香港2日目

2月23日(金)晴れのち曇り

 8時半頃起床。テレビを見ながら着替えをして、9時10分頃外へ出る。地下鉄に乗って中環駅でネットチェックをする。港島線に乗り換えて銅鑼湾駅へ。フラフラ歩いて粥が食べられそうな店でピータン・豚肉粥を注文。香港賽馬博物館内のイベントなかなか美味しい。やっぱり朝に粥を食べないと香港に来た気分に浸れない。
 タイムズスクエアを横目に歩き出し、香港賽馬博物館へ。3月4日まで行われている香港競馬を写真で振り返るという催し物を見たかったのだ。前回12月に来た時は10分しか見学できなかったので、ノンビリと見られるように開館同時に来たのだ。前回も思ったが、このハッピーバレー競馬場は障害レースからポロのゲーム、日本統治化の姿など色んな歴史を持っているのだな、と実感。また競馬場付近がこの30年で急速に近代的に変化したのも写真から見てとれる。写真から牧歌的な香港競馬を垣間見られて満足。そしてと歴史を味わった。
 11時過ぎにハッピーバレー競馬場入り口付近へ。トラム乗り場近くにある公園からハッピーバレー競馬場と銅鑼湾のビル群が見渡せるような写真を取る。前回来た時にも取ったのだが、データごと無くしてしまったので、取り直しの写真。天気も良かったので競馬場とビル群がしっかりと収まった。
 トラムに乗って中鐘駅前で下車。香港公園に行くのだ。でもその前にパシフィックプレイス内にあるスーパーが気になったので地下へ。どんな物が売っているのかなとうろつく。場所柄、高級食品がいっぱい並んでいた。もちろん日本の物も置いてある。フムフムと見て回っていると調味料コーナーで唖然とさせられた。ポン酢が数種類売っていたのだが日本では見た事のないメーカー。どこの生産なのだろうかと見てみると、新潟県糸魚川市だという。おい待てよ! そこは私の生まれた地だ。日本でもまず見かけないメーカーのポン酢を何故香港で見つけるのか。ビックリ衝撃。茶具文物館の建物ここで会ったも何かの縁と、1本ポン酢を買っていく。
 ポン酢を持ったまま地下から地上へ、そして香港公園に向かって長いエスカレータに乗る。道路を渡るとそこは香港公園。山というか坂の中腹にある、作られた感の強い公園だ。以前に訪れた事があるのだが、中は結構広い。また起伏もあるため歩き回るだけでもいい運動になる。今回この公園に来たのは、中を歩き回るためではない。公園内にある茶具文物館を訪れるためだ。ここは中国のお茶の歴史を紹介する博物館は1回来たかった場所であった。いつか機会をもって行きたいと思っていたのだが、今回時間があったので来てみた。
 1846年に建築されたという香港でも古い歴史のある西洋建物の中へ入る。2階建てで1階にはお茶を売るショップと展覧室、2階には中国の歴史ごとの茶具を紹介している。2階は見応えがあり、唐から清の時代までの茶具が部屋ごとに分かれて展示してあり、時代が進むにしたがって茶具が洗練されて、鮮やかになっていくのが目の当たりに出来る。特に唐と清では格段の違いがあり、茶具にも歴史ありが一目でわかる。またお茶の飲み方の歴史も紹介されているので、その時代はどのようにお茶が飲まれていたのかという勉強にもなる。お茶好きもそうでない人も見ておいて損はない博物館である。無料ですし。
 この香港公園には茶具文物館の他にもいろんな物があり、温室植物館もある。暇潰しがてらに入ってみる。温室植物館は色んなサボテンがあったがあまり興味が沸かなかった。考えてみたら植物オタではないから。
 13時半頃公園を離れ、中鐘駅へ。地下鉄に乗って部屋へ戻る。ポン酢を部屋に置いてから昼食に。行く店はもちろん同じフロアにある行きつけのインド料理屋、タージマハルクラブだ。ここのカレーは旨い。これを食べないと気が済まない。今回はチキンカレー(ココナツミルク入り)と白飯の他にエビのインド唐揚げも注文。チキンカレーはいつも通り美味しい。具材が大きく切られていて、中身も迫力あり。エビのインド唐揚げはスパイシーな味が何ともいえない美味。ニンテンドーDSLITEとマジコン「R4」骨無しキチン(インド風鶏の唐揚げ)もいいが、これもいける。ただ香辛料が苦手な人にはお勧めできないが。
