ソウル2日目

5月13日(水)晴れ

 9時に目覚ましを鳴らす。起きるが今日はゆっくりで良いので、ともう1時間寝る。コーヒープリンス1号店
 着替えを済ませて朝食を食べに外へ。ホンデ方面に向かって歩く。こっち側に来るのは初めて。ただ地図は確認しているし、最悪の場合はGPSもある。だから大丈夫、と思いながら。そこそこ歩くと住宅街のように閑静。そして昔ながらの風景が広がっていてそれがまた楽しかったりする。
 そして目的地であるコーヒープリンス1号店に到着。ここはドラマ「コーヒープリンス1号店」のロケ地でそのままカフェとして営業している。韓流ドラマはほとんど見ない私が見ていた「コーヒープリンス1号店」。ユン・ウネが可愛くてしょうがなかったこのドラマの舞台に来られるとは。
 中に入りアイスカフェラテとチーズケーキを注文してから席へ。この風景、ドラマでいっぱい見たな、と思うと結構興奮する。ただオッサン1人で興奮しても見栄えが悪いので心の中ではしゃぐ。店内はこうなっているのだ、と関心をしていると飲み物が到着。やっぱり本格的だ。いいよ、これは。じっくりと味わう。
 朝早い時間であったのでお客さんは私1人。なので店内を歩いてみたり、時間的に解放されていない2階部分を見せてもらったりしてコーヒープリンス1号店の雰囲気を味わう。ドラマで見た景色って実はこうなっているのか、思ったより広いな、落ち着く店内だな、と1人で頷きながら。40分近く滞在、もっとここに居たかったが。またここに戻ってこよう。そう思える大当たりな空間だった。立ち食い焼肉屋ソソモンヌンカルビッチ
 店を出てホンデ駅方面へ歩く。駅に向かって行くに従ってオシャレなお店が多くなる。ここのエリアはじっくりと街歩きをしてみたい。そう思わせる。いい雰囲気を持っている。
 地下鉄でウルジロイルガ駅へ。駅の地下街を通ってロッテデパートへ。母へのお土産を買うためなのだが、その前に上にあるスポーツショップの階へ。ロッテジャイアンツグッズ検索・・・なかったのを確認してから地下に戻り食料品街へ。ソウル海苔を購入。以前友人から頂いたのが美味しかったので同じのを。
 ひとまず一仕事を終えたので一度部屋に戻り休憩。
 14時に再び外へ。ここから近い場所にある立ち食い焼肉屋のソソモンヌンカルビッチへ。この時間だとやっぱり並ばずに中に入れた。お昼をズラすといいのだな、やっぱり。2人前のカルビを美味しくいただく。タレも含めて美味しいな。立って食べるというシチュエーションもいいし、下町感がそそる。気分も盛り上がる。
 食べ終わってから散歩がてらに次の場所へ。途中道を誤るが、ちゃんと修正も出来て無事ハローキティカフェに。正規のライセンスを持ったカフェである。ソウルにこういう店があるとは。ハローキティカフェ
 ピンクの入り口に少しビビるが階段を上がって2階へ。カウンターでカフェラテを注文。本当ならケーキも頼みたかったが、焼肉2人前を食べた後なので、断念。注文をしたカフェラテをいただくのだが、キティちゃんのラテアートが可愛くて飲むのをためらってしまう。飲むのだが、ちゃんとカメラにも収める。
 店内はピンクの壁紙にキティちゃんデザインのソファ。ハローキティの世界観を作っている。男性1人は違和感があるが・・・そんなことを気にしてはいけない。この世界を楽しまないと。
 帰り間際にカフェオリジナルのタンブラーを購入。これはネット上で見ていて欲しかったので嬉しい。いいデザインです。
 16時ごろに部屋に戻る。カメラを準備していざ出発。京春線の駅であるサガン駅へ。が駅を通り過ごしてしまう。途中で気が付いて修正をしたが、よくよく考えるとそのまま進んでいたら6号線の駅まで進むことが出来た。そうすると乗り換えなしでソウルW杯スタジアムに行けた。今回は運良く京春線の電車に乗れたが、この駅は1時間に4本しか電車が止まらない。1kmくらいの距離だから・・・6号線の駅まで歩くという選択肢の方が良かったか。ソウルワールドカップスタジアム
