マカオ1日目

2月24日(土)曇り一時雨

 8時半に目が覚めるもなかなか起きる事出来ず。グズグズしていると時計は9時になっていた。いゆんかゆぬんてん・・・?マカオに行きますか、と身支度整えて9時半に外へ出る。朝食を食べに北京道にある怡園粥麺小厨へ。ここは一度行ってみたかった店。ここでピータンと牛肉粥を注文。味はまずまず。人が言うほど飛びっきり美味しいわけではなかったが。ここの入り口にある看板が誤植好き人間にはたまらないのだけどね。
 食べ終わってから、10時過ぎに近くにあるマカオや中国へのフェリーターミナルである中港城へ。ここに来るのは初めて。なので勝手がわからず迷ってしまう。でも何とかフェリーチケット売り場へ到着。フェリー乗り場前には多くの人で溢れている。こんなにフェリーに乗る人がいるのか、と思いながら長いチケット購入列に並ぶ。チケットを買うぞ・・・買えるチケットは13時30分発までないという。3時間以上待てないのでキャンセル。急ぎ足で上環の信徳中心に向かう。中港城からマカオに向かうフェリーは30分に1本だが、信徳中心からのは15分に1本。可能性的には信徳中心のほうがまだ早い便に乗れるだろう。地下鉄に乗って上環へ。がここもチケットを買うのに長蛇の列。しかも買える一番早いフェリーチケットは2時間後の12時50分という。マジですか。諦めてこのチケットを買う。でもチケットさえ買ってしまえばこっちのもの。時間通りじゃなくてもフェリーに乗れるしね、とフェリー乗り場方面に行くも、係員に止められる。まだ2時間前だから入るな、と。そりゃ当然な話だ。階段を降り、マクドナルドで一休み。マーガレット・カフェ・ナタ前まさかこんなに混んでいるとは。旧正月、恐るべし。
 11時40分ごろフェリー乗り場への入場口へ行くと係員がいない。よし入ってしまえ。チケット確認でも何も言われず、出国審査を受けて乗り場へ。何事も無く席シールをもらう。ラッキー。これで一時間早くマカオに着くぞ。ただマカオ競馬の1Rには間に合わないけど。
 フェリーに乗って一眠り。12時50分くらいにマカオに到着。ここまではスムーズだった。入国審査、ここで散々待たされる。20分以上、少しずつイライラしながら待つ。ようやく審査完了。さぁ外に出るぞ、と行きたいのだが、このフェリーの混雑ぶりを見て早めに帰りのフェリーチケットを購入しておこう、とフェリーチケット窓口前に並ぶ。20時台のフェリーに乗りたいと思っていた。がここでも10分以上散々待たされた挙句、19時10分発のフェリーしかないと言われる。マジかよ! 怒り大爆発! でもここでキレてもしょうがない。そのチケットを購入する。これでは最終レースまで競馬場にはいられないな。予定が次々と崩されていく。
 バスに乗ってリスボアホテル前へ。競馬場ではマトモなご飯は望めないので昼食を取らないと。出来立ての新リスボアホテル(正式名称はグランドリスボアホテル)の外見を眺めてからセナド広場方面へ。向かうのはマーガレット・カフェ・ナタ。マカオで有名なカフェ。ここで昼食、エッグタルトはパイ生地で競馬場内のカジノ中がトロトロの美味しい味。ポテトパンケーキも美味しく、ようやくマカオで至福の時を得た感がした。食べ終わったし競馬場に行こう。
 天気は小雨が降りだしてくる。素早くバス停に向かって歩き、バスに乗って一路競馬場へ。タイパ島へ入り、競馬場に向かっているはずなのだが、こんな小道を走って本当に着くのか心配になってしまう。なので運転手さんに競馬場に行くのか聞いてみるが間違いない、と言う。では心配せずに乗っていましょう。しばらくすると運転手さんが着いたよ、と教えてくれた。競馬場にようやく到着しました。今が15時で競馬場にいられる時間は2時間くらいしかないのだが、2階の有料スタンドの券を買う。
