香港4日目

2月25日(日)晴れのち曇り

 8時半に目覚ましで起きるも二度寝。9時40分頃慌てて起きる。急いで着替えて、九龍公園の鳥園前荷物を持って外へ出る。
 尖沙咀に泊まっているのなら行ってみたいと思っていた九龍公園に向かう。ここはネイザンロードの近くにあって、木々などが多い茂っている広々とした公園、という話を聞いていた。で実際見ていると、確かに木々なども多いが整備された公園だというのが実感できた。ここには鳥園があり、フラミンゴや水鳥がいるエリアがある。これがこの公園の目玉なのだが・・・鳥インフルエンザの影響か鳥のいるはずの池には水も張っていないし、百鳥苑には入れない。非常に残念。見たかったのに。公園内の中国庭園で一息付けてから公園を離れる。
 スタンドで新聞と競馬雑誌を購入し、地下道を通って尖東駅へ。まだ時間が早かったか、競馬場を通るKCRの本数は少なく、10分待たされる。11時2分に出発し、車内で新聞を読みながら馬場駅へ。馬場駅に到着し、直結の入場口でツーリストパスを購入。サイレントウィットネスの小冊子を貰って競馬場へ入る。コンコースにはサイレントウィットネスグッズの即売所が。過去に発売されたグッズなどが売りだされていて、私も欲しかった物がいっぱいあったので列に並ぶ。買ったサイレントウィットネスグッズポスターやキーホルダー、17連勝を決めた後に売りだされた漫画など数々のサイレントウィットネスグッズを購入。残念だったのはTシャツのサイズでLがなかった事。欲しかったのだけど・・・。でもたくさんのサイレントウィットネス商品を買えて満足。これだけでも日本から来た甲斐がありましたよ。DVDも売られていて買おうかと思ったのだが、17連勝までのレースのみ。もっともこのDVDは17連勝後の作られた物だから入っていないのは当然なのだが。その後グッズショップを覗くと、即売所では売っていなかったサイレントウィットネス写真集が半額で売られていた。即購入。豪華なデカイ本なのだがこれも記念物。ただキャリーバックに入るのか。それだけが気がかりだった。ちなみに内容はサイレントウィットネスの両親や05年安田記念出走までの写真や関係者インタビューなどが載っているファンにはたまらない一品である。
 本馬場に出てみるとサイレントウィットネスのTシャツや勝負服を来た人で溢れている。やっぱり最後の勇姿を見届けるために集まっているのだね。着ぐるみサイレントウィットネスも登場していたので記念に一緒に写真を撮ってもらう。以前この着ぐるみと一緒に写真を撮りたいと思っていたので、その思いも叶った。
 そうこうしている間に競馬が始まろうとしていた。今日は馬券モードではなくサイレントウィットネスカップ等の展示会引退式のために競馬場に来たのだ。だから全く馬券予想はしていないし馬券も買っていない。さぁ1Rが始まるぞ、というところでリードホースがまさかの放馬。馬場を2周する。2周目はさすがにバテていた。この影響で2頭がスクラッチしてしまう幕開けだった。
 レースが終わって建物の中を歩いていると、一角にサイレントウィットネスがこれまで獲得した盃やトロフィーの展示場があった。香港スプリントのを始め、年度代表馬に選ばれた時の物。そして日本のスプリンターズSの物まで。優勝した時の勇姿は今でも忘れられない。その時受け取った盃が目の前に。何だか嬉しくなった。
 3Rが終わり、いつ引退式をするのだろうかと不安になる。多分この辺の時間帯だろうと想像はしていたのだが。すると人々もそわそわし始め、観客席にはサイレントウィットネスの勝負服が描かれたビッグフラッグが広げられていた。そろそろなんだな、と写真の撮れる場所を確保に走る。でも写真の撮れそうな場所はすでに押さえられている。が1人分だけ入りこめる隙間があったのでそこへ。サイレントウィットネス引退式のビジョン待っているとシャティン名物の超横長ビジョンでサイレントウィットネスのこれまでの勝ったレースの軌跡を流している。初めて香港スプリントを勝った時、香港スプリント連覇の時、16連勝を決めたレースなどの思い出が頭をよぎる。でも一番印象に残っているレースはやっぱりスプリンターズS。あのレースの映像を見るだけで涙が出てしまう。