 デジタルメディアシティ駅で6号線に乗り換えてソウルW杯スタジアム駅に到着。ここは07年に来て以来か。あの時はACLの遠征の道すがらに寄ったのだっけ。試合はやっていなかったからスタジアムの敷地内にはほとんど入れなくて、スタジアム内にあるショッピング街だけを見ただけだった。いつかここでサッカーを見たいな、と思っていたが、その夢が叶った。しかも川崎フロンターレの試合。あの当時思いもしなかった事が現実になるとは。
 今回はショッピング街に行く時間はない。サッカーオンリー。まずはチケットを買わないと。メインスタンドのチケットを購入し、そこからスタジアムの外周を回る。サッカー専用スタジアムは大観客が入るのにコンパクト、簡単に回ることが出来た。このスタジアムはソウルでも端っこの方にあるのでのどかである。
 17時半を回ったので開場、スタジアム内に入る。席を見つけるが、FCソウル側の席。しかもベンチ裏。さすがにここはマズイ。メインスタンドは全席指定なのでちゃんとアウェイ側と伝えておかないといけなかったな。とりあえず前半はここで観戦して後半席を動くようにするか。
 荷物を席に置いて動き回る。メインスタンドからサイドのスタンドの移動は出来ないのか。鍵がかかっていてここから先には進めない。係員がいれば、なのだけど。無理、諦める。メインスタンドも今日は2階部分は解放されていない。結局スタジアム内の探訪は出来ない。残念。でもメインスタンドにも簡易的なグッズショップがあるし、食料はそこそこ補充出来そうなのでいいのか。それにグッズショップはスタジアムの外にもあるし。ただ発売されると言われていた開催記念のグッズがなかったのは何故だろう。ソウルワールドカップスタジアムのピッチを眺める
 歩き回っていたら選手のアップが始まった。カメラを持ってアウェイ側へ行って撮影。選手が出てきて早々サポーターが中村憲剛のチャントを歌う。W杯日本代表の選出から漏れて最初の試合。本人のコメントをブログで見ていたからもあるのだが、口ずさみながら涙目に。やっぱり悔しいよな。
 選手のアップも終わるがそのままアウェイ側に居残る。そして選手入場の撮影をしてから席に戻ったらさっきまで空席だった所に人が多く座っていて席になかなか辿り着けなかった。仕方ない、指定席なのだから。
 そんなわけでFCソウル対川崎を観戦。ラウンド16の1stレグでFCソウルは1点差をつけて勝利、しかもアウェイゴールを3点取っているのでまずは点を取られない守備から入るのかと思った。が思った以上に攻めてくるFCソウル。その姿勢がエクスデロ・セルヒオのゴールという形で表れる。FCソウルが先制。川崎は追い詰められた状態に。2ー0以上の勝利が勝ち上がるために必要だったのに、先に点を取られて3点以上を取らないといけない展開に。厳しい。
 FCソウルは先制後は5バックでコンパクトな形で守ってきた。こうなると川崎はボールは回せても最後のシュートまで行けない。これはさすがにマズイ、と思っていた中、DFラインでのパスにDFがトラップミス、それを小林が見逃さずカット、そのまま持ち込んでシュートを決めて試合を振り出しに戻す。このゴールは大きかった。川崎に勢いを戻すいいゴール。ただ前半はこのまま終了する。
 ハーフタイムに入り荷物を持ってアウェイ側の席へ。この時間で居ないのなら、と。当然ながらアウェイ側を選ぶお客さんは少なそうで空席が多い。あまり前の方には行かない、写真が撮れそうな探して座る。後半はこっちで川崎のゴールを待とう。試合前の選手のあいさつ
 後半開始し川崎がボールを持ってゲームを支配する。が守りを固めるFCソウルの前にゴール前でのボールが回らない。逆にカウンターで攻められるシーンも。川崎DF陣が守り切る。何とかあと2点。が時間は進む。選手を入れ替えたり、システムを変えたりして点を取りに行く。がゴールは遠い。