 約1年振りのマカオ競馬場、相変わらず寂れた感が強い。スタンドをグルグルと歩いてみる。1階には食事処がなく、2階にはある。が美味しそうな感じはあまりしない。そして1階であるものを発見。地下に降りていく階段があって、階段の前には看板が。えっ、カジノ? そう多分この1年でだろうが、マカオ競馬場にはカジノが出来ていた。競馬場にカジノってアメリカではよく聞くのだが、アジアの競馬場にもあるとは。しかもこんな近場で。驚きである。こんな情報は聞いた事がなかったのでビックリした。入ってみる。中は機械ばかり並んでいて、ディーラーのいる台はなかった(当然か)。100香港ドルもしくは100パタカを1パタカコイン100枚に両替して、1パタカコインで遊ぶようになっている。1ゲーム10パタカ以上でプレーが出来る。ちなみに中にあるマシンはバカラ、スロット、ルーレットに競馬ゲーム・・・ちょっと待てよ! 競馬ゲームって何さ。目の前で馬が走っているのに競馬ゲームで金を賭けるのはあんまりだろ。でもこのゲームで遊んでいる人がいてビックリ。お前何しに競馬場来ているんだよ。9Rの内田利雄騎手私もカジノ体験をしてみるべく100香港ドルをパタカコインに両替。まずはバカラ。2回当たるもなかなか風が来ない。諦めて他の台へ。スロットは苦手なのでルーレット。これは20パタカからでないと遊べないのか、少し敷居が高く、やり方もわからなかったのでパスする。結局バカラへ戻る。あっという間にお金が流れていくので怖い。パタカが日本のコインゲームのコインに似ているのでお金を賭けている気持ちになれない。ここは危険な場所だ。あまり手を出してはいけない、と心に刻み込む。追加情報として、飲み物や食べ物のサービスがある。無料かどうかは知らないけど。
 競馬モードへ戻る。とは言っても今日は内田利雄を見るために来たのだ。そう騎手目当てである。一応内田利雄について紹介すると、宇都宮競馬で騎手をしていた人で、宇都宮競馬が潰れた後は地方競馬各地にて短期免許を取得、騎乗している流れの騎手。通称ミスターピンクの達人級の騎手である。その内田利雄がマカオで短期免許にて騎乗するというのだ。これは見ておかないといけないでしょう。せっかく香港まで来ているのに。だから必死になってマカオまで来たのだ。今日の騎乗は1Rと9・11・13R(ちなみにこの日はマレーシア競馬とのサイマルキャスト(同時販売)を行っていて、マカオのレースの合間にマレーシアの馬券を売っていたのでレース番号が大きくなっている)。1Rは間に合わなかったが、9Rの発走は16時10分。勝利の撮影これには余裕で間に合っていて、ホッとしていた。着いた時に知ったのだが、1Rは2着に入っていた。スゲー。
 7Rが終わったのでパドックへ向かう。小雨は降ったり止んだりの不安定な天候だ。9Rの馬が周回していて、そのうち騎乗命令がかかる。騎乗馬のAllHappyへ掛けよる内田利雄。おお生内田利雄だ、と感動しながらシャッターを押す。内田利雄はニコニコしながら馬に乗っている。見ているこっちまで幸せになりそうなやさしい顔をしている。私は単勝馬券を買って応援する。が着外。残念。でもこうやって乗っている事、騎乗依頼も多そうで何よりだ。11RではBlueAndWhiteに乗る。ここでもニコニコ笑顔。今回は馬券を買わず応援をしていたら、2番手から抜け出して楽勝でゴール。目の前で勝ったよ! 嬉しくなってパドックへ。ここには上位入賞馬の下馬場とウイナーズサークルがあるのでここでの写真も取ろうと急ぐ。ちょうど引き上げて来たので声を掛ける。するとこっちを向いてくれて礼をしてくれた。何ていい人なんだろう。馬券を掛けていないのだけど、ますます幸せになった。そして内田利雄本日最後のレース、私も今日最後のレースである13R。騎乗馬のH.m.Shabuの人気は低いので複勝で、そして気になった馬、KaiSingTreasureの単勝を勝ってレースを見る。レースは大接戦。4頭が並びながらゴール前へ、内田利雄の剛腕で一旦は先頭に立つ。が大外からKaiSingTreasureが一気に追い込んでくる。差したかどうか、というところでゴール。どっちが勝ったかわからない。パドックへ行く。すると引き上げてきた内田利雄は厩務員に2着と言っていた。その通りで新リスボアホテル内田利雄のH.m.Shubuは2着、単勝で買ったKaiSingTreasureが1着。馬券は単勝と複勝、どちらも的中でカジノでの負けを取り戻してくれた。ありがとう。マカオの騎手のレベルは低いが、その中でも腐らず己の力を発揮している内田利雄に感動をした。追いっぷりも豪快さがあったし、何よりもカッコ良かった。今度は日本で会いましょう。