 左からサイレントウィットネスが青色のゼッケンに1番を付けてやってきた登場してきた。これで最後なのかと思うと寂しい気持ちに。馬場に入り、4コーナー沿いへ向かう。内ラチには18本のハロン棒が立っていた。なるほど勝利の数だけの本数を並べたわけだ。そして直線の入り口まで行くとコーツィー騎手が気合を入れて走らせる。本気で走らせるわけでなく、あくまでも軽めの走り。でもまだまだ現役で走れるよ、まだ走ってよ、と思わせるフットワークだった。軽やかに駆け抜けていった。
 ゴール板前でリードホースと一緒になり、ウイナーズサークルへと戻ってくる。多くの人が通路の横でサイレントウィットネスを称えている。本当に愛されていた馬だったのだな。嬉しい気持ちになる。ウイナーズサークルでの記念撮影後、馬主のダ・シルバ氏、アンソニー・クルーズ調教師、コーツィー騎手が並んでのセレモニー。本当に最後なんだな、とサイレントウィットネスにありがとうと心で叫ぶ(馬を驚かせたらいけない)。
 セレモニー後、目の前をダ・シルバ氏が通る。こんなチャンスはない。駆けより日本から来た最後の馬場入りをするサイレントウィットネスサイレントウィットネスのファンです、写真を撮らせてください、とお願いをするとあっさりOK。嬉しさいっぱいでカメラに収まる。ただ残念だったのはダ・シルバ氏に「I never forget SilentWitness!」と言えなかった事。嬉しくてその時に頭に浮かばなかったのだ。言えなかったけど、私は一生サイレントウィットネスは忘れない。名馬として語りつづけると心に誓った。
 そんなこんなで4Rが始まろうとしていた。レースを見てからフードコーナーである好賞食(Mezza One)で昼食。よく考えたら朝ご飯、食べていなかったのだよね。夕食もいつ食べられるかわからないのでお腹いっぱいになるように、タイ料理のコーナーでタイ式チャーハン(結構辛めだった)と麺コーナーでワンタン麺を注文。どちらもそれなりに美味しかった。食べ終わって本馬場へ戻るとさっきまでいっぱいいたサイレントウィットネスファンはほとんどいなかった。引退式が終わったら帰ってしまったようだ。まるで客が入れ替わったように、サイレントウィットネス色が消えてしまっていた。恐るべし。
 イスにながらレースを眺める。そして7Rから馬券を買い始める。今日は気楽に馬券を楽しみましょう。まずは7R。3頭ボックスのQPL(ワイド)を購入もかすりもせず。続く8R、当然のように1番人気を蹴り飛ばし、写真撮影をする関係者一同8番のWellNotedから2頭にQPLで流す。これが的中。コーツィーありがとう。9Rは見当もつかないのでパス。10R、ここも絞りきれずに4頭QPLボックスと弱気な馬券。でも1‐2着で的中。配当は低いが、当たりで満足。最終11RもQPL、ホワイト鞍上のSuperemeGainsから3頭に流す。ゴール前で混戦になりどうなるか、と思われたが的中。これはQPLながらも高配当。何だろ、今日の当たりの良さは、とビックリする。全レースが終了。今日は馬券がよく当たった。こんな日もあるもんだ。大幅なプラス計上になったのだから。でもサイレントウィットネスグッズを大量購入したから結局はプラマイ0くらいだったのだけど。
 18時20分過ぎに競馬場を離れる。混み合う電車に乗り、旺角で下車。駅に直結しているショッピングセンター、新世紀広場内にある泰昌餅家でエッグタルトを購入。これは日本に帰ってからのお楽しみ。ここのは冷えてても美味しいからね。
 本当ならここから女人街経由で旺角へ行きたかったのだが、手にはサイレントウィットネスグッズやエッグタルトの箱と荷物でいっぱい。なので一旦部屋に戻って荷物を置いてから再出発と、とまたKCRに乗って尖東駅へ。地下道を通って重慶大厦に。荷物を置いて再び街中。地下鉄で旺角へ、向かうは信和中心。木曜日に欲しいと思った、スーパーマリオのマリオのフィギュア(UFOキャッチャーの景品みたい)とケロロ軍曹の貯金箱を購入。特製馬服を着たサイレントウィットネスケロロ軍曹のは漫画の初期の頃の感じがたまらない。あとモーニング娘。の昨年秋のコンサートのDVD。とりあえず欲しい物は買った。でも日本に買える前にもう一度信和中心内を探索したくなったので歩き回る。漫画屋やゲーム屋を見て信和中心を後にする。