 食べ終わって再び外へ。地下鉄に乗って深水歩へ。向かうは黄金電脳中心。小さなショップが軒を連ねているここでニンテンドーDSLiteを買うのだ。どこがサービスが良さそうかを見たいので地上階を歩き回る。値段も聞いてみると、単品では信和中心と同じくらいの1100香港ドル前後。以前は信和中心の方が高かったが同じ値段設定になっていた。どこで買おうか迷いながら、ゲームのコピーCDも売っていそうな店を探す。が今やゲームはダウンロードの時代。CDを売っているところはなかった。ゲームのコピーCDを売っている店でメモリーの中にゲームを入れてもらおう、という魂胆があったのだが、轟沈。日本に帰らないとダウンロードが出来る環境にないので、マジコンを買っても今すぐに遊べない。さてどうしよう、と思いながらパソコンを備え付けている店を探す。パソコンがある店ならいくつかゲームをパソコン内に収めていて、メモリーの中に落としてくれるのでは、と淡い期待を持って。するとゲームリストがあってゲームをメモリーに落としてくれる店を発見。ここで買おうと値段を聞く。マジコンとのセットで1480香港ドル(約22940円)。適正なのでここで買う。ゲームリストから10本以上ゲームを選んでメモリーへのコピーを依頼する。10分くらいしてから来てくれ、と言われたのでその間に地下のパソコン関連のショップで1GBのUSBメモリーが80香港ドル(約1280円)と安かったので購入。またソフトショップでパソコン用の競馬ゲーム(メルボルンカップと言うゲーム)があったのでそれも買う。そして地上階に戻ってニンテンドーDSLiteを引き取る。欲しかったニンテンドーDSLiteを手にニンマリと笑顔になる(ニンテンドーDSを持っているのに)。
 深水歩は電脳街の他にもおもちゃの問屋街があるのでその付近まで行ってみる。だが旧正月期間で17時過ぎだったせいか開いている中から見た香港スタジアム店があまりなかった。でもその中の1つのおもちゃ屋でケロロ軍曹のハンコがあったので購入。その他のおもちゃ問屋を歩いてみるが、ゲームセンターのUFOキャッチャーの景品のようなおもちゃが所狭しと並んでいた。見ているのも面白い。ただ問屋なので1ケース販売。そんなに欲しくはないのだが。
 時間が押し迫っていたので急いで地下鉄に乗って尖沙咀へ。ハーバーシティ前で偽○ラ○ド○ョ○プへ電話。まだ営業中だというので急いで向かう。母親に頼まれていたル○・ヴ○ト○のバックを購入。個人的に欲しかったエ○メ○・エ○ル○○ンのショルダーバックを発見し買いたかったが、キャリーバックに入りそうにないので諦める。
 18時半過ぎに部屋へ戻る。買ってきた物を部屋に置き、すぐに外出。地下鉄に乗って銅鑼湾に行く。向かうのは香港スタジアムへ。約4年ぶりに歩く道だったが迷わず進めた。南華体育会の横を通り、カクテルライトの輝くスタジアムへ。ここまで着いたのは良いのだが、少し疑問に持っていた。それはチケット。今日の試合はチャリティーマッチで無料なのだが、噂によるとチケットを持っていないと入れない、というのだ。ここまで来たが入れない可能性もあるのだ。で入場口を見た感じ、チケットがいるようだ。持っていないよ、チケット。でも何とかならないものか、と入り口へ。戦略としては、「チケットは忘れてしまったのだけど何とかならないか」という形で。もしダメなら諦めれば良い、と。で早速交渉してみる。最初はダメだと言われるが、粘ったら入れてくれた。ありがとうございます、香港サッカー協会の人。
 初めて入る香港スタジアム、なかなか大きい球技場である。メインとバックスタンドが3階建て両チームの選手入場でゴール裏は段差があるものの見やすいかな。食べ物ショップはメインとバックスタンドにずらっと並んでいて、どこも似たような品揃え。グッズ売り場はなかった。ただこのスタジアム欠点があり、メインとバックスタンドの3階席に入るための入り口が各1つのみ。自由に上下への行き来が出来ない。その他にもどこからでも見やすいが、通路が狭いので席に座るのに一苦労しなければならない。スタジアムの構造的欠陥を感じた。バックスタンド3階とゴール裏に座ってみたが、どちらでも見にくい事はなかった。試合の全体を見たければ3階へ、臨場感を味わいたいのなら1階で、という感じかな。
 前座の南華OB対南華U-20の30分ハーフの試合は南華OBが2−0で勝利。その後香港が作ったJリーグのCMが流れる(Jリーグのサッカーくじも販売されているし、販促の意味合いもあるのだろう)。香港女性がI Love Jリーグと叫ぶのだが、それには少し違和感があった。
