にも楽しく話を聞かせてもらった。彼女のおかげでバスの中は退屈な空気は最後まで生まれなかった。それにしても流暢な日本語であった。
 バスが最初に止まったレパルスベイ。ここで観光。回りを見ると日本人のツアー客ばかり。他の観光旅行ツアーもここが一番最初なのだね。何だか日本の観光地に来た気分だ。色鮮やかな仏像に目を奪われ、長寿橋を渡ったり、婚姻石をなでたり、海岸方面に行ったりしてレパルスベイを楽しむ。
 バスに戻り次の観光地へ。先ほどはトンネルを通ったが今度は山を登るルートでビクトリア湾方面を目指す。山の中の道を走り、ビクトリア湾が見渡せる観覧所にてビクトリアピーク観光。ピークタワーに行くのかと思っていたので、意外な場所に連れてこられてビックリ。ここから見る香港の街並みも良いものだ。ただ曇っているのが残念。それにしてもこんな小さな観覧所にも土産物を売る人がいる。商売魂は凄いな。
 山を下り、宝石で作られた地球儀トンネルを通って九龍半島へ戻り、九龍城付近にある宝石店に到着。ここでショッピング。宝石店に入ると、店員が次々と来るツアー客に日本語で説明をしている。社長はジャッキーチェンと仲良しだのと話をする。そして店の中へ案内。宝石は興味が無いので、店内を見学して集合場所に行けばいいかと思っていた。が店の端にドンと置かれた地球儀が私の目に留まる。直径約2mくらいのでかい地球儀は全て宝石で作られていて、国ごとに色の違う宝石がちりばめられていた。すげぇカッコいい、とホレボレしていると、棚にはこれより小さい、もちろん宝石で作られた地球儀が並んでいる。これ欲しいな。そう思ってしまったが最後、地球儀を購入してしまった。一番小さなサイズのをだが。これは国ごとに違う宝石になっていないが、綺麗だしそうそう買える物ではない。いい買い物ではなかったかな。でもまさか私が宝石店で買い物をするとは。家族もそして私も意外な出来事に驚いていた。
 時計は12時前。ツアーコンダクターさんがお腹が空いているだろうからと早めに昼食にしてくれた。リーガルインターナショナルホテルのレストランで飲茶。目の前に来るチャーハンや野菜物、点心の盛り合わせなど料理はなかなかの美味。もちろん完食。ごちそう様でした。食べ終わってから出発まで時間があったので銀行に行き、帰りにアジアの魔窟と言われた九龍城砦の跡地の公園に行ってみる。
 次に向かうのは占いで有名な黄大仙。いつも熱心に願いをかける人たちでいっぱいの場所である。黄大仙の本堂ここはいつも線香の煙が立ちこめている場所としても有名だったそうだが、最近は近くに出来たマンション群の住人たちが線香の煙を何とかしろ、と苦情を出しているとか。その結果立てた線香も途中で係員が抜いてしまうそうな。バチ当たりな話である。ここでゼイチクを使った占いをする。バスの中で占いの結果を聞くが、どれも中吉。中途半端だ。
 その後観光客向けのシルクのショップへ(ここの社長は日本人と香港人だそうな)。日本の芸能人が訪れた写真がいっぱいある。浜崎あゆみもここでチャイナドレスを作ったそうで、同じ物が飾ってあった。買い物はせず。日航香港ホテル前のDFSを立ち寄った後、漢方薬店へ。説明を受けるが何も買うつもりははない。でもほぼ対面方式で店員が来るので対応に困る。
 最後に尖沙咀のDFSにて解散。だがツアーコンダクターさんが内緒の話という事で偽○ラ○ド○ョッ○へ連れて行ってくれると言う。興味はないのだが、母と妹は行って見たいと言うし、話の種になるかなと一緒に行く。某ビルの中の部屋にその店はあって、中に入ると日本人がウジャウジャ。その中に○ブ○ン○物がいっぱい置いてある。商品を見ているうちに私も大きめのトートバックが欲しくなった。値段も手ごろだし買ってしまうか、と購入。またも意外な場所での買い物をした。