 帰りのフェリーの時間もあるし、リスボアホテル近辺とセナド広場へ行きたかったので競馬場を後にする。内田利雄を見た事で今日の目的は達成できたのだからもうお腹いっぱい。馬券はもういいのだ。
 バスに乗ってマカオ島へ。リスボアホテル前で降りて、新リスボアホテルへ。まだ上の階は工事中でカジノだけを営業しているらしい。出来あがったばかりという事もあって外観は豪華そのものである。中に入ると大混雑で、カジノへ行くには手荷物検査がある。時間も無いし、カジノに用はないので雰囲気を味わって外へ出る。
 その後セナド広場でヨーロッパの街並みを体感してからバスに乗ってフェリーターミナルへ。時計は18時40分。ちょうどいい時間だ。出発ロビーにあるフェリーチケット売り場を見てみると、列は無く、19時40分以降のチケットも売りだしていた。何だよ、買えたのか。まぁいいか。出国手続きの列が長くてうんざりする。19時10分発より1本早いのに乗れるかなと思っていたが、チケットに書かれた時間のフェリーに乗る事に。
 持ってきたゲームをしながら時間を潰し、20時過ぎに香港に到着。出入国カードを記入して入国審査。20時30分ごろ外へ出られる。さて夕食を食べましょう、ではどこに行こうかと迷う。食べ終わった後、足裏マッサージをしたい関係上、香港島のどこかでと検索。銅鑼湾にある店に行こうと決める。地下鉄に乗って満江紅という四川料理のお店に着く。21時を回っているのに店は混んでいて、席に着くまで待たされる。人気店らしいが、それが本当だと実感できた。それにお一人様だからあまり大きな顔は出来ないのだけど。席に着くと日本語メニューも渡される。この店は日本人も結構訪れるのだな。坦々麺とエビ・チリ・ナッツの炒め物を注文。坦々麺は平細麺で、辛さが後から来る感じがやみつきに。ゴマの風味も利いていて、なかなかのお味。器も小振りでもう1品頼んでおいて正解だった。エビ・チリ・ナッツの炒め物はさすが四川と言う辛さが前面に来る。夜のセナド広場唐辛子が輪切りで入っているのだから当然と言えばそうなのだが。でもその辛さがたまらない。残念なのは1人でこの店に来た事。もう少し多めの人数で、数品を頼んでみたら違う味も楽しめたのだろうが。ここはチェックを入れてもいいかな。
 店を出ると22時を回っていた。足裏マッサージは空腹すぎてはいけないし、食後1時間開けた方が良い。なので時間潰しをと思っていたのだが、残念な事にそごうはもう閉まっている。銅鑼湾を歩いても大した時間潰しにならないので北角へ向かうトラムに乗る。夜なので外の風景はあまり楽しめないがトラムから受ける香港の風を満喫。こういうのも香港での楽しみの一つだからね。北角に着いてから地下鉄で銅鑼湾に戻る。時計は23時くらい。ちょうど良いでしょう、とハッピーバレーへ行くトラムに乗る。
 終点のハッピーバレーに到着し、勝手知ったる道を歩いていつも行く足裏マッサージ店に到着。50分の足裏マッサージをお願いする。お湯が入った桶に足を入れて、肩のマッサージをしてもらった後、足裏へ。痛くないように、ほぐすようにマッサージをしてくれるので本当に気持ちいい。この感覚がいいんですよ、と思いながらマッサージを受ける。足が爽快になって、疲れがふっとんだ。ありがとうございました。
 店を出ると0時15分。やばい、地下鉄が終わってしまうかも。トラムに急いで乗って中鐘で下車。道路を突っ切り駅へ突入。駅構内に入りホームへ。まだ電車はあるぞ。良かった、と心がようやく落ち着く。地下鉄に乗ってヴィクトリア湾をくぐり九龍へ。地下鉄では1駅分なのだが海を越えるので近くて遠い1駅なのだ。地下鉄を降りて0時40分ごろ部屋へ。朝9時半に出てようやく戻ってこられた。部屋でテレビを見ながら、充電をしておいたニンテンドーDSLiteで遊んでいたら2時半を回っていた。やばい早く寝ないと。明日も朝早いのだし。3時前に電気を消して寝る。

 

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