 このまま何も出来ずか、と思ったロスタイム、途中出場の森島が狭いコースを狙ってのボレーシュート。これがサイドネットに突き刺さってゴール。試合としては川崎逆転、がトータルではFCソウルがリード。あと1点。川崎は更に攻める。ロスタイムは4分、最後まで諦めずに攻めるが・・・ホイッスルが鳴って試合終了。川崎はこのゲームには勝ったが、トータルでFCソウルを得失点で上回ることが出来ずにACLラウンド16での敗退が決まった。
 試合が終わって力が抜けた。終わってしまった。悔しい、悔しい思いでいっぱいである。難しい試合だった。1stレグで引き分けていれば、もっと慎重に1stレグの試合をしていればと思うが、そうだったとしてもFCソウルは2ndレグでは違う攻め方をしてきただろう。そこで勝てたかどうかは、わからない。でも・・・という思いもやっぱり存在する。だから悔しいとしか。キックオフ前の集合写真
 引き上げてくる選手にも悔しさが。その姿をみてまた涙目に。
 悔しい気持ちを持ったまま照明が半分以上消えたスタジアムを後にする。
 試合以外の所の感想としては、スタジアムは非常に見やすい。そして選手が近いので臨場感がある。FCソウルのサポーターの歌がほぼ日本で聞けるモノばかり。中には日本産の応援歌に韓国語を乗せて歌っているものも。韓国で試合を見ている感がなかったりもした。恐ろしいのは試合後、川崎サポーターに向かって川崎のオリジナルの応援歌を歌ってきた。しかも自分たちのものにしているくらい上手い。こいつら、本気で恐ろしい。日本の応援を参考にしているのか。韓国でそれがありなのか?驚きもあった。
 何にせよ、FCソウルの試合をまた見に来よう。過去に行ったスタジアムより行きやすいし。今度はここでKリーグの試合を見る旅行をしないと、と改めて強く思う。
 地下鉄の駅へ。6号線から2号線に乗り換えてシンチョン。スタジアムから近い所で良かったと思える早い帰還が出来た。
 一息付けながらどこでご飯を食べようか、と考える。これを食べようかな、と思っていたのがあったのだが、財布の中を見るとギリギリ。それにラストオーダーの時間間際だったので諦める。夜も深いし部屋で食事をしよう。となると持ち帰りか。ネットを見ているとこれがいいな、というのを見つける。ではそれと帰りに屋台でトッポギとビールを買ってくるか。
 決まったので外へ。シンチョンの飲食店街エリアを見て回る。平日なのに活気があり、多くの若い人たちがいる。まだ水曜日なのに0時に近い時間に飲んでいていいの?と思ってしまうくらい。試合後の選手のあいさつ
 ダッカルビのお店で海鮮ダッカルビを注文。ここは1人前から頼めるのが嬉しい。昨日キッチンカーでのたこ焼き屋を見つけ、本格的なたこ焼き器で焼いていたのを見て驚いた。そのキッチンカーが今日もいたのでたこ焼きを買う。日本でも普通に食べられるたこ焼きだった。あとトッポギとビールを買って部屋へ。勝ち上がれなかったけど、今日は勝ったのだからと祝勝会を行う。
 食べ終わってテレビを見ていると今日の試合の放映がやっていた。開始からもう15分経過していたが見る。やっぱり守りを固めてスペースがない中でボールを動かすのは難しいな。そして時間が進むのが早い。さっき思った感想と同じだ。
 荷物整理をしながら最後まで見続けた。
 終わって2時半。朝6時には出発しないといけないから寝るわけにはいかない。さてどうしよう、仮眠程度で横になるか、テレビを見続けるか。どうしようとチャンネルを変えていたらまた試合の放映が。さっきはSBSで今度はKBS。しかもさっきと同じように試合開始から15分過ぎに気づくというタイミングの悪さ。他のチャンネルでは面白そうなのはないので結局サッカー。ただ少しは寝たいので横になりながら見る。徹夜になるのかな。

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