 20時10分に選手が入場してくる。本日のメインカードであるBMA盃南華対横浜マリノス(横浜水手)が始まる。南華はベストメンバーみたいだが、横浜はユースを含めた若手主体(サテライト仕様?)のメンバー。こんなメンバーで海外遠征をしていいの? おまけに監督は水沼コーチだし。香港の人に謝りたい気分だった。
 20時15分にキックオフ。わずか1分で試合が動く。FKからの素早いリスタートのボールは横浜DFの裏を付くパスに。それに対応した陳志康がシュートを決めて南華が先制する。これで南華は引いて守るようになる。えっ、早いよ! あまりに早すぎる守備的陣形。2点目を入れ、サポーターと喜ぶ選手達これで前線からプレスをかけているのならまだ良い。が南華はズルズル下がってばかりの守備。ノープレス。なので横浜はボールを持ち放題。好き勝手に攻める。中盤でボールを持つとサイドや中央にパスを振り分け南華の守りを崩す。が最後の最後でクリアをされてゴールは生まれない。南華は横浜のミスに乗じてチャンスを作るが追加点は生まれない。攻める横浜、守る南華の流れのまま試合は前半終了かと思われた。がロスタイムにハーフナーがようやくDFを振り切ってシュートを決めて、1−1で前半が終わる。
 後半に入り、同点にされた南華はようやく前向きになる。攻撃に費やす時間も増えだす。が徐々にスタミナが切れてきたようで止まりだし、横浜のペースに。69分、CKからのこぼれ球に小宮山が右からのミドルシュートが決まり1−2に。決めた小宮山はゴール裏にいる横浜サポーターへ向かって走りこむ、サポーターと一緒になってゴールを喜んでいた。が3分後、南華のFKのボールはゴール前へ。GKが弾くもルーズボールになったところに前線に上がっていたDFの基斯(ペレイラという外国人選手)がゴールを決めて同点になる。その後は膠着状態。横浜ペースで試合は進むが、攻撃がワンパターン。なので南華は簡単にクリアする。徐々に横浜もスタミナが切れていく。どちらも攻めて無しのように見えた。77分に南華の選手がラフプレーで2枚目のイエローカードをもらい南華は10人になる。84分には南華の選手がペナルティエリア内で倒されるがこれをシミュレーションを取られる。退場の時にはあまり沸かなかった観客がここで一気にヒート。おとなしかった香港の試合後の風景サッカーファンが南華を応援しだす。やっとホームの雰囲気が生まれだした。でももう試合は後半45分を回り終了。ようやく終わったな、と思っていたが観客はまだ帰らない。選手たちもピッチ上に残っている。何で? と思っているとPK戦が行われると言う。そんなに決着を付けたいのか。
 PK戦が始まる。横浜は3人目・4人目とGKに止められる。南華は3人目が止められるがその他は全部ゴールに決まり4−3で南華が勝利を収めた。
 まぁ何とも良い表現が見つからない試合だった。どっちがホームなのかわからないような試合だったし。生中継で香港中に流れている。これでは香港リーグの人気は増えないのでは、と思ってしまう。横浜の若手がここまでやるとは想像できなかった。南華が引いて守っていたにしても積極的な気持ちは良かった。あとは少しゲームの流れや相手の守りを崩す方策を勉強すれば、と。南華には失望した。これはいつものことか。
 試合が終わって22時20分。係員が出口に向かうように促すのでスタジアムの外へ出る。良く考えたらまだ夕食を食べていないので晩ご飯を食べようと、銅鑼湾の中心へ。どこかで食べようと思うがどこも混んでいる。また閉店している店もあってなかなか見つからない。なのでここでの食事を諦めて尖沙咀へ。地下鉄に乗って尖沙咀に着いてからマクドナルドを探す。時計は23時半を回っているので開いている店を探すよりマクドナルドを探した方が早いからだ。何せ香港のマクドナルドは一部を除いて24時間営業をしているし。地下鉄の出口の近くでマクドナルドを発見。ここでお腹を満たそう。どうせなら香港限定のメニューを、と鶏肉ライスバーガーのセットを注文。まぁそれなりの味だけど、日本では味わえないので良し。
 0時20分、重慶大厦の入り口にはシャッターが。もちろん入出口はあるが、人が簡単に入れないようになっている。ちゃんとしているのだね。安心出来ます。部屋へ戻りシャワーを浴びる。そして昼間に買ってきたニンテンドーDSLiteで遊んでみる。もっと遊びたかったが、明日も朝早いので早めに切り上げる。
 2時ごろ寝るがこの日も寝つけず。

 

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