香港3日目・マカオ1日目

12月7日(木)曇りのち晴れ

 8時に起きる。買っておいたパンを食べた後、荷物整理をして9時前にフロントでチェックアウト。といっても明日の夜にまたチェックインをするので戻ってくるのだが。キャリーバックを預かってもらい外へ。地下鉄に乗り尖沙咀でKCRに乗り換え、一路大学駅へ。
 シャティン競馬場を横目に進み、10時前に大学駅到着。待ち合わせに間に合った。大學駅から香港中文大學を見るが肝心のロイ君がいない。キョロキョロしていると香港の若い人が私に何か声をかけてくる。わからないのでとりあえず聞いていないふりをしているとロイ君登場。そしてその人がロイ君に声をかける。何だ、ロイ君の友達だったのか。
 ロイ君を合わせて3人になりロイ君の通う香港中文大学を見学。香港に来る前に見てみませんか、と言われていて面白そうなので見学をさせていただく事に。
 駅前からすでに大学の敷地内と言われる。そして山の中腹にある建物も大学だと言う。見た目だけでも大きな大学なんだな、とわかる。道路には大学へ行く巡回バスもあって実は私の想像を超える所だと、体で実感する。
 まず中華庭園の中を歩き、坂や階段を昇って山の上の方に進む。ここを毎日歩いたら健康になるな。山の中の場所に建物があってそこへ行くが、早くも歩き疲れる。
 香港中文大学は崇基・中央・聯合・新亞・逸夫の5つのキャンパス(書院)があって、それぞれに学食やらホール、図書館などが備えられている。山のあちこちに大学の建物があって歩いて動くのはつらいなぁ、と思う。学生さんはいつも歩いているのだから感心してしまう。いや多分バスに乗るのかな。
 図書館を案内してもらう。とにかく学生が真面目に勉強している。ロイ君も勉強で忙しい、とよくメールを貰うのだが、本当に真剣に勉学に励んでいる。日本の大学生ってこんなに勉強しているか? と言いたくなる。実に熱心なのでしゃべる声も小さくなってしまう。
 ロイ君の友達はマカオ行きのジェットフェリー学生寮で生活をしているのでそこも見させてもらう。あまり大きくない部屋に3人で生活している。各人ノートパソコンを持っている。やはり必需品なんだね。でその彼のパソコンの中には日本のアニメが入っている。えぇ!? と言いたくなるくらいの日本でもマイナーアニメまで入っていて、日本のアニメの浸透度にビックリさせられる。また彼が勉強している日本語の教科書を見させてもらう。あいうえおや単語だけ、日本語の文章の作り方などを勉強するのかと思いきや、単語と単語を使った文章が並んでいて、実践的な勉強をしているのだなと知る。昨日会ったロイ君の友達も言っていたけど、彼らも口を合わせて日本語は難しいと語っていた。でも日本に興味を持っていて、日本語を勉強してくれる彼らを私は嬉しく思っている。
 その後、学食で昼食。ローストキチン飯をいただく。なかなか美味しい。学食の食事だからあまり美味しくないかと思ったが、それなりにいい。学食なんて何年振りだろうか。懐かしい気分に。
 全エリアを歩き回り、15時前に大学駅前に到着。最初は2時間くらいで大学見学できるだろうと思っていたが急ぎ足でも5時間かかった。とにかく広い大学だというのがわかった。そして学生たちはみな真面目に勉強をしていて、日本とは違うのを認識させられた。熱心に勉学に励む彼らに心から頑張れ! とエールを送りたい。
 3人でKCRに乗って尖沙咀東まで行き、ここでロイ君たちと別れる。私は地下鉄に乗って中環駅でネットチェックをした後、電車を乗り換え上環駅へ。信徳中心に入る。これからマカオへ向かうのだ。出発階へ行き、いくつもある旅行会社でホテルの値段チェック。マカオ島にあって安いホテルを探す。エンペラーホテルが安い。フェリーターミナルからも遠くないしいいかな、と決める。ついでにマカオタワーの入場券を購入。普通に買うより安いのでラッキー。