 荷物を持ったまま夜のツアーに行くのは大変だし、まだ時間もあるから、とここで買った物をホテルに置きに行く。荷物を置いてから再びDFSへ。ダックを切り分ける料理人さん着いたらちょうど集合時間。良かった間に合って。
 夜のツアーは北京料理とオープントップバス乗車。まずは北京料理。バスで尖沙咀東の北京料理店へ。円形の席に座り料理をいただく。いくつかの前菜等が来た後、お待たせ北京ダック。料理人さんが目の前でダックを切り分けていく。北京ダックは皮しか食べないと聞いていたが、今は身も食べるそうだ。脂っこいと聞いていたが、身の方も美味しい。もちろん皮もいける。良いものを食べているな、と実感する。
 食べ終わった後はオープントップバスだが、出発までまだ時間ある。なのでビクトリア湾の方へお散歩。ちょうどシンフォニーオブライツの時間でレーザー光線が飛び交っている。雲がかかっているのが残念だが、香港島のビルの光に家族は驚いていた。九龍から見るビクトリア湾の夜景を見せてあげたかったので、目的が果たせて私も満足。
 オープントップバス乗車の時間が来たので日航香港ホテル前のDFS前へ。係員さんがいっぱいいて、それぞれが人の名前を呼ぶのでどの人の声を聞いたらよいのかわからず。バス乗り場へ行き2階の座席へ。全員揃い、バスは出発。一度ホンハム方面へ行き、方向転換をした後左手方向にヴィクトリア湾を見るようにバスは進む。尖沙咀のペニンシュラホテルがある交差点で右折をしていよいよネイザンロードだ。頭の上には看板が。本当に看板に手が届きそうで怖いけど、面白い。途中佐敦付近で一時停車し、風景を見渡したり写真撮影を出来る時間を作ってくれる。バスは再出発し、いよいよ旺角の更に立ち並ぶ看板群へ突入する、と思っていたら油麻地付近で右折してしまった。ここからの看板群がもっと派手になって面白くなるのに終わりなのか。残念。女人街付近でバスは停車。これから女人街見学。帰りのバスは普通のバスだし、女人街は昨日見ているからここで私たちは帰ります、と係員に告げてホテルへ戻る(ちなみに帰りの送迎については任意参加)。
 母たちは足裏マッサージ師を頼んでいるので部屋に戻る。私も足裏マッサージをしたいのでホテルを出て行きつけのマッサージ店へ。地下鉄→トラムの乗り継ぎでハッピーバレーへ。マッサージ店でフットリクソロジーを頼んで50分しっかりと揉みほぐしてもらう。軽い足取りで店を出る。油麻地で地下鉄を降り、1駅分歩く。
 ネイザンロードにゲームセンターがあって、階段を降りるとたくさんのゲーム機が置かれていた。でもどれもメイド・イン・ジャパン。左側に行くとギターフリークとドラムマニアが。若いニイちゃんとネエちゃんたちがセッションをしている。流れる曲は日本の曲なのにしっかり把握して楽しんでいる。スゲー、音楽には国境はないのか。階段のところに戻ってから右側へ。ここには馬が目の前で走る競馬ゲームがあった。もちろん馬名は日本語。それでもコインを積み重ね遊んでいる人がいっぱいいる。若い人だけでなくオッサンの姿も。これもこれで妙な感動を覚えた。深夜0時を回っているのにこれだけの人が日本のゲームで遊んでいる姿を見ると、嬉しい気持ちになる。今度はこういう所での異文化交流をしてみたいな。
 その後もフラフラ歩き回っていたらホテルに着いたのは1時。部屋ではもう弟は寝ていた。起こさないようにコンタクトの洗浄をしてから寝る。

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