 信和中心を見てから旺角付近を歩き回っていたら21時を回っていた。しまった、時間計算を誤った。本当なら重慶大厦で夕食→佐敦の裕華国貨で買い物→義順の牛乳プリンという予定だった。が重慶大厦でご飯を食べると裕華国貨での買い物は出来ない、店が閉まってしまうからだ。さぁどうしようと悩む。結論として裕華国貨→牛乳プリン→重慶大厦の順番に変更。デザートを食べてから夕食は順番としては間違っているが仕方ない。
 ということで裕華国貨へ。地下へ降りてお茶の選択。Tパックの箱を手に抱え、手ごろな値段と思えるクラスの壽眉茶を1斤(600グラム)頼む。この値段はお手ごろだよなぁ、と。日本でのお楽しみがまた増えた。信号を渡って義順へ。牛乳プリンを味わおう。メニューを見ていると日本語メニューを渡される。あれ、牛乳プリンの値段が上がっている。中国語メニューもみてみるがやっぱり値上がりしていた。いつの間に。値上がり、と言っても1.5香港ドル。大きな値上がりではないし、細かいお釣りが来なくなったのだから良いかな。漫画版のケロロ軍曹っぽい貯金箱牛乳プリンの冷たいのを注文。値段は変わっても味は変わっていない。美味しい。やっぱり香港に来たら牛乳プリンだよね。今度いつ来るかわからないからしっかりと味を覚えておこう。
 食べ終わって地下鉄で尖沙咀へ。今回の旅行、最後の晩餐はタージマハルクラブ。結局ここかよ、と言われそうだが。何だかんだ言ってここになってしまうのだよね。もっと新規開拓をしないといけないのだが。席に座ってシーフードカレーとライスを注文。シーフードカレーは魚やエビ、ジャガイモが入ったマイルドな辛さのカレー。マドラスとは違う辛さの利き具合がいい。やっぱりここは外せないが、香港での最後の料理を中華ではなくインド料理に選ぶ私も私だ。
 食べ終わって部屋へ。荷物整理をする。荷物がキャリーバックに収まりきれない。大きめのバックを持ってきて正解だった。キャリーバックは飛行機に預ける事になるが仕方ない。
 荷物整理が煮詰まってきたので外へ。尖沙咀のプロムナードから香港島のビルの夜景を見たかったのでカメラを持って出掛ける。香港島のビルはクリスマス同様旧正月用にイルミネイトされていて、見ていて飽きない。色鮮やかな旧正月を祝うビルを見ながら写真撮影。クリスマス以外でもやっているのを知って満足。また見ているだけでも心が綺麗になる。手すりに腰かけじっくりと味わう。またこの夜景を見に香港に来るぞ。フェリーターミナルを通過してペニンシュラホテル前を通って重慶大厦前へ。
 部屋へ戻ろうと思ったが、ジュースが飲みたくなったのでセブンイレブンへ向かう。旧正月を祝うビルのイルミネーションその帰りにゲームセンターを発見。入ってみる。相変わらず日本のゲームが並んでいる。日本語の競馬ゲームもある。まぁ至って普通だな、と眺めながらふと横を見るとポスターが。何か競馬ゲームの物みたい。ジロジロと見ているとどうも香港馬を使ったカードゲームらしい。ほう香港競馬のゲームがあるのか、と驚く。説明書が中国語のなのでいまいちやり方がわからず。でもカードはトレーディングカードぽくなっていて、遊び方をわからなくてもこのカードを集めるだけでも面白いかも。どうやら香港オリジナルの競馬ゲームらしい。香港馬を使ったゲームが出るようになったのだな。いい傾向だね、これは。でも客は日本の競馬メダルゲームで遊んでいる。頑張れ、香港のゲームクリエーター。このゲームを遊んでみたかったが、もう0時を回っているし、荷物整理も終わっていない。おまけに明日は朝早い。なので断念。次回来た時にあれば遊んでみよう。
 0時半頃部屋に戻ってシャワーを浴びてから再び荷物整理。荷物が多い。こんなにいっぱい買ったっけ、と悩む。今回は買い物を極力減らす努力をしたのだが。
 整理も済んで2時ごろベッドに横になる。明日は寝坊できないので目覚ましをいくつも用意して寝る。

 

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