 フェリーのチケットを購入。受け取ったチケットの出発時間は15分後、なので急いで出国手続きをしてホテル近くの細い路地にある看板群フェリー乗り場へ。もう乗船開始していた。窓側の席に座るが、夕日がまぶしいのでカーテンを閉める。海を走るし、外の風景を楽しめるわけでないので閉めておいても何も問題なし。
 17時50分に着き、入国手続きをして18時にマカオ入り。シャトルバスが止まっているエリアへ。エンペラーと書かれたバスがあったので乗るが、違うエンペラーの名の付くホテルに行くバスと判明。私が泊まるエンペラーホテルへ行くバスが見つからないので歩いてホテルへ。排気ガスがひどいメインストリートを歩きながら進む。18時を回っているのに暑いので汗ダクダク。しかも今日は歩き疲れているのでクタクタ。20分くらいかかってようやくエンペラーホテルに到着。でここで気付いたのだが、フェリーターミナルからホテルへのシャトルバスがあるらしい。フェリーターミナルで待っていれば良かったのかな。
 ホテルに入りチェックイン。16階の部屋へ。部屋からの風景は楽しめないが、部屋は広いしテレビもいくつものチャンネルが見られる。安い割にはいい部屋じゃん。
 荷物を整理してベッドで横になって一息を付けてから、食事をしに外へ。マカオに来たのだからポルトガル料理が食べたいな、と歩く。歩きながらマカオ発の牛乳プリン屋この道の写真が撮りたくなったので撮る。そしてふと後ろを振り返ると、そこにポルトガル料理店があった。ラッキー。じゃあここでいいか。メニューを見てポルトガル料理のセットがあったのでこれを注文。もちろんポルトガルワインも付けて。最初に来たグリーンスープは青菜の入ったベーコンのスープ、メインはポルトガル風の魚料理。塩コショウの利いた魚とポテトが美味しい。ワインも美味しく、何となくポルトガルの風を感じた。コーヒーとマンゴープリンが出てきて料理は終了。値段も良心的で大満足でした。
 食べ終わり、このままホテルに戻るのもつまらないのでセナド広場までお散歩。リスボアの横を通ってメインの通りを歩いてセナド広場へ。ヨーロッパの街並みが残る建物がライトアップされていて思わず写真を撮りたくなる。ここには義順の牛乳プリン屋があるのでここでまたデザート。義順はマカオが本店なのである。味は同じだけど、香港で食べるより値段が安いのが嬉しい。せっかくここまで来たのだからと聖ポール天主堂跡まで歩いてみる。前回来た時は5分で着くところに40分近くかかった。今度はちゃんと道を覚えているよな、と思いながら歩く。そして今回は間違える事なく聖ポール天主堂跡に到着。ライトアップはされていないが、それでもドシンと構えた姿には神々しさを感じる。その足でモンリスボアホテルにある狗券発売所テの砦へ行くが、一番上の砲台のところまでは行けず。残念。
 来た道を戻りリスボアへ。リスボアのコールガールを見学に行く。いるいる、歩き回っている。まぁ私には用はないが。でリスボアにドッグレースの券売り場で立ち止まる。テレビ上からだけど初めてドッグレースを見る。レース用の犬は細い。レース用に仕上げられているんだな。そしてけなげに走る姿に心を打たれた。私はドッグレースは否定派である。犬は愛玩動物、何も走らす事はないだろうと思っていた。でも実際レースを見てみるとこれは文化なんだな、と思った。文化を否定してはいけない。その国に根付いた物に対して否定しているようなものである。だからドッグレースを否定してはいけないんだな、と感じた。ここの犬だって走るために生まれてきているのだし。競馬だって同じではないか。犬券(?)を買うのはまだ少し抵抗はあるが、ドッグレースに関わってみてもよいかな。まだ実際に見に行く勇気はないが、否定はもうしない。今度ドッグレースという文化に触れてみよう。なんかいい勉強が出来た。
 ドッグレースを数レース見てから22時半頃にホテルに戻る。シャワーを浴びてからテレビを見て24時頃寝る。

 

香港・マカオ旅行記2 2日目へ    香港・マカオ旅行記2 4日目へ